今日は11月18日。

太陽の高さは、これから冬至(12月21日)に向かってどんどん低くなっています。

冬至まではあと1か月とちょっと。

我が家の本日の日当たり状況(午前10時30分ごろ)ですが、右側の畝がかなり陰っています。

キャベツや大根を作っていますが、11月一杯で収穫できればとなんとかなると思っていたのですが、ちょっと無理のようですね。

やはり左側(日当たりの良い方)の方が無難でした。

ただ、最初はこちらにしたのですが虫などにやられて残ったのは1株。

それでもここにきて、盛り返してきました。

どういうわけか、ここにきて一切虫に喰われなくなったのはなぜ???

まだまだ分からないことばかりです。

秋作は収穫まで日照があるかを考えよう

さて、当たり前の話ですが地球上の生命は太陽がなければ生存できません。

植物に限って言えば、太陽エネルギーを受けて光合成ができなければ生きていけないわけです。

光合成とは

光合成とは、植物や藻類などの生物が太陽光などの光エネルギーを利用して、二酸化炭素と水から有機化合物を合成し、酸素を放出する反応です。

光合成は、地球上の生命活動を支える最も重要な化学反応で、地球上のほとんどすべての酸素や有機物は光合成によって生成されています。

光合成の仕組みは次のとおりです。

  • 葉緑体の中にあるチラコイド膜に並んだタンパク質複合体が、太陽光エネルギーを化学エネルギーに変換します。
  • この化学エネルギーを使って、空気中の二酸化炭素を糖などの有機化合物に変えます。
  • その過程で水が分解されて酸素が放出されます。

光合成には光や葉緑体、二酸化炭素、水などが必要で、光があたらないと光合成は行われません。また、光が強くなると光合成が活発になり、酸素の放出量や炭水化物の生成量が増えます。

光合成は、原核生物であるシアノバクテリアによって最初に行われたと考えられています。シアノバクテリアが非光合成の真核生物に細胞内共生することで、植物や藻類が光合成の能力を持つようになりました。

なので日照(光合成)は野菜にとって非常に重要な条件です。

そして、野菜作りは収穫までに何カ月もかかりますから、種を蒔いた時期と収穫する時期では太陽の位置が大きく変わります。

特に秋作の場合は、最初は日照が十分だったとしても、途中から日陰になってしまうので注意が必要です。

この畝ではキャベツ・大根・白菜を作っていますが、植えた(種を蒔いた)時は、まだ太陽の位置が高く日照は十分でした。

そのため現状では生育に問題は感じませんが、問題はこれから。

キャベツと白菜は葉が巻き始め、大根もこれから太くなろうとしているところですが、かなり怪しくなってきました。

話は変わりますが、実は最近になって植物にとって光合成がいかに大事か思い知る出来事がありました。

それは寝室に置いてあるゴムの木です。

もう20年以上も前からあるのですが、最近はかなり樹勢が衰えてきたのが気になっていました。

肥料はもともと与えていないので、もしかすると光合成が十分でないのではと思い、ベランダに出してみました。

すると、1週間も経たないのに、葉に艶が出ただけでなく新芽も出てきたのです。

もちろん室内と屋外では照度の差は桁違いですが、これほどまでに生育が違ってしまうものかと驚きました。

太陽の光が植物にとって重要なものであることを改めて認識したわけですが、野菜にとっても同じなはずです。

ただ、狭い庭で一日中日当たりの良い場所などありませんから、季節ごとにどれだけの日照があるかを確認しておかないといけません。

場合によっては移動できるプランターを検討するべきかも知れませんが、私は垂直仕立て栽培なのでやはり地植えに拘りたいですね。

万願寺唐辛子が日陰の原因

さて、次は東の土手に作っている白菜の状況についてです。

全体的にはまずまずですが、左の2株は万願寺唐辛子の日陰になっていました。

当初は一番成長が良かったのですが、現在では右の2株と較べても明らかに成績が良くありません。

そのため、万願寺唐辛子はそろそろ終わりなので倒し、陰りを無くしました。

ただ根は抜いていないので、霜が降りるまでは収穫はできる可能性があります。

それにしても、肥料を使わずにここまで大きくなる垂直仕立て栽培は凄いですね。

もっと普及してもおかしくないと思うのですが、やはり不都合な真実なのでしょうか。