今や生活に欠かせないプラスチック製品ですが、安全性については疑問のあるものがあります。

中でもペットボトルは、飲料水だけでなく様々なものに日常的に使われていますから、これの安全性が疑問となると大問題ではないでしょうか。

とは言え、ペットボトルを使いだしてからもう何十年も経つわけですから、今更問題があるなどと言われてもピンときません。

と言うことで、ことの真偽は分かりませんが少し調べてみました。

ペットボトルとは

ペットボトルPET bottle)とは、合成樹脂(プラスチック)の一種であるポリエチレンテレフタラート (PET) を材料として作られている容器

ペットボトルの約9割は飲料用容器に利用される。他に、調味料化粧品非常時のトイレにも用いられている。それまでガラスなどに入れられていた物の一部がペットボトルに置き換えられた。ペットとも呼ばれる。上記は日本での呼称・発音で、英語圏では通常、素材の違いを細分せず(PEボトルやPVCボトルと区別せず)plastic bottle と呼ぶ(ペットボトルを構成する素材であるPETについては、英語圏では普通はピートもしくはそのままピー・イー・ティーと読む)[1]

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

私のつたない記憶では、ペットボトルが出た当初は飲料水などの容器には使わないないよう規制があったはずです。

日本では当初、食品衛生法にPET樹脂の記載がなかったため、清涼飲料用には使用できなかった[2]。1977年にキッコーマン吉野工業所醤油の容器を開発した後、1982年に飲料用に使用することが認められ、同年からは日本コカ・コーラ1983年から全国展開)、1985年からは麒麟麦酒(現:キリンビバレッジ)が1.5リットルペットボトル入り飲料を発売した。それ以降は多くのメーカーで使われるようになり、かつてガラス瓶入りが主流であった1リットル以上の大型清涼飲料の容器はペットボトルに取って代わられた。1996年には、自主規制が緩和されたことにより、500ミリリットル以下の小型サイズも解禁された[3][信頼性要検証][4]

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

これを読むと、日本では食品衛生法にPET樹脂の記載が無かったから使用できなかったとありますが、他にも安全性も議論になっていたと記憶しています。

しかし、いつの間にか使用許可になり、今ではもう誰もペットボトルの安全性に疑問を持つ人はいないと思います。

ウィキペディアによると1982年に飲料用として認められたとありますから、もう41年が経過、この間特に健康被害は問題なっていません。

しかし、2018年ごろからペットボトルにはマイクロプラスチックよりも小さいナノプラスチックが大量に入っているとの話が出てきました。

その本題に入る前に、まずこの動画をご覧ください。

ヨーロッパでペットボトル水 激減 

この動画では、ヨーロッパでは多くの人がすでにペットボトルを止め、タンブラーを使っていると言っています。

日本ではあまり問題にはなっていないのですが、ヨーロッパは食品添加物などでもそうですが、このような安全性に関してはことは非常に敏感です。

日本はかなり遅れていると言うか、財界に忖度して大手マスコミがほとんど情報を流さないので、当然と言えば当然と言えます。

下の図は、「新・美穂蘭の舞台制作現場日報」さんの、既得権バームクーヘン図解から転用させていただいたものです。

このバームクーヘンのような図を見て、自分は外側ではなく内側だと思った人もいるでしょう。

私も地方公務員をしたので「地方役人」に入りますが、それは上層部だけで、それ以外の人はどの職種も国民・無思考層で間違いありません。

つまり、ほんの一部の上級国民がこの社会を牛耳っているわけです。

ペットボトルの安全性を危惧する記事

それはさておき、そんなペットボトルのネガティブな情報を調べてみました。

まず、

衝撃!水と一緒にプラスチックも飲んでいた ペットボトル入りミネラルウォーターの真実(「ニューズウィーク日本版」ウェブ編集部)

これは2018年の記事ですが、一部を抜粋します。

ペットボトル入り飲料水の9割にプラスチックが混入

市販のペットボトル入り飲料水は汚染されていないから安心して飲める――。そんな消費者の信頼を裏切るような研究結果が報告された。目に見えないプラスチック粒子が混入していて、水と一緒に飲み込んでいる恐れがあるという。

ニューヨーク州立大学フリードニア校の研究チームは報道NPOのオーブ・ディアから委託され、11の主要な国際ブランドのペットボトル入り飲料水259本を検査。その結果、93%にポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックが混入していることが分かった。

当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら

汚染物質はマイクロプラスチックと呼ばれる微小な粒子で、発生源は服や化粧品、包装材、プラスチック製品の劣化、製造工程などさまざまだ。研究チームは「プラスチックの生産増加に伴って、プラスチックによる環境汚染も増加している。特に海洋汚染が深刻だ」と指摘。「だが最近は淡水湖、内海、河川、湿地、それにプランクトンからクジラまでほぼ全ての生物でも、プラスチック汚染が見つかっている」と言う。

この記事の重要な指摘は、

そして、最後にこう纏めています。

ボトル入り飲料水は世界中で毎日大勢の人々が飲むものだけに、健康への影響は非常に大きいのではないか。にもかかわらず、研究不足は深刻だ。「私たちが話を聞いた研究者は軒並み、マイクロプラスチックの日常的な摂取が健康にもたらすリスクを示せる研究は、ほぼ間違いなく不足していると考えていた」と、モリソンは言う。「健康には大して影響しないかもしれないし、深刻な影響を及ぼすかもしれない」

例えば、欧州食品安全機関(EFSA)の16年の研究では、魚介類などを食べることで摂取したマイクロプラスチックの90%はそのまま体外に排出されていた。しかし、一部は血液中に入っており、その場合、体にどんな影響を与えるかははっきりしていない。

今回の検査結果を受けてWHO(世界保健機関)は、ボトル入り飲料水に含まれるマイクロプラスチックの潜在的リスクについて検証すると発表した。安全性をめぐるメーカーとの水掛け論に決着がつくことを祈ろう。

ペットボトルは安全

一方、ペットボトルは安全とする記事もあります。

ペットボトルは人体に危険、は本当?樹脂が溶けて中身に混じる?動物実験で意外な事実が判明

一部を引用します。

PETは、テレフタル酸またはテレフタル酸ジメチルとエチレングリコールを結合させて高分子化した合成樹脂です。これまでの実験では、PETを10%含むえさをラットとイヌに3カ月間食べさせても、栄養状態、血液、尿に異常は見られず、病理学検査でも異常は認められませんでした。そのため、一般にペットボトルは安全性の高いプラスチックとして認識されています。なお、この実験データは『食品用プラスチック衛生学』(厚生省環境衛生局食品化学課・編著/講談社)に掲載されています。

懸念は、

PETは分子量が大きいため動物に投与しても腸から吸収されにくく、毒性が現れることはないと考えられます。しかし、原料として使われているテレフタル酸またはテレフタル酸ジメチル、あるいはエチレングリコールが溶け出さないのかという問題は残ります。なぜなら、高分子の合成樹脂の場合、原料が高分子化せずに、そのまま微量ながら残ってしまうことがあるのです。そして、条件次第では、それが溶け出してくることがあるのです。

この記事の結論として、これらの物質が溶出することがことがほぼ無いことが確認され、安全としています。

ですが、今回の話はナノプラスチックが剥離する話であって、溶出する懸念とは違います。

なので、新しい問題と言えるわけです。

まとめ

このように、危険と安全の両論あるときはどう考えればいいのでしょうか。

私ならヨーロッパの人々と同じく、ペットボトルはなるべく使わないようにします。

日本の過去の薬害を考えると、国は企業の見方であり国民は捨て置かれます。

今回のコロナワクチンもそうですね。

とんでもない数の死者や副作用で苦しんでいるのに、なぜか未だにワクチン接種を推進しています。

なぜでしょうか。

国、あるいは国が雇った御用学者の言説はマスコミに大きく取り上げられますが、少しでもネガティブなものは徹底的に排除されます。

ペットボトルが本当に安全なのか。

有害物質は溶出しないとしても、ナノ粒子が剝れている可能性はないのか。

しかし、私たちが安全かどうかを確認する術はほとんどありません。

であれば、ペットボトルが安全だと言われても鵜呑みにぜず、マグボトルとかタンブラーを使う方が良さそうです。

上記の製品は、値段はちょっと高いですが良さそうです。

安い中国製もありますが、この分野では国産に勝るものは無いと思います。

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