12月に入り、野菜の垂直仕立て栽培も2シーズン目がそろそろ終わりに近づいています。
この間、本を読みながら多くの野菜にチャレンジしてきました。
野菜を紐で縛る栽培法は初めてのことでもあり、半信半疑でしたが予想以上に良くできたものもありました。
キュウリやスイカが代表例ですが、残念なことに今年はどちらもイマイチでした。
途中までは非常に良かったのですが・・・
反面、昨年はイマイチだった大根とか白菜がかなり良くできています。
できていると言ってもかなり不揃いですが、それでも土手の斜面に種を蒔いただけでこれまでになるのです。
6か所に種まきをして、3株はまずまずです。
初期にハムシにやられなければもっと良かったのではないかと思われます。
垂直仕立て栽培では虫があまり来ないとされていますが、ここでは当てはまりませんでした。
ただ、ハムシが大量に来たのは、水路を挟んで反対側が荒地で草ぼうぼうだったことも影響がありそうです。
そのため、水路の法面の草刈りはしましたが、その奥は自分の土地ではないので手が出せません。
しかし、意外なことに昨年まで大発生していたオカモノアライガイは全く見かけませんでした。
推測ですが、生息環境が変わったためにいなくなった可能性は高いと思います。
別な場所の白菜は虫がほとんど来ない
さて、同じ白菜でも全く虫が来ない株もあります。
少し後から苗を植えたものは、ほとんど虫に喰われていません。
もちろん不織布をずっと掛けているせいもありますが、前の白菜もそれは同じです。
この違いは何か。
ここが良く分かりません。
道法氏のの言われるホルモン(エチレン)が効いているのでしょうか。
大根も伸びてきた
日当たりが午前中だけの場所に三浦大根を蒔いてみました。
かなり遅めに蒔いたのであまり期待はしていませんが、だいぶ大きくなってきました。
でも、もう12月ですから収穫は難しいかもしれません。
万願寺とうがらしは冬越しさせる?
さて、万願寺とうがらしです。
これも前に書いていますが、かなり出遅れてしまいました。
ところが、12月に入ってもまだ元気です。
おかげで食べきれないほど収穫できました。
11月中旬から不織布を掛けているので何とか持ちこたえていますが、そろそろ限界です。
まだ花も咲いていて、小さいですが実も沢山生っているのに残念です。
このまま処分してもいいのですが、剪定して冬越しさせてもいいかなとも思っています。
たとえうまく行かなくても、種取りはできそうなので改めて蒔けばいいだけです。
種取り用に残したものは、長さが16cm以上あります。
色艶も素晴らしい。
栽培のコツはあるのか
垂直仕立て栽培のコツはまだ分かりませんが、何となく分かってきたのは
1.排水を良くすること
これはオクラで実感しました。これさえしっかりやればある程度できるような気がします。
2.日照はある程度あれば問題ない
ほとんどの野菜は日当たりが良いにこしたことはありませんが、半日程度でも大丈夫であることが分かりました。
3.種まきや苗づくり技術の向上
種まきは適期や蒔いた後の管理が難しいです。不織布を使うとかなり発芽が揃うことを覚えました。また、培養土はお金がかかるので、使わないで苗づくりをやっています。
4.夏の日差しに注意
今年の夏はかなりの高温で、トマトやナスがあまり実りませんでした。遮光シートをもっと積極的に使うべきでした。
5.虫対策を行う
垂直仕立て栽培は、植物ホルモンの作用で虫が寄り付きにくいとされていますが、まだ技術を確立していない段階では防虫対策は必須と思います。
6.病気はほとんど出ない
病気が出ないのは、肥料を使わないためでしょうか。
7.自然栽培も参考にする
垂直仕立て栽培は自然栽培でもあるので、そのノウハウも参考になります。要は、野菜が上手くできればいいのですから。
8.縛り方を工夫する
これは、慣れれば葉を傷めずにきちんとできるようになります。
風で煽られないよう、しっかりと支柱を立ててグラつかせないことが肝心なようです。
9.枝の剪定
ナスやキュウリの場合、枝の本数を揃えていくのは非常に難しいです。かなり重要なポイントですが、来年の課題です。
まとめ
垂直仕立て栽培のコツと思われるものを、思いつくままに挙げてみました。
失敗は成功の基、来年はもう少しうまくできそうな気がしています。
何事も3年やれば凡そのことは見えてくるはず。
コロナが終われば、道法正徳さんの講義も受けてみたいと思っています。