我が家には、東側に用水路があり、住宅と高低差があるために2.5mほどの法面があります。

縦方向も20m近くあるので、50㎡と結構な面積になります。

自分の土地ではないものの、荒れると困るので長年草刈りをやって管理してきました。

本来なら用水組合で管理するわけですが、やるのはせいぜい泥さらいまでです。

道路でも水路でも、法面は隣接者が管理するのが一般的なので、面積が広かったり、急斜面だったりするとかなり大変です。

でも物は考えようで、法面を自由に使わせてもらえるのなら利用しない手はありません。

なので、勝手に梅や柿の木を植え、最近では野菜を作るようになりました。

もちろん誰にも文句は言われません。

土手で大根を作る

さて、斜面で野菜を作ることに問題はないでしょうか。

緩勾配ならともかく、30~45度のような傾斜だったらまず作れないと言うか、大変なので作らないのが普通だと思います。

でも、山間部の急傾斜地では作られているのをみると、慣れればさほどではないのかも知れません。

問題は地力があるのかどうか。

私がやろうとしているのは単なる水路の法面です。

肥料が入っているわけでもなく、草が生えているので、取り除いたところに種を蒔くことになります。

でも、垂直仕立て栽培なら肥料は要りませんから、多少条件が悪くても作れてしまう可能性は大きくなります。

実際、キャベツ・キュウリ・サヤエンドウなどを作って成功しています。

今回使う種は在来種にしたかったのですが、野口のタネがネットショップを一時的に閉鎖していたので、美春(カネコ種苗)という品種を買ってみました。

あまり大きくなる大根ではなく、35cm程度になるようです。

なお、大根は日当たりが良くないとダメらしいのですが、ここは朝から午後の1時くらいまではあるので何とか大丈夫でしょう。

5月19日の状況

4月9日に種まきをしてから1.5ヶ月ほど経過しました。

もちろん耕起もしていませんが、むしろ土がフカフカなので種まき時にはしっかりと鎮圧をする必要がありました。

7か所蒔いた内、2か所が発芽しなかったので蒔き直しています。

それから排水が良すぎるので、水やりは多めにやっています。

今年は5月になっても寒い日が続き生育が良くなかったのですが、ここ数日暑いくらいの陽気になってきたので急に大きくなってきました。

葉の状況に合わせ、パイプカバーと草マルチで垂直になるようにしています。

虫はあまり見かけませんが、ある程度大きくなるまでホットキャップで守ってあげています。

とりあえず、ここまでは順調のようです。

(続く)