もうすぐ、7月23日に東京オリンピックが始まります。

現在新型コロナの感染拡大が続いているなか、政府・IOCは国民の大多数が中止を求めているにも関わらず強行しようとしています。

しかも「4度目の緊急事態宣言下」にです。

ふざけるな!

そう叫びたい気分になりませんか。

そして、7月15日の東京の感染者はなんと1300人を超えました。

こんな状況で本当に開催できるのか。

狂っているとしか言いようがありません。

五輪は人類の生命維持に対する最大の冒涜

そんな中、ツイッターを見ていたら、「これは人類の生命維持に対する最大の冒涜である」という動画を見つけました。

7月12日、日本外国特派員協会で行われていた青木正美医師の記者会見です。

以下は抜粋ですが、フルバージョンはその下に貼り付けてあります。

(以下、文字起こし)

これは人類の生命維持に対する最大の冒涜です
会場すべて無観客にしようがしまいが
選手や関係者が世界中から数万人が一か所に集まるなど
パンデミック下に絶対にやってはならないことです。
もしこのままオリンピックを開けば東京は巨大なエピセンターになってしまいます
選手や関係者がウイルスを自分の国に持ち帰えれば
それによって多くの人命が失われることでしょう
今私たち人類がしなければならないことは
みんなで集まってスポーツをすることではありません
お互いできるだけ離れてパンデミックを収束させ人類の命を守ることです
これほど簡単なことがなぜIOCや日本の政府
東京都の優秀なリーダーたちが理解できないのか
私はとても不思議に思います
そして怒りを感じます
日本ではもともとPCR検査がまったくされていません
また感染者用の病床を大きく増やすことがまったくできていません
ワクチンを2回接種した人も20%にも達していません
またイベルメクチンという日本製の有効な薬があるのですが
その治験も積極的にも行っていません
日本はオリンピック開催国として最低限やるべきことを全くやっていません
しかしそれには理由があると私は思っています
日本は幸運にもあまり多くの人が亡くなっていません
ですからパンデミックの本当の怖さを知らずに
とても甘く考えているのだと思います。
そして想像力も全くないリーダーは
オリンピック開催と言うあり得ない無謀な決断を下しました
オリンピックはCovid19という人類最大の大災害の最中に
もっともやってはいけないこと
つまり人類のタブーであるのです
ことにCovid19はあらゆる意味で弱い人を追い詰めていきます
女性や経済的に弱い立場の人が
もっとも先に犠牲になっていきます
こうしたことが十分に予想できるオリンピックを
私達日本人ばかりでなく
世界中の人類は一致協力して
止めなくてはならないと思います

以下がフルバージョンです。

なお、動画を見れば分かるとは思ったのですが、あまりにも素晴らしく、同感できる内容だったので文起こしをしました。

ラサール石井 東憤西笑(日刊ゲンダイ)

さて、私は感想文を書くのは苦手なので、この件についてラサール石井さんが日刊ゲンダイのコラムで書いておられるのでご紹介します。

「五輪は人類の生命維持に対する最大の冒涜」女医・青木正美さんのスピーチに快哉

大谷翔平選手のオールスター出場、ホームランダービー参加が日本のテレビの地上波で見られる。時代は変わった。しかも観客席は超満員。誰もマスクをしていない。これが同じ世界なのか。まるでパラレルワールドだ。

 一方、日本は無観客五輪。菅総理は会見で「緊急事態宣言下の異例の開催」と言った。いや、あんたが異例にしたんだろう。他人事かよ。

 そして、ここへきて西村大臣の酒類販売規制に関する発言について、各省庁が金融関係向けの文書を準備していたことがわかった。彼ひとりの考えではなく政府筋の同意があったということだ。菅さんは知っていたはずだというより菅案件だったわけだが、これも「承知していない」と知らんぷりの他人事だ。

 田村大臣は「コロナに打ち勝った証しの五輪」と言えないから「コロナと闘う五輪」と言い出した。アスリートが闘っていたのはコロナだったとは驚いた。
 
 丸川大臣はもうあと9日で開幕なのに、都議選や兵庫県知事選の応援に余念がない。この期に及んで国より党のこと。よほど仕事が何もないのだろう。

 そして報道ステーションに生出演した河野大臣は、ワクチンの遅れについて謝罪や詫びもなく、無機的にベラベラしゃべり、あろうことか自治体が思ったよりもたくさん打ったから足りなくなったと言わんばかりだった。総務省を使い、打て打てとあおったのは国ではないか。

 もうなんだかすべてがチグハグだ。どこを切り取ってもスッキリしない。

■開催国としての責務を果たしていない

 そんな折、SNS上に女医の青木正美さんのスピーチが流れてきた。12日に外国特派員協会で行われたものだ。素晴らしかった。まさに正論。これはスッキリした。
 
 彼女はオリンピックを「人類の生命維持に対する最大の冒涜です」と言う。無観客であろうがなかろうが「何万人も世界中から1カ所に集まるなどパンデミック下で絶対にやってはならない」とも。

「今、私たち人類がしなければならないことは、みんなで集まってスポーツをすることではありません。お互いできるだけ離れてパンデミックを収束させ人類の命を守ることです」よく言った。

 そして「これほど簡単なこと」をリーダーたちが理解できないのが不思議だと言い、PCR検査や病床の不足、ワクチンの遅れ、「日本はオリンピック開催国として最低限やるべきことを全くやっていません」と断じるのだ。

 さらにこれは死者が少ないことで日本がコロナを甘くみているからだと言い、オリンピックは「人類最大の大災害の最中に最もやってはいけないこと、つまり人類のタブーであるのです」と締める。

 勇気をいただいた。そうだ始まるまではまだ可能性がある。言い続けよう。

 #東京五輪の中止を求めます。

五輪は中止

いくら政府やIOCが五輪を強行開催しても、Covid19という人類最大の大災害は消えてなくなるわけではありません。

たとえ7月23日に始まったとしても最後までできるかどうか。

私達は悲惨な結末が来ないように祈るのではなく、五輪を中止させ、コロナ対策に全力を注ぐよう政府に働きかけをすべきです。

でないと、殺されます。

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いくら何でも東京オリンピックは無理でしょ