こんにちはnonofhoです。

今日は7月23日(金)、頭狂五輪の開会式があります。

ですが、東京の新型コロナの感染者は2000人に迫り、大会関係者や選手からも続々とコロナ感染者が出ています。

にもかかわらず、中止も延期もしないという姿勢はいかがなものでしょうか。

新型コロナに勝てるなどと、自然を甘く見ているととんでもないことが起きますよ。

中国で大水害が起きている

さて、中国の河南省で1000年に一度の大水害が発生しています。

(引用開始)

中国・鄭州で「千年に一度」の大雨 地下鉄浸水などで25人死亡

【北京=三塚聖平】中国内陸部の河南省で記録的な大雨が降り、地元政府は21日夕、死者が計25人、行方不明者が7人になったと発表した。地元気象局は「千年に一度」の大雨だと指摘。習近平国家主席は同日、住民の命や安全を守ることを最優先に救助活動を行うよう指示した。

省都の鄭州市では20日午後4時~5時の1時間で200ミリを超える雨が降り、中国全土の陸地部分での観測史上最大を記録。市内の広範囲が冠水し、地下鉄構内へ雨水が流れ込み、逃げ遅れた12人が死亡した。地下鉄車両内で乗客が胸まで水につかった状態で救助を待つ様子も伝えられた。

同市内では、家屋の倒壊などにより4人が死亡。各地で交通が寸断したほか断水や停電も発生した。

日産自動車によると、鄭州にある現地合弁の完成車工場の生産を一時的に停止した。従業員は無事だと説明している。

大雨は、河南省で16日頃から降り続いており、人民解放軍などが救援活動を行っている。

鄭州は河南省の中心都市で、人口は1200万人超。黄河の流域に位置しており、歴史的に水害が繰り返されてきた。

(引用終了)

私が凄いと思ったのは、「 20日午後4時~5時の1時間で200ミリを超える雨が降り 」の部分です。

日本の災害認定(農水省)における基準は、時間雨量20mm以上、日雨量80mmからです。

かつての職場では、毎年起きる災害に対応しましたが、42年間の勤務の中で200mm/hという雨は経験していません。

多くても40~50mm/hで、それでも大災害になります。

一般的に50mm/hの大雨は、まさにバケツをひっくり返したような大雨で、ド~という低い音とともに空が落ちてくるような恐怖感があります。

ましてや、200mm/hの雨は想像すらできないくらいもの凄いものではないでしょうか。

この動画は地下鉄に雨が侵入して水没している状況です。

同じようなことは数年前に日本でもありました。

こちらは内モンゴル自治区にあるダムが決壊する様子です。

見たところ土堰堤(ロックフィル?)のようにも見えます。

ダムは水源としては良いとしても、このように極端な大雨が発生すると逆に凶器となります。

ダム管理を少しだけ経験した者から言わせてもらえば、人知をこえるような想定外の事態にはどうにもならないことを知ってください。

少し前に八ッ場ダムが話題になりましたが、あの程度でこのような大水害が防げることなどあり得ません。

日本の過去の豪雨災害

日本でも毎年のように大水害が起きていることはご存じだと思います。

しかし、同じ日本でも直接被災をしなければすぐに忘れてしまうのではないでしょうか。

ですが、雨の降り方や台風の規模は年々大きくなってきています。

決して他人事と済ませてはいけないのです。

以下、nippon.comより引用

過去の豪雨災害

過去に甚大な被害をもたらした豪雨災害は7月に集中。2000年以降、頻度が増えているようだ。

2018年7月、西日本を襲った豪雨では、広島県、岡山県、愛媛県を中心に大規模な土砂災害や浸水が発生。平成最悪の豪雨災害となった。その前年の2017年の九州北部豪雨でも、40人以上の死者・行方不明者が出ている。

気象庁がまとめた「災害をもたらした気象事例」の中から、1960年代以降の豪雨災害をピックアップすると、多くが7月に集中している。停滞する梅雨前線に台風などからの暖湿気流が流入するといったパターンが多い。2000年代に入ってから頻度が高まっているようだ。

1960年以降の主な豪雨災害
【平成30年7月豪雨=西日本豪雨】 2018年6月28日~7月8日
梅雨前線に向かって南から暖かく湿った空気が大量に流れ込んだのが主因で、台風7号も影響。6月28日から7月8日までの総降水量が四国地方で1800ミリ、東海地方で1200ミリを超えるなど、7月の月降水量平年値の2~4倍となる大雨となったところがあった。また、九州北部、四国、中国、近畿、東海、北海道地方の多くの観測地点で24、48、72時間降水量の値が観測史上第1位となるなど、広い範囲における長時間の記録的な大雨となった。各地で河川の氾濫、浸水害、土砂災害等が発生し、広島県、岡山県、愛媛県を中心に死者・行方不明者が多数となった。

死者224人、行方不明者8人。住家全壊6758棟、半壊1万878棟、一部破損3917棟、床上浸水8,567棟、床下浸水21913棟(被害は18年度消防白書による)

【平成29年7月九州北部豪雨】 2017年6月30 日~7月10 日
梅雨前線や台風の影響で西日本から東日本を中心に局地的に猛烈な雨が降り、福岡県、大分県を中心に大規模な土砂災害が発生。死者40人、行方不明2人。1600棟を超える家屋の全半壊や床上浸水。

【平成27年関東・東北豪雨】 2015年9月7日~11日
台風から変わった低気圧に向かって暖湿気流が流れ込み、西日本から北日本にかけての広い範囲で大雨。14人死亡。鬼怒川の堤防決壊で家屋が流出等するなどして7000棟以上の家屋が全半壊、床上・床下浸水1万5000棟以上。

【平成26年8月豪雨】 2014年7月30日~8月20日
相次いで接近した2つの台風と停滞前線の影響で広範囲に記録的な大雨。広島市では、次々と発生した積乱雲が一列に並び集中的に雨が降り続く現象が発生し、土石流や崖崩れが多発、災害関連死も含む死者77人、家屋の全半壊396棟などの被害。

【平成24年7月九州北部豪雨】 2012年7月11日~14日
梅雨前線に湿った空気が流れ込み、熊本県熊本地方、阿蘇地方、大分県西部では局地的な豪雨が長時間にわたって続いた。死者・行方不明者33人、床下浸水8409棟などの被害。

台風12号による豪雨 2011年8月30日~9月5日
台風が大型でスピードが遅かったため、長時間にわたって広い範囲で記録的な大雨。特に和歌山県、奈良県、三重県で土砂災害、河川の氾濫などの被害が大きかった。死者・行方不明者98人。

【平成23年7月新潟・福島豪雨】 2011年7月27日~30日
停滞していた前線に暖湿気流が流れ込み、福島県会津地方では、4日間で7月の月間降水量平年値の2倍以上の700ミリの降雨。死者・行方不明者6人、床上・床下浸水約9000棟。

【平成21年7月中国・九州北部豪雨】 2009年7月19日~26日
活発な梅雨前線によって中国・九州北部を中心に記録的な大雨。九州北部では、7月の月間降水量平年値の2倍近い700ミリ超の降雨。死者36人、床上・床下浸水約1万2000棟。

【平成20年8月末豪雨】 2008年8月26日~31日
西日本から東北地方までの広い範囲で記録的な大雨。愛知県一宮市で120ミリ、愛知県岡崎市で146.5㎜の1時間降水量を記録。死者2人、床下浸水約2万棟などの被害。

【平成18年7月豪雨】 2006年7月15日~24日
活発な梅雨前線の影響で、鹿児島県、熊本県、島根県、長野県などで総降水量が7月の月間平均降水量の2倍を超えるなど記録的な大雨。土砂災害や浸水害が発生。死者・行方不明者30人。

台風23号による豪雨 2004年10月18日~21日
台風と前線の影響で広い範囲で大雨が降り、四国地方や大分県では期間降水量が500mmを超えた。兵庫県や京都府で河川の氾濫による浸水害、西日本各地で土砂災害が発生。全国で死者・行方不明者が98人。

【平成16年7月福井豪雨】 2004年7月17日~18日
活発な梅雨前線の影響で、福井県美山町で1時間に96ミリの猛烈な降雨を記録。福井県各所で堤防決壊、浸水被害が発生。死者・行方不明5人、床上・床下浸水約1万4000棟。

【平成16年7月新潟・福島豪雨】 2004年7月12日~14日
梅雨前線の活動が活発になり、新潟県中越地方、福島県会津地方で非常に激しい雨。各地で堤防の決壊による浸水害が発生。死者16人、負傷者83人などの被害。

【平成5年8月豪雨】 1993年7月31日~8月7日
日本付近に前線が停滞、低気圧の通過や台風の接近に伴い、全国で大雨被害。特に、九州南部で激しい雨が降り、鹿児島県を中心に土砂崩れなどが発生。死者・行方不明者93人。

【昭和58年7月豪雨】 1983年7月20日~29日
活発な梅雨前線により本州の日本海側を中心に大雨。特に、島根県西部で記録的な大雨。土石流、洪水が相次いで発生した。死者・行方不明者117人。

【昭和57年7月豪雨】 1982年7月23日~25日
梅雨前線の活動が活発化。特に長崎県で時間降水量100ミリを超える猛烈な雨が続き、土石流やがけ崩れが発生した。死者・行方不明者439人、床下浸水約16万棟。

【昭和47年7月豪雨】 1972年7月3日~15日
3つの台風の発生で梅雨前線の活動が活発化し、西日本から関東南部にかけて大雨。死者・行方不明者447人、床下浸水27万棟などの大きな被害を出した。

【昭和42年7月豪雨】 1967年7月8日~9日
梅雨前線に、台風から変わった熱帯低気圧からの暖湿気流が流れ込み、前線の活動が活発化。時間降水量が100ミリを超えた長崎県佐世保市を中心に、死者351人、行方不明18人、床下浸水約25万棟など大きな被害が出た。

【昭和39年7月山陰北陸豪雨】 1964年7月17日~20日
梅雨前線に、台風から変わった温帯低気圧の高温多湿な気流が流入し、記録的な大雨。石川県、富山県、松江市、金沢市など日本海側で記録的な豪雨。島根県出雲市を中心に多数のがけ崩れが発生した。死者・行方不明者130人以上。

【昭和36年梅雨前線豪雨】 1961年6月24日~7月5日
停滞した梅雨前線の影響で、北海道を除く全国各地に被害。特に、長野県では木曽川の氾濫や伊那谷地区の土砂崩れで100人以上の死者。全体で死者・行方不明者357人、床下浸水約34万棟など。

※【】書きは気象庁が命名した災害名

※被害状況については気象庁、内閣府、消防庁等の発表資料を参考とした。集計方法が統一されていないため、被害件数が必ずしも一致していないケースがあった。

(引用終了)

日本の災害の中心は、九州や西日本ですが、たまに東日本や北海道でも発生します。

うちはこれまで水害にあったことが無いなんていっても、時間雨量200mにもなったらどうにもなりません。

那須大水害は凄かった

上記の災害には入っていませんが、私が経験した災害の中では那須の水害を忘れることができません。

あの大水害が上記の20位内に入っていないのは驚きですが、当時の私は直接ではなかったものの矢の目ダムという農業用ダムの担当でした。

この時は水利権の関係だったか忘れましたが、湛水しておらずダムが空だったため防災ダムとして機能しました。

もし、湛水中だったら破堤か越水した可能性もあります。

思い出すとゾッとしますが・・・

那須大水害

平成10年台風第4号(へいせい10ねんたいふうだい4ごう、国際名:Rex)は、1998年(平成10年)8月25日に発生し、日本に接近した台風である。日本列島には上陸はしなかったが、前線を刺激して各地に大雨の被害を出した。
26日から31日にかけて、前線が本州付近に停滞していた。一方、台風4号が日本の南海上をゆっくり北上した。この間、日本の東の高気圧と台風の影響で、前線に向かって暖湿気流が流入したため、北日本から東日本にかけて断続的に大雨が降った[2]。 特に26日夜から27日朝にかけて、栃木県と福島県境付近を中心に豪雨となり、那須(栃木県那須町)で27日の日降水量607mm(期間降水量1,254mm)を観測するなど記録的な大雨となった。栃木県と福島県を中心に、広い範囲で土砂崩れや浸水による被害があった[2]。
死者22人
行方不明者2人
記録
8月27日の降雨量607mm(栃木県那須町)
福島県・栃木県・静岡県では記録的な大雨となり、特に栃木県では余笹川やその支流が氾濫を起こし死傷者を出すなど、北部を中心に被害が集中した。8月26日〜31日にかけての期間総雨量が那須町で1254mmなど、年間降水量の3分の2に匹敵する雨量を観測した地域もあった。この一連の豪雨災害を、栃木県では那須豪雨と称することがある。さらに関東地方を中心に、1時間降水量が100mm近くとなる短時間強雨が観測され、浸水などの被害が多発した。

災害に備える

日本は災害大国です。

ですから、これまで行政としては常に警戒を怠りなく準備してきました。

しかし、昨今は行政の無駄を省くとして予算と人員を大幅に削減しています。

かつての私の職場は、入庁したころの三分の一くらいになっているはずです。

これでは、いざ災害になった場合にどうにもなりません。

平時には無駄と思えることでも、大災害が起きた時を想定しておくのが行政と言うものです。

それでなくては地域住民の命と暮らしは守れません。

個人的に災害に備えるだけでなく、もっと対策が十分であるか行政監視を強めるべきと思います。

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