昨日、8月10日は台風一過と重なり非常に暑い日となりました。
そんな中、早いもので8日(土)で頭狂五輪は終わりました。
しかし、まだその余韻が残っている中でこそっと流れたニュースがありました。
(引用開始)
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は9日、地球温暖化の科学的根拠をまとめた作業部会の報告書の最新版(第6次評価報告書)を公表した。
今後20年以内に産業革命前からの気温上昇が1・5度に達する可能性があるとし、温暖化の原因は人類が排出した温室効果ガスであることについて、「疑う余地がない」と従来の表現より踏み込んで断定した。
【写真】海面上昇の影響が心配される太平洋の島国ツバルでは、満潮時に道路が水浸しになることも
IPCCが総合的な報告書を公表するのは2014年以来7年ぶり6回目。報告書は、科学論文1万4千本以上を各国の研究者たちが評価したもので、気候変動に関する最新の科学的知見として共有される。温暖化対策の国際ルール「パリ協定」の下で各国が進める国際交渉や、各国の政策作りのよりどころとなる。
パリ協定では、気温上昇を2度よりかなり低く、できれば1・5度に抑える目標を掲げている。6月の主要7カ国(G7)首脳会議でも、共同声明で「1・5度に抑えることを射程に入れ続けるために努力を加速させる」とするなど、国際目標になっている。
報告書では、1・5度目標について、温室効果ガスの排出量や将来の社会像にあわせて五つのシナリオを評価。いずれの場合も今後20年で1・5度に達してしまう可能性があるとした。さらに、今世紀中に排出を「実質ゼロ」にしなければ、2度を超える可能性が非常に高い、とした。
朝日新聞社
(引用終了)
他にも。
こんな重要なことが大した話題にならないとは、皆さん暑さで脳がいかれてしまったのでしょうか。
私はマスコミに大きな問題があると思っています。
企業活動に都合の悪いことは、隠すか、公表してもさらりとです。
そんなことだから新聞の購読者は減り続け、TVからYOUTUBEに行ってしまうのです。
なにしろ、自分に必要な情報が無いのですから。
地球温暖化はデマではない
私は20年以上前から地球温暖化について警鐘を鳴らしてきました。
しかし、残念ながら予想通りの展開になっています。
なにしろ、
地球温暖化なんてデマだ、地球は小氷河期に向かっている。
温暖化して何が悪い?
寒くなくて暮らしやすい、などとする大バカ者たちが、堂々とネットやマスコミなどで自論を展開してきたわけです。
なかでも、世界一有名な環境活動家であるグレタさんなんて随分と誹謗中傷されていました。
正論を言うと袋叩きに合うのは、今も昔も変わらない構図です。
ただ、地球が年々暖かくなっていることは多くの人々は感じているものと思います。
私も自然環境の専門家ではないですが、長年那須山に登ってきた経験から肌感覚で分かります。
今回のニュースで重要なのは、あの気候変動への対策にあれほど消極的だったアメリカが、「最新の報告書は気候変動がすでに危機でであることを明確にしている」と言っているところです。
それほど、ことは深刻だと言うことの裏返しです。
ですが、ここまでハッキリと目の前に事象が見えなければ認識しないのか。
本当にバカです。
現実を目の前にしないと分からないなんて。
世界の研究者たちが、これまでどれほど警告してきたか。
このままでは今後80年間に8300万人が命を落とす…CO2排出量増加による気温上昇で
今回IPCCの報告書をアメリカが理解したことは良いことですが、これで地球温暖化が止められるわけではありません。
どうやってこの問題を“解決”するつもりか
もちろん権力者はお金のことしか考えていません。
それは、今回の東京五輪の強行開催をみても明らかです。
しかし、こと自然環境の悪化、地球温暖化は人類にとって最大の脅威です。
お金だの経済だのと言っている場合ではないのです。
昔から、「命あっての物だね」と言いますが、地球環境が激変し経済活動どころではなくなってしまうのです。
グレタ・トゥーンベリさん、国連IPCCの気候危機警鐘に「まだ最悪の事態を避けられる」
(引用開始)
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、8月9日に発表した報告書で、温暖化が急速に進んでいると警告した。
さらに、人間の行動が地球を温暖化させてきたことは「疑う余地がない」と、結論付けた。 報告書は、気候変動が熱波、大雨、干ばつなどに影響を与えており、温室効果ガスの排出量を大幅に削減しなければ、世界の平均気温が20年以内に1.5℃上がる可能性もあるとも指摘している。
報告書の発表後、環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんはSNSで、報告書は「驚きではない」とコメント。最悪の事態を避けるためには、私たちが「勇気を持って行動することが必要だ」と訴えた。 IPCCの新しい報告書には驚くようなことは書かれていません。
多くの研究と報告書ですでにわかっていたことを確認したものです。これは、私たちの最善の科学をまとめた、信頼できる(しかし慎重な)報告書です この報告書は、私たちに何をすべきかは伝えていません。勇気を出して、報告書が示した科学的証拠に基づいてどんな決定をするかは、私たち次第です。
私たちはまだ、最悪の結果を避けることはできます。しかし今のような生活を続けて危機を危機と捉えないのであれば、避けられません 気温が1.5℃上昇することで、熱波や干ばつなどの異常気象が増えることがわかっている。
報告書の作成に関わったイギリス・リーズ大学のピアース・フォスター教授は、「今後20~30年で、私たちは異常気象に突入する可能性があります」「状況は現在より悪くなるかもしれない」と、ニューヨークタイムズに述べている。
トゥーンベリさんはその後のツイートで、どう問題を解決するかを、世界のリーダーたちに尋ねたほうがいい、とも述べている。
新しいIPCCの報告書によると、現在の炭素排出量が続けば、気温上昇を1.5℃以下に保つためのカーボンバジェット(気温上昇をあるレベルまでに抑えようとする場合の、温室効果ガス累積排出量の上限 )は5年半以内になくなる。
誰かが権力者たちに、どうやってこの問題を“解決”するつもりか、尋ねたほうがいいのでは? トゥーンベリさんはこれまでも、世界のリーダーたちに気候危機に対応するための思い切った行動を取るよう求めてきた。
2019年には、国連で「多くの人たちが苦しんでいます。多くの人たちが死んでいます。全ての生態系が破壊されています。私たちは大量絶滅の始まりにいます」と訴えた。 さらに、行動を取らないリーダーたちの姿勢を次のように批判した。
「それなのにあなたたちが話しているのは、お金のことと、経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。恥ずかしくないんでしょうか!」
「あなたたちは私たちに“耳を傾けている”、そして緊急性を理解していると言います。しかしどれだけ私が怒り悲しんでいようとも、私はそれを信じたくありません」 「なぜなら、もしあなたたちが状況を理解していながら行動を起こしていないのであれば、それはあなたたちが邪悪な人間ということになるからです。私はそれを信じたくありません」
安田 聡子・ハフポスト日本版
(引用終了)
この中で一番重要な部分を、太文字の赤にしておきます。
「それなのにあなたたちが話しているのは、お金のことと、経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。恥ずかしくないんでしょうか!」
どこの国でも、企業優先の無能な政治家ばかりです。
企業から支援を受けて当選するのですから当然ですが、これを一切禁止すべきでしょう。
まともな判断ができる政治家を輩出するために。
日本では山本太郎、れいわ新選組しかいませんが。
まとめ
ここまでくると、もはや気候変動は止められない可能性が高いかも知れません。
実際に、この1年半はコロナで大幅に経済活動が下がっているにも関わらず、世界各地で想像を絶するような自然災害が頻発しています。
ドイツを襲った大洪水…それでも「CO2削減」しか頭にない政治家の無責任
これらは人為的な側面もありますが、1年くらいの経済停滞では何の影響も出ないことがハッキリしました。
本気で自然環境を考える時が来たようです。