家庭菜園で大玉スイカ、なんてとんでもないと思う方も多いでしょう。

でも、垂直仕立て栽培なら簡単にできてしまうんです。

私は、昨年大玉スイカを作って成功してしまったので、今年もチャレンジしています。

成功してしまったと書いたのは、技術も何も、本の指示通りにやっただけだからです。

出来たスイカは非常に味が良く、スイカの嫌いな妻が食べたくらいでした。

しかも、肥料を使わないのでお金も手間がかかりません。

さらに、キュウリやトマトのように、垂直ではなく水平に蔓を這わせるだけなので垂直仕立て栽培では必須の支柱も必要ないのです。

こんな栽培法は見たことも聞いたことも無いとは思います。

でも、お金も手間も必要なく、そして場所もあまり取らないとなればやらない手はありません。

なので、今年も美味しい大玉スイカを目指してチャレンジしています。

種取りをして栽培

昨年を振り返ると、3か所に種を蒔いたものの、1か所は育ちが悪く2か所で栽培を開始しました。

その内の1本は、かなり大きくなったところで、除草中に蔓を切ってしまい、結局は1本に。

この株で2個大きいのができたのですが、途中で1個は割れてしまい、最終的に1個の収穫でした。

まぁ、初年度としては仕方のないところです。

このスイカは固定種なので種取りをしました。

今年スイカを蒔く場所は、ソーラーエアーヒーターが置いてあったところです。

冬の間に掘り起こし、暖かくなってから畝を作りマルチをしました。

5月6日に種まきしました。

6月13日の状況

昨年もビニールマルチをしていますので、これがうまく行った大きな要因だと思いましたので、今年も同じようにしました。

3か所にそれぞれ3粒づつ種を蒔き、間引いて1本にしています。

6月25日の状況

写真は、種まきから1.5ヶ月ほど経過した状況です。

蔓が伸びて順調に育っていることが分かります。

なお、左側に余っていたメロンやキュウリ・トマトを植えました。

やり過ぎだと思いますが、もったいないので・・・

7月1日の状況

気温が高いせいか、1週間後は更に蔓が伸びています。

この間、雷雨など強い雨にも晒されましたが問題はありませんでした。

ビニールマルチは、地温の上昇とか適度な土壌水分を保つ以外にも、土の流亡を防ぐ効果もあります。

もちろん、ここには1週間に1度しか来ないので、除草など管理の面でも楽になっています。

一定方向に蔓を誘引

さて、直近の7月9日には更に蔓が伸びていました。

更に3mくらいは伸びるとは思いますが、赤い矢印の方向に支柱で誘導していきます。(縛ることはしません)

たったこれだけの作業。

本当にこれで大きいスイカが生るのか。

誰だって信じられないはずです。

ですが、伸びた蔓をよく見ると小さなスイカが生っています。

このまま大きくなるかは分かりませんが、期待できるのではないでしょうか。

ここにもありました。

なお、垂直仕立て栽培では摘果はしませんし、人工授粉もしません。

こんないい加減(楽)な作り方で、大玉スイカができるわけないと思われるのは無理がありません。

でもできます。

昨年も何もしていないだけでなく、うっかり蔓を切ってしまい1個損しました。

疑う前にまずトライしませんか。

お金も手間もかからなければやらなきゃ損。

うまく行ったら大儲け。

実際、私はかなり稼いでいますね。

7月16日の状況

1週間経過し、実がさらに大きくなってきました。

メロンがあるのですが、スイカの勢いが凄いので埋もれてしまっています。

蔓が旺盛に伸びています。

この玉は5cm以上あります。

これも5cm以上ありそうです。

しかし、ただ平行に誘引するだけで大玉スイカができてしまうなんて信じられますか?

正直、私も未だに信じられませんが、これは現実です。

この場所は昨年暮れに起こし、肥料は一切入れていません。

収穫

今年の夏は気温が異常に高く、キュウリもなすもあまり生りません。

高温障害のようです。

スイカも途中までは非常に良かったのですが、7月の下旬ごろから成長が止まってしまいました。

8月13日撮影

あれほど旺盛だった蔓が消えてしまいました。

そのため、大玉スイカとなるはずが小玉スイカに・・・

メロンよりも少し大きいくらい。

3本植えて3個収穫、その内1個は未熟で、食べられたのは2個でした。

重さは1.5kgくらい。

昨年は1個しか収穫できませんでしたが、5kgありました。

そもそも大玉スイカなので、今年は10kgくらいのものを期待しましたが、残念ながら大幅ダウン。

幸いにして、小玉でも甘さは十分で、美味しいスイカでした。

来年もまた作りますが、暑さ対策は必須のようです。