昨年(2021)の春から垂直仕立てで様々な野菜を栽培しています。
始めたばかりなので失敗もありますが、中にはスイカのように驚くべき結果もありました。
野菜の垂直仕立て栽培では、通常の栽培に較べ、味が良くなると書いてあります。
できた野菜はもちろん美味しくいただいていますが、これまで比較したことはありませんでした。
しかし、チンゲン菜をみそ汁に入れて食べてみたところ、あまりに柔らかく、とろけるような食感でこれまでにない美味しさを感じました。
そこで、今回は垂直仕立て栽培した野菜の味について考えてみたいと思います。
チンゲン菜
写真のものは小さかったせいなのか、柔らかく、食感も最高です。
なにごと、大きくすることが良いとは限りません。
しかも、こんな廃材を利用した場所でもできてしまうなんて、ちょっと驚きです。
もちろん地植えにした方が大きくなりますが、小さくても全く問題はないと思います。
サニーレタス
サニーレタスも写真のような栽培法なので、あまり大きくはなりませんでした。
しかし、淡い緑色で見るからに美味しそうです。
一般的にサニーレタスは少し苦みがあるので、玉レタスを好まれる方も多いと思います。
でも、このように作ると全く苦みはなく美味しいです。
食べきりサイズなので、冷蔵庫に入れる必要もありません。
のらぼう菜
早春に食べる菜の花の芽はとても美味しいです。
上手くできなかった白菜、小松菜の花芽などは最高です。
でも、昨年に蒔いたのらぼう菜は一味違います。
それぞれ特徴があるので、どれが一番美味しいとは言い難いですが、のらぼう菜はかなりの期間、茎が固くなないのです。
たとえ終盤になって、茎が細く、貧弱になってもまだ美味しい。
これほど長く楽しめる春野菜は他にありません。
種はまだ残っていますが、一番大きくなった株で種取りをしています。
それにしても、条件が良いとこんなにも大きくなるんですね。
肥料もやらないのに。
サヤエンドウ スナップエンドウ
今回作ったのはユウサヤという品種です。
さやが大きく、とても美味しくたべられました。
あまり発芽率が良くなかったので、良い株の一部を種取り用に残しました。
来年も同じ場所に作る予定なので、今年以上にたくさん生ることを期待しています。
こちらはスナックエンドウです。
一般的な名称はスナップエンドウのようですが、商品名がスナックエンドウとなっていました。
実は、私はスナップエンドウはあまり好きではありません。
甘みが強すぎからです。
ところが、これは甘みはそれほどではなく、サヤエンドウの肉厚のような感じでした。
サヤエンドウの後に最盛期を迎えるので、しばらく楽しめます。
イチゴ(苺)
とちおとめと宝交早生の2品種で、垂直仕立てと自然栽培を試しています。
今のところ宝交早生の方が、実の大きさや味の点で上回っています。
もう日差しも強いので酸味が勝っていますが・・・
とちおとめの方は、良い実が何らかの動物による食害で食べられませんでした。
それなりに美味しかったのかも知れませんが、それ以降出来たものはあまり美味しくありません。
想像ですが、苗があまり良くないと思われます。
とちおとめはハウス栽培用に開発されたものなので、露地栽培には不向きな品種なのでしょう。
諦めて、今後は宝交早生だけにするのが得策かも知れません。
これは、トンネル栽培か露地栽培向けの品種ですからね。
小松菜
市販の小松菜は、大きくて茎が固いものが多いように思います。
そのため、お浸しなどにしても家族の評判が悪いので買わなくなりました。
ところが、固定種の小松菜は違いました。
何といっても柔らかく、筋っぽくありません。
庭先で作っているので、早めに収穫して食べるのでそうなるのかも知れませんが・・・
それにしても、なぜ売っているものはあんなに固いのか。
これを食べると買えなくなります。
スイカ
これは最終的に1個しか食べることができませんでしたが、まさか肥料もやらないのにこんな大玉ができるとは思いもよりませんでした。
【孫もびっくり】垂直仕立て栽培で甘くて美味しい大玉スイカができた
スイカは甘さも大切ですが、食感も重要です。
子供のころに親せきで作っていたので、お盆近くになると仏壇に供えるため持ってきました。
皮の厚いものでしたが、あのシャリシャリ感は記憶に残っています。
これは上品な甘さとシャリ感が抜群で、スイカの嫌いな妻も食べたくらいです。
もちろん香りも良かったです。
種取りして今年も蒔きました。
どうなるでしょうか。
まとめ
肥料を使わないで作る野菜は自然栽培と呼ばれています。
大日向マルシェに自然栽培の農家さんが出店しているので、買って食べてみたことは何度もあります。
もちろん美味しいですが、やはり自分で作ったものはまた格別。
無農薬・無肥料で作った野菜が美味しくないはずがありません。
これからも、垂直仕立て栽培をもっと上手にできるよう更に研究を重ねます。
お金がかからないいので、面白くてやめられません。