我が家の屋根とベランダには、太陽熱温水器の真空管採熱器がたくさん並んでいます。
屋根は暖房用、ベランダは給湯用ですが、太陽熱暖房の採熱器は冬しか使いませんので給湯に一部の熱を送っています。
送っていると言っても、せいぜい10~20%程度。
しかし、注意していないと温度が上がり過ぎるので、昨日は68.5℃まで上がってしまった時点で排熱しました。

(放熱の状況)
排熱は蒸気ですから100℃に近いものになりますが、これを何かに利用できないかいつも思っているのですが、なかなか妙案が浮かびません。
しかし、これほどの熱が地球上に毎日降り注いでいるのになぜ皆さん使わないのか分かりません。
電気よりも先に使うべきだと思うのですけれど・・・

しかしこれは、世間一般に知られると経済が成り立たないため、政府やマスコミが積極的に知らせないと思われます。
個人・法人の区別なく燃料費が大幅に減ってしまいますからね。
いずれにしても、無知は損です。
蒸気の利用法を考える
私の考えた昇温ブースター(仮称)は、暖房用のタンク内にある水を蒸発させて、その蒸気を温水器の方に送って熱交換するものです。
これは、冬以外の利用法を考えた末に出てきたアイディアで、結構うまく行っています。
問題は、タンク内の水が大量の真空管の熱ですぐに蒸発して無くなってしまうこと。
※蒸気が昇温ブースターに向かっていくため
そのため、昨日のような晴天が2日続いた場合にはポンプを運転して給水しないと、タンクが空ですから蒸気が発生せず熱交換できません。
そのためのバルブ操作が必要で、これがちょっと面倒です。
自動化は可能ですが、お金がかかることと面倒なのでいまのところ手動でやってます。
前述のように、昨日は太陽熱温水器の温度が70℃近くまでになり、放っておくと沸騰してしまったかも知れません。
このように太陽熱が沢山地球上に降り注いでいるのですから、何とか使えないものかと改めて考えてみました。
一番簡単なのは、水を温める事業(銭湯・温水プールなど)ですが、あまりやられている様子はありません。
それでいて、燃料が高いと言っているわけですから、とっとと導入した方が良いと思うのですが・・・
ただ、太陽熱温水器は水を使うので扱いにくいのが普及の障害になっていることもあるかも知れません。
ならば、これを蒸気にしてしまえばかなり扱いやすくなるわけです。
今日の結論
と、ここまで書いてきて頭に浮かんだのはソーラーエアーヒーターでした。
蓄能科技社の「スペース1号」、この製品はソーラーエアーヒーターとヒートポンプの組み合わせで蒸気を発生させて暖房や給湯ができるものです。
すでにできていました。
残念!

この装置は、個人住宅ではなかなか導入は難しいかも知れませんが、事業所なら費用対効果を計算すればいいわけです。
でも、中国製と言うことで皆さん敬遠するんでしょうね。
時代は変わっているのに。