野菜作りでは、小さい苗の時の対処が特に重要です。
春先なら、寒さや風の対策としてビニールトンネルや不織布で保護しますが、それだと垂直仕立てがやりにくいわけです。
もっと簡単で効果的の方法はないかと考えていたら、昨年の秋にようやく思いつきました。
それは、使い古しの保存袋を使って垂直仕立てをする方法です。
ミニ行燈仕立て
垂直仕立てを始めたころは、配管用の保温パイプやペットボトルを半分に切って被せたりしていました。
でも、垂直にならず曲がってしまったり、風で飛んでしまったりとあまり使い良くないのです。
私の要求するするのは、
1 保温と風対策ができる
2 後始末が楽
3 お金がかからない(身近なものを利用)
ヒントは、行燈仕立てでした。
一般的にはカボチャなどでやられているものですが、それは肥料袋を使ったかなり大きいものです。
これを野菜の幼苗に使っても大きすぎますので、使い古しの保存袋(L版)を使うことにしました。
保存袋は厚みがあるのでかなり丈夫ですから、使い古しと言えど全く問題ありません。
固定の方法は、小さいので長い支柱は必要なく、竹串を4本使って固定しているだけ。
これで、寒さや風を防げるだけでなく、土も乾きにくいので活着が促進されるなど良いことづくめです。
それだけでなく虫も滅多に来ません。
他の苗をみても同じようです。
こうしておくと、この袋が邪魔してモンシロチョウなどが入り込めないようです。
たくさん作る場合にはなかなかできないかも知れませんが、家庭菜園ならでと思います。
縛らなくても垂直に立ち上がる
次の事例はミニ白菜。
これは3月31日に定植したものですが、ただ植えただけで何もしていなかったので、かなりいじけていました。
そのため、保存袋で囲ったところ、しばらくして俄然元気になってきました。
大きくなるにしたがって、葉が袋を伝って垂直になってきているのが分かります。
これなら紐で縛って垂直に誘引する必要がありません。
他の株も同じように伸びてきています。
ということで、今回は万願寺唐辛子を行燈仕立てにしました。
保存袋のL版が無かったのでM版にしましたが、苗が小さいので問題ありません。
横から見るとこんな感じとなります。
大きくなったら撤去して、支柱を建てて本格的な垂直仕立てにすることになります。
もちろんポリマルチもします。
なお、保存袋は使い終わったら処分します。
何回かは使えそうですが、紫外線に当たると劣化するので、リユースもこれくらいにしておきます。