超暑い日が続きますが、そろそろお盆ですね。
お盆と言えば、線香ではなく、子供のころに食べたメロンの味と香りをいつも思い出します。
メロンやスイカを親戚で作っていたので、ちょうど今頃になると毎年持ってきました。
仏壇に供えるわけですが、マコモで編んだゴザの上にメロンや桃など日頃食べたことのない果物が並びます。
線香とマコモの臭い、そしてメロンの強い香りがまだ記憶に残っています。
当時は甘いものは貴重品ですから、果物なんて滅多に食べられるものではありませんでしたが、スイカとメロンは食べ放題だったのです。
あれから60年以上経ちます。
昨年は、あの美味しかったメロンをもう一度食べたいと思い、近い品種の種を買って栽培しましたが、残念ながらもう一歩でした。
なので、今年はリベンジすべく早めに種を蒔いたのですが芽が出ないアクシデント。
改めて買い直しました。
思い出の味は、そう簡単に蘇らないようです。
裏書には、昔ながらのメロンと説明書きにありますから、これが当時食べていたものではないかと思います。
まき直し
改めて種を蒔いたわけですが、今度は順調に成長しました。
昨年は、かなり大きくなったものの食べるまでにはいきませんでしたので、今回は垂直仕立てはやめて水平仕立てに変更しました。
メロンやスイカのように、実が大きくなるものは垂直仕立てにするのは管理が大変です。
まだ始めたばかりで、技術的に不安があり安全な方法としました。
草の間からメロンがのぞいていますが、昨年はスイカの草取りをして蔓を切ってしまったことがあり、今年は余計なことはしないようにしました。
その結果、草ぼうぼうになってしまいましたが、成長に影響があるのかないのか。
ただ、大きくなるものは1本の樹に2個程度。
大きさもまばらで作り方に何らかの問題があるようです。
とは言え、食べられそうな大きさになったものを試しに収穫をしてみました。
やや小ぶりですが、肌もきれいです。
亀裂が入る理由は分かりませんが、熟してきたサインのようにも見えますね。
試食
収穫したのが8月6日ですが、追熟が必要とのことなので、5日ほど置いてみました。
香りも強くなってきたので、切ってみると種も熟しており、問題はなさそうです。
果肉はやや硬めですが、甘みは十分にあります。
確かに、子どものころに食べたあのメロンに違いありません。
マスクメロンのようにとろけるような甘さとは違い、素朴な甘さとでもいうのでしょうか。
欲を言えば、果肉がまだ固いのでもう少し熟してから収穫した方が良かったと思われます。
実は以前にも、農産物直売所で買ったことがあります。
それは甘みも無く、ただ硬くて不味いものでした。
もしかすると追熟が必要だったのかも知れませんが、結構な値段ですし、以来買うことはありません。
今年の作柄は十分ではないものの、とりあえず食べられたので良しとしましょう。
(追記)
8月13日に、残り3個を収穫しました。
一番期待していたものは、何かにかじられてしましたがそれなりに大きくなっていました。
味は同じですが、熟度が上がったので柔らかくなり、食べやすくなりました。