トマト栽培において、大玉トマトは難易度が高いと一般的には言われています。

肥料だけでなく、雨よけにしないと実が割れてしまったり、病気になる確率が高いからです。

なので、どうしても農薬を使わないとうまく行きません。

ところが、無肥料・無農薬で大玉トマトができてしまう技術があります。

それは「垂直仕立て栽培」と言う革新的な技術で、道法スタイルと呼ばれているものです。

もう何度も書いているので詳しくは述べませんが、私がこの垂直仕立て栽培を始めてから4年。

大玉トマトに関しては、ようやく満足のいく結果を得ました。

280gの大玉トマト

これは今朝収穫した大玉トマトです。

大きいもので283g、小さいものでも160g以上ありました。

しかも、ずっしりとした密度の高いもので割れているものはありません。

過去3年はこれほどの収穫はなく、昨年は樹ぼけしてしまい全くだめでした。

そのため、今年は種まきから誘引の仕方まで、何度も本を読み返しながらやってきました。

その甲斐もあって、大玉トマト(世界一トマト)が鈴なりの状態になっています。

本の中でも美味しいトマトが鈴なりになると書いてありましたが、それが今目の前にあります。

これで無肥料だなんて、あなたは信じられますか。

まだ青いものもまだまだたくさん生っていますし、しかも病気らしきものは一切出ていません。

垂直仕立て栽培は肥料を使わないと言うよりも、そもそも野菜は肥料で育つものではないと言うところから始まっているわけです。

そのため、これまでの常識とは大きく違っているので違和感を覚える方も多いようです。

しかし、これは現実です。

成功の秘密は何か

さて、今回うまくできた理由は何なのか。

私なりにやってきたことを以下に列挙します。

1 畝の排水を良くする

2 日照が十分にある場所を選定する

3 初期の苗を保護する

4 しっかりした支柱を建てる

5 誘引は30cmおきくらいにしっかりと縛る

6 枝は6本くらいに整理する(なかなか難しい)

他にも細かいことがありますが、大体これくらいをしっかりやれば大きく失敗することはなさそうです。

例えば、同じ世界一トマトでも、日照が午後からの場所のものは成績が良くありません。

ここは昨年中玉トマトを作ったところで、非常に成績が良く、晩秋まで収穫できたところです。

しかし大玉トマトでは、樹は大きくなるものの実がとても少ないのです。

つまり、トマトの生育としてはさほど問題はなくとも、大玉トマトでは何かが足りないと言うことだと思います。

それから、愛知ファースト(大玉トマト)も成績が振るいません。

現在生っているのは、2本でたったの1個。

この場所は以前ミニトマトやメロンを作ったところで、日照は午後からですが難なく収穫ができていたところです。

しかし、大玉トマトではそうはいかない。

結論として、大玉トマトは一日中日照のある場所で作るべきだとの結論に達しました。

まとめ

大玉トマトの技術的な問題は、4年を経てようやくクリアしたような気がします。

と言うよりも、日当たりの良い畑であったなら最初からうまく行っていたのかもしれません。

支柱を建てて、茎を縛るだけですから難しいことはほとんどないわけですからね。

そのため、来年からは大玉トマトの主力は、日照条件の良い矢板の畑にしようと思っています。

片道30分近くかかるのですが、週に2回通えれば大丈夫でしょう。

いずれにしても、トマトは買うと高いので、これからしばらく買わずに済むのが嬉しいですね。