ずいぶんと前になりますが、NHKの「仕事の流儀」と言う番組で奇跡のリンゴ(2006年)が放送されました。

私もたまたま見ていて、番組中で強く印象に残ったのは、

無肥料でできたリンゴは腐らない

というものでした。

あまりにも凄い話で、そんなの嘘だろうとは思わず、自分でもいつかやってみたいと思ってしまったのでした。

それから10年以上の時が経過し、ついにリンゴの苗を植える時が来ました。

娘夫婦が家を購入したので、記念樹として紅玉を植えたのが2018年。

翌年には王林も植えました。

以来、6年目の今年はついに収穫ができそうになってきたのです。

紅玉

この写真は5月13日に撮影したものです。

それから2か月後、このような状況になっています。

※写真では3個写っていますが、ほかにも4個あります。

昨年も花が咲き、同じように実を着けましたがすべて落ちてしまいました。

しかし、今年はしっかりと実が着いています。

もちろん、肥料だけでなく摘花や摘果は一切していません。

ただ、昨年と違うのは消毒を2回行っていることです。

実は知り合いのリンゴ農家さんから、消毒をしないと葉が落ちてしまい、実がよくできないと言われてやっています。

ただ、化学合成の農薬は使いたくないので、ホタテパウダーを使用しました。

これはホタテ貝100%の粉ですが、殺菌力が非常に強い(塩素と同等かそれ以上)ためカビなどにも非常に有効です。

そのおかげか、落果せずに大きくなってきています。

なお、ホタテパウダー水溶液の作り方は、1リットルの水に対し1g、ほんの少量です。

ただ、そのままだとスプレーが目詰まりしてしまうので上澄みを使うようにします。

そろそろ梅雨明けも近いので、3回目の消毒をしたいと思っています。

王林

王林は、昨年は収穫がもう少しのところで病気になってしまいました。

今年は消毒もしているのでもう少し良いかと思いきや、カミキリムシにやられてかなりダメージを受けてしまいました。

針金を使い、なんとか駆除したので今のところ枯れずに済んでいますが、やはり紅玉と比べると葉っぱに元気がありません。

それでも2個生っていますが、最後まで行くかどうかは疑問です。

上と右、カミキリムシにかじられているのが分かります。

まとめ

まだ7月なので、本当に無肥料でリンゴができるかどうかは分かりませんが、かなり現実味が出てきたことは間違いなさそうです。

ただ、私は木村氏のようにプロではありませんから、売れるようなものを作りたいと思っているわけではありません。

ですが、無肥料でもリンゴができることを証明したいのです。

野菜は無肥料でできるのですから、果物ができないわけがありません。

現に道法スタイル(垂直仕立て栽培)では様々な果樹を栽培しているようですし、私もブドウをやって確認済みです。

リンゴを庭先で収穫して食べたい。

期待は膨らむばかりです。