このところの天気は本格的な梅雨を感じさせますね。

今年は早々と6月下旬に梅雨明け宣言が出ましたが、例年ならまだ明けてはいないはずです。

7月に入ってから猛烈に暑く、雨も少なく野菜の生りも悪い状況でした。

ところが、雨が降ったことで気温が下がり、野菜たちに元気が戻ってきました。

垂直仕立てのナスの勢いが凄いです。

ナスの垂直仕立て栽培

ナスは直播です。

一番右側は少し小さいですが、モグラにやられて苗を植え替えしています。

昨年と同じ場所に作りましたが、連作障害はいまのところありません。

家庭菜園は「垂直仕立て」で多品種・多収穫が可能

さて、多くの家で庭はあると思いますが、たとえ庭があったとしても家庭菜園に使える面積はそう多くないと思います。

しかし、野菜作りが好きな人にとっては様々な品種を作りたいだけでなく、収穫もそれなりに確保したいと思っているはずです。

また、肥料などの資材への出費もかなりあるのでできるだけ抑えたい。

そして、失敗がなく確実に作りたい。

少なくとも私はそう思っていました。

そのため、生ゴミを使った乳酸菌堆肥で有機栽培をしてきましたし、自然農法にも挑戦してきました。

しかし、これらは技術的にかなり難しく、確実に上手くいくわけではありませんでした。

ところが、「野菜の垂直仕立て栽培」という本を知り、これだ!と速攻で買い求めました。

それから1年半、かなりの野菜を作りましたが、大半は予想以上の出来で益々のめりこんでいます。

垂直仕立て栽培の詳細については、このような素晴らしい栽培法を公開した道法正徳氏に敬意を表するためにも、より多くの人に買って読んで頂ければと思います。

これまでの常識は捨てるしかありません。

この栽培法は、垂直に仕立てることから狭い庭でも多くの作物ができるだけでなく、量も沢山獲れます。

肥料は必要ないので、現在騒がれている食糧危機にも対応できます。

それでは、現在の我が家の状況を報告していきます。

心配なのはハクビシン

まずはカボチャですが、今年は空中栽培は止めて垂直(水平)仕立て栽培としました。

倉庫脇に2本植えたのですが、途中で1本がダメになり蒔き直しました。

それから順調に育っていたのですが、一昨日の朝、枯れているのを発見しました。

昨日はインゲンがハクビシンらしき動物にやられましたが、改めて見ると同じようです。

もしかすると、最初に枯れた原因も同じだった可能性が高いです。

謎の穴と切り口

両方とも順調に育っていたのに、突然枯れたので不思議でしたが、インゲンをやられてようやく気がついたわけです。

ヨトウムシは、ここまで太くなったものは噛み切れませんからね。

ともあれ、残ったカボチャは凄い勢いで伸びていますので、こちらに期待しましょう。

サツキを超えて梅の木に迫っています。

しかし、肥料もなしでこれほど元気に育つとは凄いと思いませんか。

何本か蔓が出るので、これを同じ方向に誘引するのが垂直仕立てです。

蔓性の場合は、上から見て垂直であればいいのだそうです。

実際に、スイカで大成功しています。

トマトも順調に成長

次にトマトですが、昨年は直播で挑戦しました。

しかし、どうにも成長が遅く、初収穫が9月になってしまいました。

それでも11月の霜が降るまで、かなりの数がなりましたから、垂直仕立て栽培恐るべしと思いました。

肥料を使わず、ただ縛るだけで大玉トマトが生るんです。

しかも美味い。

背丈は3m以上、寒さ対策のため不織布を被せています。

遅くなった原因は

1)ビニールマルチではなく、草マルチだったので地温の上りが遅かった

2)初期(5~6月)の保温対策が十分でなかった

単に種を蒔いただけでは発芽も成長も遅くなりますから、ホットキャップなどで保温するべきでした。

その反省から直播だけでなく、半分は早い時期から苗を仕立て植え付けています。

奥の3本は苗から、手前の3本は直播です。

ビニールマルチの効果は凄いです。

最初はホットキャップだけでしたが、途中からビニールマルチをしました。

やはり成長の早さが違うと感じます。

なお、苗で植えたものは高さが揃っていますが、直播は日照の関係かバラついています。

しかし、このところの雨でぐんぐん成長しており、近いうちに追い着いてしまうかも知れません。

花が咲いています。

このままいけば、間違いなく7月中に収穫ができるはずです。

そうなれば、昨年よりも1.5ヶ月早いことになります。

垂直仕立て栽培のコツはだいぶ分かりかけてきましたが、まだうまく行かない野菜もあります。

ブロッコリーなどはビニールマルチを使っていませんから、昨年の秋と今年の春、両方とも失敗しました。

草マルチでも良いと本には書かれていますが、ビニールマルチとは地温の上昇効果には圧倒的な差があります。

また、土壌水分の過多を防ぐ効果も見逃せません。

多くの野菜は、適度な水分だけでなく、排水が良くなければ育ちません。

垂直仕立て栽培は、基本的に一度作った畝は使い続けるので、破けたりしていなければマルチを撤去する必要はないようです。

黒いビニールは薄いので、ボロボロになって環境に悪さをする前に、2作くらい使って廃棄しようと思っています。

トウモロコシ・オクラ

次に、土手の下に蒔いたトウモロコシです。

支柱を立てて、麻ひもで抑え、できるだけ垂直になるようにしてるだけですがかなり大きくなっています。

ただ、トウモロコシの場合、何もしなくても垂直になりますが、種を蒔いただけでは大きくならないはずです。

ここは良く分かりません。

肥料もやらないのにどんどん大きくなっています。

次にオクラ。(八丈オクラ)

オクラは芽出しをするのが難しい野菜です。

芽が出ても一向に大きくならずやきもきしましたが、このところの暑さで一気に成長してきました。

そのため、オクラは気温が高くならないとダメだと言うことが良く分かりました。

したがって、来年はビニールマルチをするようにします。

ダメかと思いましたが元気に育っています。

いずれにしても、ここまで来ましたから、あとは垂直を保つようにしていきます。

今日は雨です

今日は雨が朝から降っていますので畑はできません。

気温が高いので、キュウリがどんどん大きくなっています。

ここ1週間ほど前から買わなくなりましたので、いくらか節約になっています。

キュウリの成長は早い

ブロッコリーは、今回もダメだったので秋にリベンジします。

出来損ないのブロッコリー

それにしても、垂直仕立て栽培は縛るだけです。

こんなに簡単で楽な栽培法は他にありません。

難しいことはまず脇に置いて試してみてはいかがでしょうか。

うまく行くと止められなくなりますよ。

なんてったって、お金がかからない。