太陽光発電や太陽熱利用で一番重要なのは日照です。
当たり前の話ですが、これが案外ぼんやりとしていませんか。
ご承知のように、太陽の高度は一年中同じではありませんし、刻一刻と変化しているわけです。
たとえ、春から秋にかけては日当たりが良かったとしても、冬には前の家の2階部分が少し陰になるなんてことも珍しくありません。(我が家がそうです)
※午後2時過ぎ、ヘッダーには光が当たっても真空管は陰っています。
太陽光の強度を具体的に数値で知ることは、これから太陽熱を利用するにあたって極めて重要であると思います。
太陽光は年中一定ではない
一般的に、太陽光の強度は10万ルックスと言われています。
しかし、太陽熱温水器などの採熱器にこの数値をそのまま使うことはできません。
なぜならば、太陽熱温水器は固定されており、太陽に常時向いていません。
つまり、入射角度で太陽光の強さが変化します。
一つは季節、もう一つは時間帯。
当然ながら、夏と冬、朝と晩でも太陽光の強さが違うのは当たり前の話です。
このように、一瞬も同じではありません。
採熱器のヘッダー部分で測定
私が使っている太陽熱温水器は分離分割型の100リットル用です。
午後の日当たりが良くないためこの程度の物にしたのですが、結論から言えば失敗でした。
なぜかと言うと、100リットルでも200リットルでも製品価格は数万円の違いだからです。
製造する労力は大して変わらず、材料の違いくらいしかありません。
なので、せっかく太陽熱温水器を導入するなら、最低でも200、できれば300リットルにした方がお得です。
さて、ヘッダーの上部に照度計を置いて測定することにしました。
測定は、2023年2月17~18日です。
両日とも快晴。
2月18日8時36分 31,900lux
2月18日9時51分 55,500lux
2月17日11時04分 89,400lux
2月17日12時45分 89,000lux
2月17日13時48分 77,900lux
2月17日14時474分 41,800lux
2月17日15時29分 42,400lux
2月17日16時03分 28,200lux
これをグラフにすると、以下のようになりますが、残念ながら10万ルックスには行きませんでした。
確実に言えることは、11時頃から午後2時頃までが太陽光が一番強いことです。
ただ、これは2月のものですから、5月になるとかなり違うと思われます。
午後の2時過ぎから急激に落ち込むのは、やはり前の家の2階の影響ですね。
ヘッダーには光は当たっても、それは直接光であり、関節光は大幅に減っている?
いずれにせよ、太陽の高度が上がれば違ってくるはず。
今後の測定予定
今回、ある事情があって照度計を購入しましたが、やはり数値で確認することは大切だと実感しました。
日当たりが良いと思っても、実際に数字では出なかったりすることもあります。
やはり、人間の目はあまり当てにならないように思います。
今後の予定は、5月・8月・10月・12月中旬を目安に測定していきたいと思います。