私は18歳のころからのオーディオファンで、今年で70歳になります。

しかし、この10年は機材の更新をしてません。

なので、そろそろ何かが壊れるころかなと思っていたところ、プリアンプ(フライングモール PA-S1)が突然壊れました。

スイッチが入らない。

これは15年ほど前に買ったもので、修理をしたいと思っても既にこの会社は倒産してありません。

どこかに依頼しても最低でも5万円くらいはかかりますから、諦めるほかはなさそうです。

ただ、まだ耳は正常なので、願わくばもう少し音楽・オーディオを楽しみたい。

ですが、いつまで生きられるか分からないし、もう何十万ものアンプを買うお金もありません。

そんな忸怩たる思いが交錯し、悩んだ末に思いついたのが中華アンプ。

ネットでの評価は案外評判が良いので、ダメもとで買ってみました。

届かないなんてことあるの?

とりあえず2.5万円ほどの真空管式のプリアンプを注文してみたものの、2週間経っても一向に届く気配がありません。

これはどうしたことか、Amazonなのに・・・

届かなかった真空管プリアンプ

配送状況には、発注の2日後には発送(中国の深圳らしいが)したとなっているものの、20日経過ししても配送業者(ヤマト運輸)に届いていない。

なので、一旦キャンセルして違うものにしました。

それがこれ、価格は10,888円。

Nobsound P1

同じメーカーですが、販売するお店が違うので僅か1日で届きました。

しかし、Nobsoundにメッセージを送っても何の返事もないのはどういうことなのか。

まさか返金しないなんてことはないとは思うけれど、今後はサードパーティーの商品は注意した方が良さそうですね。

どうしてもと言う場合は、面倒でも問い合わせをして対応を確認することにします。

アンプの概要

さて、それではNobsound P1の評価に入りましょう。

仕様は以下の通りとなっています。

チップアーキテクチャ:CM6642+QCC3034+NE5532+classic 47

PC-USB入力サンプリング周波数:192K/24Bit

THD:0.1%

PC-USB対応システム:XP/W7/W8/W10/MAC/Linux

Bluetooth VER:5.0

ヘッドホン整合インピーダンス:32-300Ω

SNR:103dB ヘッドホン最大出力:160mW 32Ω負荷

動作電圧:DC12V 低音と高音の範囲:±6dB

製品寸法:180×118×36mm RCA出力レベル:2.3V

周波数範囲:20Hz-20kHz(±3dB)

まあ、これを見ても音は分かりませんが・・・

ライン入力が1系統しかありませんので、ラックスマンのラインセレクタを追加しました。

それと、Bluetoothが使えるのでは便利です。

デザインは悪くないと思いますが、あとは音が気に入るかどうか。

困るのは、掌に載るくらい小さくて軽いのでスイッチを押す時に動いてしまうこと。

値段は少し上げても、もう少し重くしてほしい。

なお、ボリュームなどのつまみが上につくのは使いやすいです。

真空管はとても小さいもので、ライトの色がオレンジとブルーに切り替えることができます。

音とは関係ないですが、見た目は大事ですね。

視聴結果

肝心の音ですが、私はオーディオ評論家ではないので細かなことは評価できません。

しかし、毎日音楽を聴いているので良いか悪いかくらいの違いは判断できます。

良い音がするときは、色々な音楽を次から次へと聴きたくなります。

反対に気に入らないと、長時間のリスニングはできません。

このアンプはSN比が良いのか、「静かな空間で音だけがゆったり鳴っている」そんな感じ。

立体感や広がりなども十分です。

最初はCDで色々なジャンルを聴いたのですが、これまで使っていたPA-S1よりも小音量の解像度が良いように思いました。

レコードは、これまで使っていたカートリッジとの相性が悪かったのでDENON DL-103に変更したら落ち着きました。

驚いたのはカセットの音質です。

これまでのPA-S1は、悪くないものの何となく重い感じがしていたのですが、軽く伸びやかに鳴ってくれます。

これは、たぶんセレクターのせいではないかと思います。

アンプ内での切り替えは便利ですが、音質に影響があるはずです。

結論として、PA-S1は古くなって劣化していたのかもしれませんが、だとしてもそれほど遜色はなさそうです。

機材は古いものばかりになってしまいました。

しかし、こんな1万円程度のものでこの音がするのか。

中華アンプ、恐るべし!

ですが、不安がないわけではありません。

耐久性を考えた場合、1万円程度のものに高給な部品は使えないはずなので、私のように毎日何時間も聴くようなハードな使用に耐えられるのか。

補償期間は6ヶ月とのことなので、もしかすると1年も経たないで壊れてしまうかも知れません。

音はそれなりに良いので、2年くらいは持って欲しいものです。

いずれにしても、1万円程度なら大きな負担にはならないので、壊れないうちに最新型を買うのも悪くないですね。

オーディオからのリタイア

長くお付き合いいただいたオーディオ店とも疎遠になり、アンプだけでなくその他の機材もかなり古いものばかりになってしまいました。

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一番新しいのが、定年の時に買ったスピーカーとCDプレーヤーで10年になります。

スピーカーは、DYNAUDIO Xeo 5(アンプ付き)

FMチューナーはトリオのKT-9700。

これは40数年使っているもので、当時の価格は15万円。

安給料でよくもこんなものを買ったなと思いますが、未だに一度の故障もなく使えるのは凄いですね。

どこまで使えるのか分かりませんが、Bluetoothで聴くFMの音質とは比較にならないくらい良い音がします。

カセットデッキも10年以上も前に中古で買ったもの。

それ以前の物は、オープンリールを含めて処分しました。

レコードプレーヤーはオラクルのDELPHI MKⅢで、これは店頭品を格安で買ったものですが、やはり20年以上前のものです。

たしか、SME3009付で30万円くらいだったかな。

この後継機はべらぼうな値段がするようです。

いずれにせよ、これらが壊れた時には修理はほぼできませんが、たとえ音が出なくても飾っておくようにします。

人生もそうですが、オーディオも悔いのないようフェードアウトしていければと思っています。

追記 2022.2.10

使い始めて10日経過しましたが、特に変化はなく良い音がしています。

PA-S1はピアニッシモで音が途切れる現象がありましたが、これは今のところありません。

DYNAUDIO Xeo 5は、スピーカーケーブルを使わずBluetoothでパワーアンプに信号を送るので仕方がないのかなと思っていましたが、そうではなくアンプがおかしかったようです。

お金との相談ですが、機器の劣化は避けられないのでやはり10年くらいで交換をしていくべきなのかもしれません。

追記 2022.2.17

評価の基準として音の良し悪しは当然ですが、そこから先は使用頻度が重要になります。

例えば、CDを聴かずにレコードばかりとか。

人間の感覚は、その時の気分や体調によっても違ってきますから案外当てにならないようにも思っています。

このところ、レコードやCDを聴き飽きてしまって、YOUTUBEばかりになっています。

特別良い音とは感じませんが、何を聴いても心地よく聴けますし、曲によってはこちらの方が良い音がすることも多いです。

それから、FM放送も気に入った音楽ばかりではないし、レコードやCDのように選ぶ必要もありません。

そんな煩わしさからも解放されるのも良い点です。

問題は広告が入ることですが、これは無料なので仕方がありません。

音楽配信のサイトもありますが、この程度で十分ではないでしょうか。

追記2022.10.13

購入してから8ヶ月ほど経過しました。

今日もYouTubeとかCDを朝から聞いていますが、アンプに変化はなく良い音がしています。

リスニング時間は一日2~3時間ですが、取り立てて不満は感じません。

#中華アンプ #プリアンプ