昨年から野菜の垂直仕立て栽培をやって成功していることは、これまでたくさん書いてきました。

このことを家庭菜園をやっている数人に話しましたが、ほとんど興味を示しません。

なぜなんでしょうね。

肥料も農薬も使わない、ただ垂直に縛るだけなのに。

私がおかしいんでしょうか。

野菜は肥料が無ければ育たない、と言う洗脳が深いのかも知れません。

でも、事実は事実として現に目の前にあるわけです。

例えばキャベツ。

春キャベツ(渡辺早春)

これはもうすぐ収穫ですが、この場所は、昨年の春・秋と続けて作っています。

【キャベツの連作】垂直仕立て栽培なら不安なく同じ場所で作れる

連作障害も無く、ただ葉を立たせているだけで、これほど見事に大きくなるのは不思議でしょうがありません。

そして、虫にも病気にも強いようです。

ただ、キャベツの場合、最初は青虫(モンシロチョウなどの幼虫)がほとんど来ないのですが、大きくなるにしたがって出てきます。

なので途中から防虫ネットを使っています。

もう少し作り慣れれば必要ないことかも知れませんが・・・

狭い土地にどんどん野菜を作る

サニーレタスはそろそろ収穫時期になりましたが、玉レタスもかなり大きくなってきました。

種を蒔いて、かなり小さい苗で植えたのですが、だいぶ大きくなってきました。

この調子なら丸くなるのではと思っています。

買わなくて済みそうですね。

ちなみに虫は全く着いていません。

写真では、左のキャベツは少しやられていますが、一度駆除して、きちんと葉を縛りなおしたら虫が寄り付かなくなりました。

やはり葉を垂直にすることで、見えないので分かりませんが、虫を寄せ付けないホルモン(エチレン)が活発に出ているのでしょうか。

それからご近所さんからキュウリの苗を4本いただきました。

畑が狭いので、植える場所を探すのに苦労しましたが、キャベツの間にしました。

こんなことができるのは、場所をあまり取らない垂直仕立て栽培ならではです。

なお、大苗なので最初からテープで垂直になるようにしています。

本にも書いてありますが、苗が小さいうちは麻ひもよりもテープが使いやすいです。

それから、サンルーム前にはインゲンやブロッコリー・カリフラワー・ナスなどが所狭しと植えてあります。

こんなに植えてうまく行くのか分かりませんが、インゲンとブロッコリーは今のところ順調のようです。

苗が小さいうちはホットキャップを使うと、虫や雨風から守れます。

ただし、気温が高い時は日焼けに注意が必要です。

植物が育つには肥料が必要という洗脳

私たちは、植物が育つには三大要素(窒素・リン・カリ)が必要だと教えられてきました。

しかしそれは真実ではなく、実際は植物自身がつくるホルモンで育っていたわけです。

以下の図をご覧ください。

「道法正徳監修 野菜の垂直仕立て栽培」から転載

一般論として、人間にもホルモンがあるように植物にホルモンがあっても何ら不思議なことではありません。

ですが、葉を縛り、垂直にすることによって植物ホルモンが分泌され、成長が促進されることまでは知りませんでした。

私たちは、これまでは肥料を与えることで様々な野菜や果物を作ってきました。

しかし、この事実を知ったなら肥料を使うことは止め、垂直仕立て栽培に挑戦してみませんか。

化成肥料は自然環境を悪くしますし、有機肥料にしても完全に堆肥化したものでなければ問題は多いのです。

そんな余計なことをせず、無肥料・無農薬で野菜や果樹を作りましょう。

慣れないうちはうまく行かないこともあるかも知れませんが、2年も続ければ要領はつかめるはずです。

私は現在、野菜の成長を見るのが楽しくてしょうがありません。

お金がかからず、安全で美味しい野菜が作れる喜びは筆舌に尽くしがたいものです。

一方、これもまた不都合な真実で経済にはダメージでしょうけれど、広い視点見れば地球環境を守る(保全する)技術と言っても過言ではないと思います。

垂直仕立て栽培の技術を応用して、世界中から飢餓がなくなればいいですね。

邪魔が入らなければ十分に可能と思いますが、道法さんが未だに有名にならないところをみると難しいかも知れませんね。