福島第一原発は、2011年3月11日に発生した地震によってメルトダウンしました。
10年後の現在も溶けた核燃料(デブリ)を水で冷やす作業が行われています。
しかし、その冷却した水(放射能汚染水)は増える一方で、保管にも限界があることから政府・東電は先ごろ海洋投棄(放出)を決めました。
海洋投棄は許されない行為で反対は当然ですが、かといってこのまま水で冷やし続けていけばいずれ保管場所もなくなるわけです。
そんな中、水ではなく空気で冷やすことができる技術的情報を見つけました。
非常に興味深いので共有したいと思います。
希望的観測のデブリ取り出し計画 不透明な計画に、増え続ける汚染水と撤去費用 仮にデブリを取り出せても、資材等と絡み合った核廃棄物の処理方法や 管理場所すら何も決まっていない デブリ取り出しの難しさ、空冷化による管理を筒井さんが解説 なし崩しの原子力政策はもういらない
ゲスト:
筒井 哲郎(プラント技術者の会)
後藤 政志(元東芝 原発設計技術者)
菅波 完(高木仁三郎市民科学基金 事務局長)
司会:鈴木 耕(デモクラシータイムス) 収録は、2021年7月1日 【YouTubeチャンネルと併せて、こちらもぜひ登録/フォローお願いします】
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動画の内容
話の内容は以下です。
1.東京電力のデブリ取り出しの実態
2.なぜ、デブリ取り出しを急いではいけないのか
3.デブリ空冷化は可能である
4.「外構シールド」による長期遮蔽管理
外構シールドの構造
外側をコンクリートで囲ってしまうので、チェルノブイリ原発の石棺に近い形になるようです。
水を使わなければ、汚染水処理が必要なくなりますから実現すれば非常にに素晴らしいことだと思います。
詳しくは以下の資料を手に入れられるようです。
なぜ空冷にしないのか
さいごに、この動画の内容は原子力に詳しくない人でも十分に理解できる内容でした。
それなのに、政府・東電が空冷化をせずにいるはなぜでしょう。
多くの人はすぐにピンとくるでしょう。
この国は、一度やりだしたことはどんなことになろうとも止めません。
これほどの重大事故を起こしながらも、原子力村の利権構造は延々と続いていていますから、空冷化などと簡単な技術で解決するわけにはいかないのです。
しかし、水でデブリを冷やしている限り「放射能汚染水」は増え続け、いずれ、どんなに国民が反対しても現実を前に認めざるを得なくなるのは目に見えています。
普通ならこのような最悪な事態を避けるようにするのが政治でしょうけれど、政権を担っている自民党にはその能力もやる気もありません。
それは新型コロナ対策をみていても明らかです。
政権交代し、まともな政治家に代える以外に私たちが助かる道はありません。
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