日頃あまり気にしませんが、誰でも太陽熱の恩恵に与っているわけです。
もちろん他の動植物でも同じですが、太陽熱を積極的に利用しているのは人間だけです。
太陽熱はあって当たり前なので、多くの人々は特に意識はしないかも知れません。
でも、昨今の地球温暖化を考えれば、何らかの形でもっと利用すべきと私は思っています。
一番簡単な方法は、太陽熱温水器を使うことで化石燃料の消費を大幅に減らすことが可能です。
ですが、世の中は自然エネルギーと言えば「電気」にしか関心が向いていません。
確かに電気は便利で素晴らしいエネルギーです。
しかし、使わなくとも生きていけるし、あればあったでお金がたくさんかかる代物です。
太陽熱を最大限利用し、その上で電気を使えば最小の経費で生活が可能ではないでしょうか。
そうなればエネルギーコストの高騰に悩まされることもありません。
9月の昇温報告
さて、9月の昇温報告です。
9月も8月に劣らず非常に暑い月でした。
結果、8月から較べると少し下がったもののほぼ同じ水準でした。
平均温度平均(℃) 45.8 → 44.6
上昇分平均(℃) 22.0 → 21.2
9月の特徴は、70℃を超えた日が3日。
記録上は3日ですが、調整(排熱)をしなければあと数日あったように思います。
これほど高い温度になるのは、気温が高く晴天の日が多かったことによります。
8月の空は澄んでいないことが多いのですが、それでも太陽光線が強力なので温度は高くなります。
真空管採熱器の特徴として、気温にはあまり影響は受けませんが太陽光の量(輻射熱)の量には敏感に反応します。
しかしいくら採熱をして、貯湯タンクに高い温度のお湯を保存しても使わなければ次第に放熱してしまいます。
もったいないですよね。
これを少しでも、曇りや雨の日に使えれば格段に効率が上がります。
余分な熱を蓄熱できないのか
最近、ある方から潜熱材料を使い、もっと効率的に太陽熱利用ができるのではないかとの問い合わせをいただきました。
良いお話でしたが、実は筑能科技社がすでにやっています。
この図の中に貯湯タンクがありますが、構造をよくご覧ください。
中心に「蓄能柱」があります。
蓄能柱とはPCM(潜熱材料)のことです。
例えば、非常に高い温度になった場合には、この蓄能柱に熱を蓄えるようになっています。(相変温度は分かりません)
しかし残念ながら、このタンクは既に廃版になっており製造はされておりません。
私は非常に良いシステムだと思っていたのですが、何か欠陥があったか、それとも売れないので止めてしまったのか。
いずれにせよ、やろうと思えばできそうです。
もしかすると、別な形でアイディアが出るかも知れませんね。
現状、石油がガスなどが高騰しています。
今後も更に値上がりが見込まれますから、このようなシステムを国内で製造する会社があればいいですね。
うまく行けば儲かると思うのですが。
10月2日も快晴で温度が上がり過ぎ
翌日も快晴なので排熱バルブを開けました。
動画をご覧ください。