寒い寒いと言っていたら、もう2月の中旬。

太陽の位置もだいぶ高くなり、天気の良い日には真空管のお湯が非常に高い温度になるようになりました。

午後1時過ぎに温度を測ってみると、80℃以上になっていてコーヒーやお茶を淹れるには最適な温度です。

この真空管は、φ58mm・長さ60cmで約1リットル入ります。

2本で約2リットルですから、お茶だけでなく、みそ汁などを作るにも一から沸かす必要はありません。

ガス代に換算すると大した金額ではないかもしれませんが、これを太陽熱温水器にするとしたらどうでしょう。

一日あたりは小さなことですが、積み重なれば大きくなります。

太陽熱(フリーエネルギー)は、単位あたりは小さいですが、集中させれば十分に使えるのです。

お湯を保存

さて、太陽が傾いてくると今度は熱が逃げだしますから、沸いたお湯を速やかにポットに移します。

冬は気温が低いので、のんびりしていると冷めるのが早いです。

真空管は熱を通さないのでキャップからしか熱は逃げませんが、ステンレスのカップを被せているだけなので保温性は十分ではありません。

※ゆるゆるにしておかないと熱膨張でカップが飛んでしまいます。

以前にもご紹介しましたが、このポットは一年ほど使っています。

インナーがガラス製なので臭い移りがないだけでなく、保温力もかなり良く使いやすいです。

もちろん電気は使いません。

この手のものは日本製が良いと思っているのですが、ガラス製はあるものの電気で保温するものばかりで、このような単純な構造のものはこれしか見つかりませんでした。

昔はたくさんあったような気がするのですが・・・

中国製だったので少し心配でしたが、一年ほど使っていますが今のところ特に問題はありません。

電気ポットはで常時沸かしておくので便利ではありますが、やはり電気を使っていますから無駄も多いのです。

非常に良い記事がありましたのでご紹介します。

電気代節約の新常識…「電気ポットでお湯を沸かす」のはNG! 省エネのプロが語る「最高に効率が良い電気の使い方」とは【元東電エンジニアが解説】

電気を「熱に戻す」のはやめよう

火力発電所や原子力発電所では、燃料を燃やして得た熱エネルギーでボイラーの湯を沸かし、蒸気でタービンを回転させ、その運動エネルギーによって発電、電気エネルギーを得ます。

その過程において廃熱として60%、送電時に5%、合計して65%ものエネルギーロスが発生します。

この膨大なエネルギーロスを犠牲にして生産される「最高級のエネルギー」である電気を、再び熱エネルギーに戻してしまうような使い方は、エネルギー効率が悪過ぎると言わざるを得ません。

たとえば、電気ポットです。発電所で湯を沸かして得た熱エネルギーを、65%も犠牲にしてつくった「最高級のエネルギー」である電気を使って、再び電気ポットで湯を沸かす……いかに電気をムダにしているか、一目瞭然ではないでしょうか。

また、困ったことに電気を熱に変える電化製品は、総じて消費電力が大きいのです。平均的な電気ポットの消費電力は、湯沸かし時は約1,000ワット、保温時は約35ワットです。

電気代高騰に負けない「賢者の節電」を実践するのであれば、まず電気を「熱に戻す」のは、絶対的なタブーであると肝に銘じなければなりません。

[図表1]電気を「熱に戻す」のはエネルギー効率が悪い

電気のベストな使い道は「明かり」!

電気代高騰に負けない「賢者の節電」の鉄則は、

「電気には、電気にしかできないことをお願いする」

このことに尽きます。では、「電気にしかできないこと」とは何でしょうか?

第一の答えは、電気がその実力を最も発揮する「明かり」です。

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イギリスのジョゼフ・スワンが発明し、アメリカのトーマス・エジソンが改良・普及させた白熱電球以前の明かりは、行灯(あんどん)やオイルランプなどの「火」そのものでした。火を使う明かりは、明るさの調整が難しいだけでなく、何より火災の危険が大きいものでした。

電気照明は、火と比べて火災に対する安全性が高く、明るさもコントロールしやすいのが、大きな利点です。さらに、この電気照明の進化によって、テレビやパソコン、スマートフォンなどのディスプレイが生まれたことも大きいでしょう。

また、電気照明は、消費電力も比較的小さいといえます。60ワット相当の明るさでいえば、白熱電球でも54ワット、LEDであれば6.5ワットに過ぎません。

つまり、明かりこそが、電気の使い方の真骨頂であるといえるでしょう。

[図表2]電気にお願いしていいこと・よくないこと

木村 俊雄

元東京電力福島第一原発エンジニア

文章読まなくても絵を見るだけで分かりますね。

私は、もちろん電気ポットもコーヒーメーカーも、オーブントースターもIH製品も一切使っていません。

エアコンは冷房のみです。

電気を何も気にせず大量に使って、電気代が高い高いと言っても始まりません。

節電あるのみです。