イチジクはドーフィンとホワイトゼノアを作っていますが、昨年はいずれも実がたくさんなったものの完熟しませんでした。
ホワイトゼノアは4年目、ドーフィンは3年目で春から順調に大きくなり実をつけていましたが、いつまで経っても熟してこないのです。
一昨年のホワイトゼノアは普通に熟して食べることができたので、どうししてなのかがよく分かりません。
この写真はドーフィンですが、けっこう実をつけていますし、それほどおかしな点はないと思います。
9月になって収穫した実がこれ。
10月下旬なら分かりますが、9月でこれはないでしょう。
これ以上熟してこないので、硬くてまったく美味しくありませんでした。
イチジクの場合は、実をつければそのまま完熟まで行くのが普通です。
でも、昨年はいつまで経っても熟しませんでした。
何が悪かったのか?
そのため、いくつかの記事を読みましたが、これと言う事実は見つかりません。
イチジクの木に実がならない3つの原因と実らせ方(育て方)とは
未熟で終わる原因は除草剤か?
未熟で終わる原因でよく言われるのは、日照・肥料・剪定などに問題があったとするものです。
しかし、日照はそこそこありますし、肥料は使っていないものの、これまで何の問題もなかったわけです。
また、剪定と言っても、実はたくさんなっているのでこれも違いと思われます。
こうして色々と調べてるうちに、分かってきたことはイチジクの受粉が非常に特殊であること。
イチジクは「無花果」と書き、花がありません。(中にある)
ここまでは誰でも知っていることですが、実態はイチジクコバチが受粉を媒介していたんですね。
イチジクは、イチジクコバチがいないと受粉ができず、子孫を残せない。
つまり実をつけても熟さないことになります。
ということは、イチジクコバチがいなかった?
いなくなった原因は???
この写真をご覧ください。
右下がドーフィン。
水路の左側が赤茶けていますが、除草剤を撒いた跡です。
左の敷地はアパート(空き家)ですが、管理のため除草剤を年に3回くらい撒きます。
一昨年までは草刈りだけだったのですが、昨年から除草剤も使うようになりました。
あまり気にしていなかったので、イチジクの実のついたころに除草剤を撒いたかどうかは不明ですが、タイミングがあってしまうと影響がありそうです。
まぁ、考えすぎかも知れませんが・・・
でも、一昨年のホワイトゼノアは問題なかったわけですから、かなり怪しいと言えます。
対策
仮に除草剤がイチジクの受粉に影響していると仮定するならば、対策はいくらか考えることができます。
1 イチジクを移動する
たまたま土手に植えたドーフィンが風で倒れてしまったので、庭の前に植え替えてあります。
ここは、水路からは距離があるので除草剤の影響はほとんどありません。
2 芽の本数を多くする
それから、枝の本数を昨年は4本にしたのですが、今年は6本くらいにしたいと考えています。
枝の本数が多ければ、あまり期待はできませんが、いくらか除草剤の影響を回避できる可能性があります。
3 鉢植え
今のところドーフィンだけですが、挿し木にしてあります。
水路沿いに置いてあるので、これを別な場所に置くのも良いかも知れません。
鉢植えは移動できるので、試したいと思います。
まとめ
それにしても、最近特に感じるのはミツバチだけでなく、他の虫たちも非常に少ないこと。
何年か前までは、柚子とかキンカンなどにはうるさいほど来たのにです。
今は農家だけでなく、一般家庭でも平気で除草剤を撒くのでこの影響は大きいのではないでしょうか。
でも、人間が自分たちの都合の良いように草や虫を殺してしまって本当に大丈夫?
調査中にこんな記事も見つけましたので、興味がありましたらぜひ読んでみてください。
最後に、垂直仕立て栽培なら農薬も肥料も要りません、どうしてこれが広まらないのか。
おかしな世の中です。