今年のプロ野球は、セ・リーグは阪神タイガース、パ・リーグはオリックスが優勝した。

いずれも関西の球団で、11月23日に優勝パレードが予定されています。

ファンにとっては嬉しいことであるけれども、関係のない人にとってはどうでもいいことです。

しかし、大阪府・市の職員がボランティアで駆り出されるとなればそうもいっていられません。

休日に出勤するのに、なんでボランティア?

普通、そう思いませんか。

ところが大阪では違うようです。

同じ関西圏でも兵庫県は業務扱いしていますが、時間外の賃金は出ず、代休のようですがこれもギリギリでしょう。

役所の人間がなぜ民間の優勝パレードにそこまでしなければならないか、私には全く分かりません。

職員から出てきた話なら分からないでもありませんが、トップがボランティアを強制するとは言語道断です。

※表向きは強制ではないと言っていますが、優越的地位を利用したものであることは明らかです。

非常識な大阪

しかも、大阪府は協賛金を教職員にクラウドファンディングに協力するよう求めています。

いくらなんでもやりすぎでしょう。

大阪には常識と言うものがないのか。

いずれにしても、こんなことを続けているのであれば労働組合は労働基準法違反で訴えるべきだと思います。

少なくても他所の自治体ではやっていません。

優勝パレード、出勤扱い認めず=兵庫・神戸と「格差」―大阪府・市

2023年11月11日 7時41分 

時事通信社

今年のプロ野球は阪神とオリックスがリーグ優勝し、日本シリーズは59年ぶりの関西決戦となった。

 両チームを祝福するため23日に大阪、神戸両市で優勝パレードが行われるが、裏方を担う行政職員の間に「格差」があることが判明。兵庫県と神戸市は出勤扱いなのに、大阪府大阪市は完全なボランティアで、大阪の職員組合関係者らから問題視する声が上がっている。

 パレードは大阪市のメインストリート「御堂筋」と神戸市・三宮の中心部で開く。午前と午後で入れ替え、神戸側は最大約30万人、大阪側は昨年のオリックス優勝パレードの約30万人を上回る参加を見込む。専門業者が会場警備を、地元自治体の職員が観客誘導などを担う。

 大阪府・市は「運営に公的資金を使えない以上(職員に)人件費を出すことが難しい」として職員ボランティアを約3000人募集。当日は実働7時間を見込むが、賃金や交通費、食事代も出ない。

 兵庫県・神戸市は職員約1500人を休日出勤扱いで動員する。斎藤元彦知事は「(参加者の)安全確保という業務の性質上、公務扱いにする」と説明。勤務分は別日に代休消化するため、追加の人件費はかからない。交通費や食事代は出ないが、職員が万一事故に巻き込まれた場合は、補償の対象になる。

 23日は勤労感謝の日で祝日。大阪の職員組合関係者は「必要な人員なら出勤扱いで動員すべきだ」と苦言を呈する。この労組は、38年ぶりの阪神日本一で興奮した観客による事故にも懸念を強め、専門スキルを持つ警備事業者の確保や待遇改善を吉村洋文府知事に申し入れた。

 とはいえ、大阪側は過去3回の優勝パレードで有志職員が観客の誘導役を担ってきた経緯もある。吉村氏は6日、記者団に「参加は任意で、強制ではない」と強調。募集枠はほぼ埋まっているとして、問題ないとの認識を示した。 

当たり前ですが、働いたら賃金が発生しますし、休日出勤であれば割増となります。

大阪府・市は治外法権なのでしょうか。

労働基準法第37条とは|休日・深夜労働の割増賃金規定を詳しく解説より抜粋

労働基準法第37条とは、労働者が法定労働時間を超えて働いたときや休日労働、深夜労働をしたときに「割増賃金」を払わねばならないとする条文です。

すなわち「残業」や「深夜労働」「休日労働」の場合には、会社は労働者に対して通常より多くの賃金を払わねばなりません。

私は42年間地方公務員をしてきましたが、このような扱いを受けたことはないし、民間の行事に参加を強制されたこともありません。

正直、あり得ないと思います。

酷い話です。