こんにちはnonofhoです。
7月18日午後3時半、まだまだ晴れていて西日が強烈です。
外の温度計を見たら38℃近くに。
もはや外で仕事ができない温度ですが、屋内にいても暑いのは変わりません。

エアコンがあっても西日が入ってしまうと効きが悪くなりますので、なんとか工夫して熱中症にならないようにしたいものです。
我が家には二階の寝室にしかありませんが・・・
西日はなぜ暑いのか
さて、なぜ西日はこんなに暑く感じるのでしょうか。
太陽は東から昇りますが、西に傾く頃には太陽光によって長時間温められたことにより、地表の様々な物がたくさんの熱量を持つことになります。
夏は朝から夕方まで長時間太陽が照りつけ、気温もどんどん上がってきますから夕方の「西日が暑い」と感じるわけです。
昔から、西日が当たる場所には食べ物を置くなとか言いますが、納得できる話です。
しかし、そうは言ってもそんなに大きな家に住んでいるわけではないので、どうしても西日の影響は小さくありません。
これを最小限にする方法はあるのか。
もちろんお金をふんだんにかければ対策はできるでしょうけれど、簡単でお金のかからない方法でなければ面白くありません。
以下、アルミの遮熱材を使って対策した事例をご紹介します。
太陽光とは
対策を考える前に、まずは「太陽光とは何か」を知っておかないといけません。
とても分かりやすいサイトがありましたので図をお借りします。
photonてらす 光のすがた

この図から、光とはガンマ線~赤外線、そして電波で構成されていることが分かります。
つまり、太陽からは熱で地球に届いているわけではないのです。
暑くなるのは赤外線によるものです。

赤外線は一般的には「輻射熱」と呼ばれます。
コトバンクから
遠赤外線の熱線によって直接伝わる熱の事。つまり、高温の固体表面から低温の固体表面に、その間の空気その他の気体の存在に関係なく、 直接電磁波の形で伝わる伝わり方を輻射といい、その熱を輻射熱という。太陽の自然な暖かさや、薪ストーブの熱なども輻射熱によるもの。
つまり、熱とは電磁波の形で伝わり、物質に衝突して熱を帯びます。
電磁波であれば、対策は反射せてしまえば熱く(暑く)ならないはずです。
反射してしまえば暑くならない
と言うことで、西日をアルミの反射材を使ってブロックした事例をご紹介します。
使っているのはアルミの遮熱シート(サーモプロテクト)で、太陽光のほとんどを反射できるものです。
家の西側にある窓ですが、竹の枠に遮熱シートを貼り付け、下側の窓にをぶら下げています。
窓の大きさは1.7m×0.6mですが、遮熱シートは1.65m×1.0mの大きさとなっています。

このようにすると、遮熱シートで太陽光(赤外線)を反射してしまいますのでかなりの効果があります。
大事なことは、窓枠に接触させないこと。
接触してしまうと、熱が伝導して遮熱シートが熱くなり室内に輻射熱が侵入します。
つまり、効果が無くなります。
効果を検証
では、どのくらいの効果があるのか調べてみましょう。
まず、遮熱シートの表面は33.0℃です。

次に隣の壁は32.9℃でほぼ同じになりました。
壁にはグラスウールが10cm入っていますが、遮熱シートは0.2mmです。

階段手前の壁は31.8℃と少し低いです。

次に外壁を測ります。
西日が強烈に当たっていますから48.2℃とかなり高い温度です。

地面はどうでしょう。
アスファルトなので54.3℃と、凄い温度となっています。

このように、窓に何もしなければ太陽光が直接室内に入ってしまいます。
しかし、実際にはあまり上がっていません。

階段のところに小さな温度計を貼り付けてありますが、ちょうど30℃くらいになっています。
このように、外の気温が38℃近くなっても室内は30℃程度にです。
もし、窓に何もしなかった場合には少なくとも5℃以上は高くなっているのではないでしょうか。
まとめ
このように、太陽光は電磁波のようなものということ。
そして、熱くなるのは赤外線によるものと理解できれば対策はできます。
アルミの遮熱シートでなくても、車に使うサンバイザーとかも効果があります。
また、材質は違いますが「よしず」を使ってもよいでしょう。

しかし、これだと室内には使えませんので屋外となります。
ヨシズは耐久性はあまりないですが、使われている萱の中は空洞で、熱を通しにくいため効果はそれなりにあります。
反射シートのように暗くならない点も良いです。
いずれにせよ、これからますます暑くなり熱中症になる危険性も高くなります。
エアコンをガンガンかけて涼しい部屋にいるのも結構ですが、窓から侵入してくる輻射熱はブロックしておくべきです。
節電にもなりますし、なにより熱中症になりにくくなります。
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