健康のために、毎日野菜を食べている人は多いと思います。

健康野菜であるトマトは、ニンジンなどとともに人気のある野菜として知られていますが、本来は夏野菜で、路地で作るとなると早くても7月にならないとできません。

しかし、温室栽培なら一年を通して作ることができます。

そのため、真冬でも食べられる良い時代とも言えますが、温室栽培は病気になりやすく、様々な農薬を使って栽培することになります。

私もイチゴ農家の長男に生まれ、二十歳過ぎまでは手伝いをしていたので農薬使用の実態はある程度知っています。

もちろん使用基準があるのでその基準内でしか使いませんでしたが、できるだけ使わないようにもしていました。

あれから半世紀、日本の農薬の規制は年々厳しくなっているはず?

と思いきや、実はそうではないのです。

欧米などの先進国は、除草剤に使われているグリホサートや殺菌剤のネオニコチノイドなどを禁止しているのに対し、日本は規制を緩める方向に向いています。

これではいくら日本の野菜や果物が、キレイで美味しいですよと言われても、この事実を知ったら食べたくなくなるわけです。

(目次)

1.日本の農業は農薬を使い放題
2.残留農薬が簡単に落とせるホタテの粉
3.何があっても国も企業も責任は取りません
4.トマトを洗ってみたら
5.まとめ

1.日本の農業は農薬を使い放題

なぜ日本のトマトが危ないのか。

それは大半が温室や雨よけで栽培されているため、病気に弱く、大量の農薬を使って栽培されているからです。

前述したように、もちろん安全基準はありますが、どのような薬剤を何回かけたなどは消費者には分りませんし、残留農薬検査は時々抽出でするくらいでほとんど行われていません。

日本は島国で農地面積が少なく集約農業ですから、当然のごとく農薬散布密度が濃くなります。

日本人は几帳面で実に丁寧に散布します。

除草剤の散布などを見ていると、あまりの丁寧さに気分が悪くなるくらいです。

よほど雑草が嫌いなんでしょうね。

同じことは害虫と呼ばれる農作物を荒らす虫たちにも向けられます。

実際、虫に何の罪があるのですか?

彼らは単に生きているだけでしょう。

たしかに一生懸命作っているものをダメにされたら腹は立ちますが、そもそも栽培方法に問題があるとは思わないのでしょうか。

そして、日本の農産物の海外での評価は、国内とはだいぶ違うようですよ。

日本人だけが知らない!日本の野菜は海外で「汚染物」扱いされている

一方、無農薬・無化学肥料で様々な作物を栽培している人も大勢います。

なぜその方々は無農薬に拘るのでしょうか。

それは農薬に害があることが分っていることと、味や栄養に大きな差があることを知っているからです。

もちろん、残留した農薬が体に入っても“直ちに影響などありません”とおっしゃる方もいます。

農薬は基準に則って使ってるから安全じゃないの?

それが原因で生産者が病気になっているわけでもないし、気にしすぎでしょ。

トマト対象農薬一覧

そうです、農薬は安全です。

国が安全基準を決めていますからね。

役所がすることに間違いはない。(笑い)

これは私の父が言った言葉・・・

残念ながら、父は農薬が原因と思しき肺気腫で2度入院。

アマチュア相撲などで活躍し、頑健な人が72歳であっさり他界しました。

では、なぜ農家が農薬を使うのか?

理由は簡単。

それは農家が、病気や虫の害などで作物がやられず、安定した経営ができるから。

つまり農薬のおかげで農家の収入が安定した、と言うこと。

たしかに産業としては評価をすべきところでしょう。

それまでの農業は、天候に左右されやすく病気や虫の害にも対抗する手段がなかったのですから。

でも、一方で消費者は農薬まみれの野菜を食べることになったのです。

2.残留農薬が簡単に落とせるホタテの粉

では、無農薬栽培の野菜や果物が手に入るかと言われれば、ほとんど無理な話です。

なにしろ農農薬・有機栽培なんて全体の数パーセントしかないのですから。

どうしてもと言うなら自分で作るか、無農薬栽培している農家から直接買うなどしなければなりません。

でも、そんな努力をしなくてもまずはきちんと洗って食べた方が安心ですよ。

欲しくても、無いものは無いんです。

そんなことに拘るよりも、表面に残っている農薬ならホタテ貝殻焼成パウダーで簡単に落とせます。

ホタテ貝殻焼成パウダーとは、ホタテの貝殻を高温で焼いて粉末にしたもので、一般的には野菜洗いとして販売されています。

以前は私も販売していましたので、その洗浄力は折り紙付き。

天然素材ですから、野菜洗いだけでなく、抗菌・消毒剤としても安全に使える優れものです。

ただ、安物はお薦めしません。

製造工程に難しい部分があるらしく、安いものは何らかの理由があると思ってください。

3.何があっても国も企業も責任は取りません

我が家は狭いですが、家庭菜園でミニトマトや大玉トマトなどを無農薬で栽培しています。

そのため立派なものはできませんが、味は良く、安心して食べられます。

でも、食べる量の全てを賄えるわけではないので大半は購入することになります。

そこで心配なのは残留農薬。

もちろん農薬の使用基準は当然あって、国や製薬会社は安全ですと言っています。

しかし、それをうのみにせず話半分くらいにしておくのが無難ではないでしょうか。

健康は他人任せでは得ることはできません。

4.トマトを洗ってみたら

では、確認のためトマトを実際に洗ってみましょう。

まず、ホタテ貝殻焼成パウダーを水に対し1gを入れて溶きます。

そんな少しで良いんですか、と良く聞かれますがそんなもので十分です。

ホタテ貝殻焼成パウダーを水に溶いた状態

そこに買ってきたトマトを入れると、たちまち黄色いものが溶け出しました。

時間にして数秒、1分もかかりません。

時間と共にどんどん増えてきました。

この間5分くらい。

10分経過後、トマトを取り出しました。

凄いですね。

気持ち悪くないですか。

これを落とさないで食べると体に入ってしまうわけです。

いったいこれはなんだろう?

農薬?いやトマトの表面にある天然のワックスじゃないの。

分析したわけではないのでハッキリしたことは分りませんが、たぶん展着剤であろうと個人的には思っています。

この実験を稀なことだと思わないでください。

お店で売っているもの、たとえ農産物直売所などであっても、間違いなくこうなります。

展着剤の役割と使い方

展着剤は農薬が雨や水で流れないようにする糊のようなもので、農薬をかけるときに混ぜて使います。

高価な農薬が、雨や散水で流れてしまってはいけませんからね。

もちろん展着剤は農薬ではありませんが、化学物質ですから体に入れるわけにはいかないですよね。

5.まとめ

いまや、日本人の2人に一人が癌になる可能性があるといわれています。

しかし、医療技術が進んでいるのにおかしいと思いませんか。

もちろん農薬のせいだと言うつもりはありませんが、少しは疑ってみるのも必要ではないでしょうか。

それが自分自身や家族の健康を守るために必要なことです。

農業関係の仕事を42年間してきた私なので、日本農業を否定するつもりは毛頭ありません。

しかし、できれば農薬を減らして栽培して頂きたい。

無農薬栽培はもはや普通ですし、肥料も使わない自然栽培もやっている方も大勢おられます。

私も小さいながら、生ゴミをコンポストで堆肥化し家庭菜園をやっていますが、農薬の必要性など全く感じません。

農家は作付面積が大きいから農薬を使わないとできないとは本当ですか。

単に楽したいだけではないですか。

多くの農家が農薬の危険性を認識し、無農薬の野菜が主流にならないまでも最小の農薬しか使わなくなるまでは、丁寧に洗って食べましょう。

特にトマトはかなりヤバイですよ!