こんにちはnonofhoです。

だいぶ古い話ですが、新聞の一面に『バカ・ケチ・ナマケは酢を飲まない』という過激なタイトルの本の広告がありました。

面白そうなので買って読んだのですが、要するに酢が健康に良いとの内容で、本のタイトルほどではありませんでした。

ただ、私は「ナマケ」を「マヌケ」としばらくの間読み間違えており、恥をかかなくて良かったと思った一冊です。

太陽熱を使うなんてみっともない?

さて、太陽熱温水器を使っている人は非常に少数です。

これまでもなぜ使われないのかと思案してきましたが、有力な手掛かりが見えてきました。

それは、「太陽熱温水器が貧乏たらしくみっともない」との説です。

発明家の藤村靖之先生が言うには「格好悪いから」でしたが、私にはどうにも腑に落ちませんでした。

ところが、最近になってご近所さんから「あんたはうちの暮らしが羨ましいんだろう」と突然言われてギョッとしました。

なぜそんなことを言われなければならないのか。

その家よりも、私の方がまだ暮らしぶりが良いとは思っていたのですが・・・

どうやら、毎度のごとく屋根に上り、太陽熱温水器をいじっているのがお金が無いようにみえるらしいのです。

世間一般では、ガスや灯油などの燃料は買うもので、太陽熱で温めるなんて馬鹿じゃないの。

そんな小さな熱を使うほど生活に困っているのか。

まぁ、そんなところでしょうか。

太陽熱は知恵がなければ使えない

私の場合、大雑把ですが太陽熱と燃料(ガス・灯油)の比率は7:3くらいです。

6月を例にとると、家族は大人3人で灯油・ガス代は5千円程度でした。

太陽熱温水器がなければ、灯油代は少なくとも80リットル、ガス代は8千円くらいで合計1.5万円はかかります。

つまり、毎月1万円程度は節約していることになります。

右が100リットル用のベランダ型の採熱器で左は自作

まぁ、暇さえあれば自分で採熱器などを作って遊んでいるのですから、頭がいかれていると思われたのでしょう。

でもね、太陽熱利用はどうやったら最大限の採熱ができるか、得た熱を逃がさず利用できるのかを考えないとダメなのです。

そのため、理論と試行錯誤がないと十分な結果が得られません。

バカじゃできないんです。

もちろんケチはやりませんし、マヌケはやってもできません。

なので、今回のタイトルは、ナマケではなく「マヌケ(間抜け)」にしました。(笑い)

まとめ

少々腹が立ったのでこんなことを書いてしまいましたが、世の中の見方には好意的なものもあれば批判的なものがあることを痛感しました。

しかし、「うちの暮らしが羨ましいのか」には驚きました。

他人様の生活なんて興味はありませんし、ましてや羨ましいなどと思ったことは人生で一度もありません。

貧乏な家に生まれてもそうです。

羨んだところで何も変わりませんから。

しかし、太陽熱温水器を効果的に使うにはお金だけでなく知恵が必要で、決して「貧乏くさい」行為ではありません。

物を買うだけじゃ気が済まない、レベルの高い行為であると私は思うのですが・・・

ところで、近年はオール電化住宅が大流行りです。

ボタン一つの生活は便利ですか?

でも、知人の一人は電気料金の安い時間帯にせっせとお湯を沸かしているそうです。

こんな涙ぐましい努力こそが「貧乏くさい」のではないでしょうか。

太陽熱を使えばそんな努力はいらなくなりますよ。

ぜひやってみてください。

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