私のオーディオ歴はもう半世紀以上になります。
ただ、音楽が好きなだけで電気やメカにあまり詳しくなく、故障しても直せないのでできるだけ長持ち(高級なもの)するものを購入してきました。
しかし、いくら高級機でも10年も経てば壊れる時は壊れます。
当然、何度も機器を入れ替えたためこれまでに使ったお金はかなりの額になります。
とは言え、ハイエンドオーディオのようなものではありませんが・・・
トリオ FMチューナー9700が故障
さて、長く音楽を楽しんできましたが、定年は人生の大きな節目。
当然ですが、給料ではなく年金が主な収入となりますから大きな買い物はできなくなります。
そのため、退職後にこれが最後と買ったスピーカー(30万円)が10年持たずに壊れてしまいした。
これは今年7月の出来事だったのですが、落ち込んでいたところに今度はチューナーが壊れました。
チューナーは、トリオ(現Kenwood)のKT9700。
購入したのは1978頃、発売から2年後くらいだったと思います。
当時の記憶は曖昧ですが、たしか1か月の給料くらいしたはずです。
もちろん現金などありませんから、1年の分割で払いました。
そんな無茶をして買ったチューナーですが、アンプやスピーカーが変わっていく中、唯一2023年まで残ってきたわけです。
ところが、2週間ほどまえに突然音が出なくなりました。
これまでも時々ガリが出たり、音が途切れることがありましたが、接点復活剤で何とかしのいできたわけです。
しかし、今回は突然音が切れ、セレクターをいくら回してもガリも出ません。
もしかして、ご臨終?
また上蓋を開けて接点復活剤をかけようかと思いましたが、もう半世紀近く使っているのでもういいかな、ご苦労さんと言う思いでした。
しかしFM放送は聞きたいので、スマホのアプリ(らじるらじる)からブルートゥースで聴き始めました。
ところが、残念なことに音が今一つ。
音量が十分上がらないし、明らかにFMチューナーの音とは差があります。
なので、このところFMを聞かなくなってしまい、もやもやしてしまいました。
KT0700は、半世紀近くの長きに渡って使ってきたものでしたので、精神的なダメージがあったのかも知れませんね。
電気機器の不良は素人でも治せる可能性がある
そんな折、たまたま50年前のカセットデッキを手に入れた方の動画を観ました。
片チャンネルが音が出ないようでしたが、修理ではなく接点復活剤で端子を磨いて復活させています。
これを見て、もしかしてまだ使えるかもしれないと思い直しました。
続けて、こんな動画も目につきました。
YouTubeには、このような動画がたくさん出ています。
なかなか真似はできませんが、それでもちょっとやってみようかと言う気にはさせられます。
接点復活剤で復活
KT9700の内部は、以下の写真のようになっています。
今回も上蓋を外して観察はしましたが、はんだ付けのヒビやコンデンサーの膨らみは見当たりませんでした。
※写真は記事からお借りしたものです
そのため、下の写真のセレクターに接点復活剤を内側から吹き付けてガチャガチャ回しました。
分解が難しいので、やれることはこれくらいしかありません。
ついでに、セレクターとRCA端子、アンテナ入力端子も磨いておきました。
そして繋いだところ、一発で復活。
いや~、やってみるもんですね。
今後、もしも壊れたらどうするか
今回は幸いにも接点の不具合だったので直りましたが、改めて感じたのはFM音楽が生活の一部になっていることでした。
聴かないとイライラするんですね。
私の場合、好きな音楽を良い音で聴きたい。
そんな半世紀だったわけですが、残りの人生を後20年として考えるともっと深く考えておく必要がありそうです。
今は71歳、音楽を聴く感性がどこまで維持できるのか全く分かりませんが、たぶん80歳を過ぎたら聴いていないかも知れません。
今でさえ、以前のような真剣に音楽を聴けていませんから。
となれば、あと10年くらいがいいところでしょうか。
そう考えると、むやみに新しいものを買ったりするのは考え物との結論に達します。
仮に故障してしまったら、少しお金がかかっても修理をするか、同じものを中古で買うかです。
でも、修理は費用が高すぎて難しそうです。
これはオーバーホールに11万円以上かかっていますから、KT9700に拘るなら程度の良いものを探べきではないでしょうか。
少し調べてみましたが、製品は少ないものの5万円くらい出せば買えそうです。
#FMチューナー #修理 #新製品