野菜は垂直に仕立てることで、肥料無しの栽培が可能と言うことが分かりました。
凄いことですね。
でも、それを成功させるためには適切に葉を上に向ける必要があります。
【無施肥栽培】野菜の垂直仕立て栽培が世界に広がれば食糧危機はなくなるはず
問題は何を使って垂直にするのか。
もちろん、基本は支柱を立てて麻ひもで縛るわけですが、小さな苗のうちはそうもいかないことも多いわけです。
しかも、小さな苗の時は虫などの被害だけでなく、寒さや風雨の影響を受けやすいもの。
垂直仕立て栽培の初年度である昨年は、種を直播したため、トマトやナス・キュウリなどの初期生育が順調ではありませんでした。
トマトやナスは収穫が大幅に遅れ、メロンに至っては大きくはなったものの食べることはできませんでした。
そこで、今年は小苗を保護し、生育を促進させるための方法を実践していますのでご紹介します。
レジ袋を使う
最近は買い物でエコバックを使うことが多くなりましたが、それでもレジ袋はかなりあります。
そこで、これを有効利用しようと考えました。
ただ、レジ袋はあまり丈夫ではありませんので、汚れたり破けたりしたら燃えるゴミに出ようにします。
一度使ったものを有効利用ができるのはなんか得した気分になります。
そして、これが中々使い勝手がいいんですね。
一見、行燈仕立てのようにも見えます。
一番のメリットは、野菜のサイズに合わせた袋にすると、成長とともに葉が立ってくるのです。
実際、キャベツに使っていますがとても良好です。
実は、キャベツのように大きくなるものは葉を立てると言っても簡単ではありません。
苗が小さいうちは保温材程度で十分ですが、少し大きくなると変更しないといけません。
写真のように単独の場合はなおさらで、大きくなるに従い葉が上を向くよう麻ひもでしばっていました。
しかし、この方法では紐がずり落ちてしまうことがよくあります。
これを改善したのが、レジ袋の底を切って両端に支柱を立てる方法です。
ある程度大きくならないと使えませんが、自然に葉が上に向いていくようになります。
この方法なら大幅に手間が少なくなるだけでなく、虫避け、強風や寒さにもとても有効です。
それから、レジ袋以外にも保存袋の使い古しも丈夫で使いやすいです。
こちらは、ホットキャップ替わりに使っています。
いずれにせよ、使い古しなのでお金はかかりません。
支柱を横に使う
キャベツのように葉が大きい野菜の場合、麻ひもだけではすぐにズレてしまうことは前述のとおりです。
そこで、何株かある場合には麻ひもの代わりに支柱を横に使っています。
写真は、成長に合わせ支柱をずらして葉を立たせているところです。
しっかりと葉が上を向いているのが分かると思います。
結果として、昨年は不織布をしていないと青虫がすぐに発生しましたが、今年は放置していてもほとんど見当たりません。
キャベツの品種は違いますが、成長が格段に良いように思います。
キャベツに青虫が来ないなんて、ちょっと信じられないですが本当です。
ペットボトルを再利用する
次にペットボトルを使う方法です。
小苗の場合、配管用の保温材を大きさに合わせて使っています。
これは、本に載っていたのでそのまま試しているわけです。
ただ、保温材は1cmほどの厚みがあるので使いにくいことがあります。
また、数が足りないときに保温材は改めて買ってこなければなりません。
そこで閃いたのが、ペットボトルです。
ペットボトルなら捨てないでおけば結構用意できます。
500mlのペットボトルを使いましたが、レタスの小苗にはぴったりでした。
作り方は、ペットボトルの上下を切って2分割します。
※カッターで切るよりも、ディスクグラインダーが便利です。
そして、真ん中をハサミで切り、左右に開けられるようにしておきます。
また、写真のように下だけ切って使っても良いですが、大きくなるにつれて窮屈になります。
まとめ
私自身、レジ袋やペットボトルは再利用はあまりしてきませんでした。
このように野菜の成長に合わせて有効利用ができるなら、これほど良いことはありません。
かなり上等なリユースだと思います。