先日、買い物をして帰宅したところ、いきなりベランダの太陽熱温水器から大量に水が落ちてきました。
何ごとか?
すぐさま水を止め、状況を確認すると、どうやら真空管採熱器の1本から循環水が漏れたようです。
しかし、そこはDIYで増設した採熱器。
すぐに原因が分かりました。
梯子を用意して、真空管を外し、ガスケット交換。
以上、修理完了。
構造を知っていれば修理も簡単
漏水の原因は、このところの暑さのせいで、シリコンガスケットが軟化し脱落したようです。
ブースターで温度を上げているのも原因でしょうか。
さて、我が家の太陽熱温水器は写真のような構造になっています。
右側が分離分割型(ベランダ型)の採熱器で、左側がDIYで追加したタンク一体型太陽熱温水器です。
この追加した真空管の1本から漏水していました。
これはデモ用の太陽熱温水器で、タンクは四角で小さいですが、タンク一体型となります。
容量は測っていませんが、たぶん5リットルくらいだと思われます。
一応、ヒートパイプ方式なので分離分割型に連結しても特に問題はありません。
なお、分離分割型の採熱方法は以下のようになります。
この循環系の途中に太陽熱温水器を追加したわけです。
早い話が、水がタンクと採熱器を循環して熱交換できればいいわけです。
さて、今回水漏れ原因のガスケット。
シリコン製なので200℃くらいまでは大丈夫かと思いますが、何らかの原因で緩くなってしまったのでしょう。
シリコンガスケットにヒートパイプを差し込むタイプは、自然落水型に採用されているようですが、あまり感心しません。
いくら耐熱性が高いと言っても不安です。
ちなみに、分離分割型の採熱器の構造は全く違います。
全て金属製で、ヒートパイプとは非接触なので、溶接部分に問題なければ漏水はありません。
値段が高いだけのことはあるわけです。
いずれにしても、このように構造が分かっていれば、多少のことがあっても慌てずに対処できます。
太陽熱温水器はDIYで設置が理想です
太陽熱温水器とは、水を使って太陽エネルギーを蓄える装置です。
装置そのものは簡単ですが、施工ミスがなくても経年変化などで漏水は必ず発生します。
トラブルが起きた時、業者に頼むといくらかかるのでしょう。
簡単なものなら、設置をしてくれた業者さんなら無償でやってくれるかも知れませんが、数年も過ぎればお互いそうもいきません。
自分で設置したなら問題の箇所も見つけやすいし、修理も簡単でしょう。
かかるお金は材料費だけ。
今回の漏水トラブルで、私も改めてDIYの良さを感じました。