家庭菜園で日照条件が良いのはよほど広い土地を所有しているか、隣接して建物や山林などがない場合に限られます。

なので、そんなあまり良くない条件で野菜を作るのはなかなか難しいことです。

私の場合は70坪弱の狭い土地に家を建てているので、前庭が狭いだけでなく、前の家は2階建ての大きな家のため冬場はかなりの部分が日陰になります。

救いは、春から秋までは太陽の位置が高いのでこの期間は日照は十分にあること。

ただ、願わくば秋から冬にかけてもう少し野菜を作りたい。

そのためには何か方法はないかとずっと考えてきたのですが、ようやく閃きました。

何のことはない、畝を北側に移動すると単純なアイディアです。

ただ、一度固定したものを動かすのは大変なので、よほど効果がなければやるだけ無駄になってしまいます。

ちなみに冬至も近いので、現状では半分以上は日陰となっています。

現在作っている野菜は、まだ十分に日差しの高かった9月に植え付けたキャベツや大根・白菜などです。

今年の秋が異常に暑く、植え付けを少し遅らせたのが響いてまだ収穫できる状態にまでに達していません。

とは言え、そこそこ大きくなってきているので、寒さ対策をしていれば1月下旬ころには何とかなるのかも知れません。

ただ毎年このようなことでは困るので、以下の反省をしました。

1 種まき・定植時期を早くする

やはり日照時間が十分とれない場所では早めに植え付けをする必要があります。ただ、大根などは気温や湿度が高いと徒長してしまうので、これを何とかしないといけません。

2 日照ができるだけ良い場所にする

庭木をできるだけ低く剪定したりして、できるだけ日照を確保する努力をしていますが、加えて南側の畝を住宅側にします。

前庭はもともと芝生にしていましたが、管理が大変なのと経済的な理由から野菜を作り始めたわけです。

最初は日当たりの良い部分だけだったのですが、最近は欲が出てあまり日照の良くない場所に畝を作ってキュウリなどを作ってきました。

だた、日差しの高い10月までは問題はなくても、11月以降は太陽の位置が低くなるのでどうしても日陰地となりうまく野菜が育ちません。

ま、諦めるのが一番良いのですが・・・

区画の改変 照度の測定

そこで、もう少し何とかしたいと思い、区画を以下のように変更することを計画しています。

いい加減にやっても失敗するので、まずは日照をきちんと照度計で測ってみました。

まずはサンルーム前、6.4万ルックス以上あります。

これなら全く問題はありません。

太陽の明るさは、晴天時で10万ルクス(lx)程度、曇天時でも2万~3万ルクス程度です。真夏の直射太陽光は「1SUN」とも呼ばれ、放射照度は1000W/m2(1kW/m2)で、照度は約10万ルクスです。

ところが少し離れると1/14の4600ルックス。

さらに畝の上では4350ルックスまで落ちてしまいます。

このような状態なので、全く野菜作りには向いていないことが分かります。

照度計は太陽熱温水器の設置のために購入したものですが、やはり数字で確認すると分かり易いですね。

施工時期は2月

日陰の部分は、もうすぐ冬至(12/21)なので現在が一番太陽が低い時期なので仕方がありませんが、真ん中に通路は畑のあり方として問題があります。

通路を日陰にすれば、幾分日照も改善されるだけでなく、畑の面積も増え使いやすくなりそうです。

ざっくりですが2㎡くらいは増えそうですから、狭い畑なので貴重です。

ただ、今はまだ作物が植わっているので、施工時期は2月になってからにします。

寒い時期に掘り起こしておくと、土の乾燥と団粒化が促進されるので通気性が良くることで排水性が高くなります。

私のやっている垂直仕立て栽培では肥料は使いませんので、元肥とか気にする必要がないので、ひたすら排水性の良い条件を作るだけです。

まとめ

矢板の畑は既に畝の変更をしてだいぶ形が落ち着きました。

自宅についてはもう治すところはないと思っていたのですが、急に思いついてしまいましたので、今回具体的な計画を考えてみました。

昨今の物価高を考えると、自分で作れるものは作っていかないと生活が苦しくなるばかり。

今年の秋冬野菜は、大根や白菜・レタスなどの出来が良いので、年間を通して野菜を買わずに済むように頑張っていきたいと思っています。