矢板の畑(娘夫婦の庭)で野菜を作るようになってから4年になりますが、なかなか思ったような成果が出ていないのが現状です。
もちろん中には良くできるものもありますが、自宅の菜園に比べると今一つ。
その原因は、もともと分譲地であることからガッチリ転圧されて、地盤が非常に硬くなっているせいではないかと考えています。
そのため表面を耕したり、溝を掘って多少排水を良くしても土がなかなか乾かないのです。
何か効果的な方法がないかと調べてみると、いつもご紹介している自然菜園の本の中にありました。
土壌改良はライ麦やクローバーなどを植えると効果的、とありましたので昨年の秋にライ麦とクリムソンクローバーを畝の間に蒔いてみました。
蒔き方は、鍬で少し掘り起こしてばらまいて踏んだだけですが、ご覧くださいこの成長ぶりを。
更に驚いたのは、背丈が大きくなっているだけでなく穂がしっかり出ていることです。
カチカチの土壌なのに、ちゃんと大きくなり実をつけるなんて凄くないですか。
なので、ライ麦とは何なのか調べてみました。
以下、ウキペディアから。
ライムギ(ライ麦、学名Secale cereale)はイネ科の栽培植物で、穎果を穀物として利用する。別名はクロムギ(黒麦)。単に「ライ」とも。日本でのライムギという名称は、英語名称のryeに麦をつけたものである[3]。食用や飼料用としてヨーロッパや北アメリカを中心に広く栽培される穀物である。寒冷な気候や痩せた土壌などの劣悪な環境に耐性があり、主にコムギの栽培に不適な東欧および北欧の寒冷地において栽培される。
出典:ウキペディア
栽培[編集]
主に秋に蒔き、夏に収穫するが、春蒔きの品種もある。ライ麦は発芽温度が1℃から2℃と低く、低温に強いため冬作物として栽培される。秋に蒔かれたライ麦は冬を越し、春になると急速に成長する。ライ麦はほかの穀物よりも耐寒性が強いため、小麦が生育できない寒冷地においてもライ麦は成長できる。また、ライ麦はほかのほとんどの穀物よりも貧しい土壌で生育することができる。そのため、特に砂地や泥炭地などでは特に貴重な作物である。しかしこのやせ地での生育を可能にしているのは、根が深く張り巡らされて養分を地中奥深くから吸収することができるためであるため、地力を消耗しやすく、また吸肥性が高い。一方で根が深くなるために、根を張り巡らせづらい粘土質の土地では生育しにくいが、粘土質以外の土地ではたいていよく生育し、強酸性土壌でもアルカリ性土壌でも生育するなど土質をあまり選ばない[18]。砂地を好み根が深くなるため、砂丘などの土壌流出の防止に効果が高い。また、丈が高いため、成長しすぎると倒伏しやすくなる。連作障害が起こりやすいため、ジャガイモやインゲンマメなどと組み合わせた輪作が行われる。
ライムギはもともとコムギ畑の雑草であり、生育条件がほぼ同じであることから、コムギの生育条件の悪い畑では意図的にコムギとライムギを混ぜて栽培されることがある。こうすることで、コムギが寒冷などで不作となった場合においてもライムギの収穫で損害をある程度埋め合わせることができるからである。
パン[編集]
ライムギはオオムギやエンバクとは違い、人間の食用としての利用が中心である。古来からヨーロッパではコムギに次ぐ食用穀物として扱われており、主に種子を粉にしてパンの原料とされてきた。21世紀の現在でも、ドイツや北欧諸国など小麦の生育が悪い国を中心に多くのライ麦パンが作られ、文化の一部となっている。ライ麦パンは色が黒っぽいことから黒パンとも呼ばれる。ライ麦には小麦と違ってグルテンがないため生地の伸びが悪い。しかしエンバクなど他のムギとは違い、ライムギはグルテンを構成するうちのグリアジンは持っているため全く膨らまないというわけではない[21]。この性質によりライムギがコムギに次いで第二の主穀となっていった。多少は膨らむ分、ほかの穀物のパンに比べてより美味なのである。
また小麦粉のパンよりも焼きあがったのちに密度が高いため、目は詰まっているが水分の抜けが少ないので日持ちする[22]。パンの発酵にはイースト菌ではなくサワー種と呼ばれる何種類もの微生物が共存した伝統的なパン種を用いることが多い。これらの発酵法では乳酸を用いて発酵するうえ、ライムギ粉の生地は酸性化されるとふくらみがよくなるため、できあがった黒パンには酸味がある[23]。また、ライムギだけでは生地が膨らみにくいため、ライムギとコムギを混ぜてパンを作ることも多く行われている[24]。この際、ライムギを多くするほど酸味が強く固いパンとなり、コムギを多くするほど酸味が少なくやわらかいパンとなる。コムギの生産量の増加やライムギパンを消費する国々の経済成長などにより、時代が下るにつれてコムギの混合量は多くなる傾向にある。コムギが大半を占める混合パンの場合、ライムギの風味は残るもののふっくらとしたパンになるため、より食べやすくなるためである。しかし、現代においてもライムギパンの風味を好む人々は多く、割合は減ったもののライムギの配合の多い高く酸味の強い混合パンや、ライムギ粉のみで作るパンもいまだ盛んに製造されている。ライムギ粉は食物繊維やミネラルが豊富に含まれており、健康に良いとされている[25]。この栄養分の高さも、近年ライムギパンが見直され消費の増える一つの要因となっている。また、ライムギにおいても精製された胚乳だけを用いるライムギ粉のほか、粗挽き粉や表皮、胚芽、胚乳をすべて粉にした全粒粉が存在し、健康志向の高まりもあって多く使用されている。
引用終了
これを読むと、ライ麦はやせ地でも栽培が可能で、寒さに強く、根を深く張る性質があることが分かりました。
そして、食用としてもグルテンがないことから健康志向の高まりもあって多く使用されているとのことです。
良いことづくめですね。
排水効果
さて、そんなライ麦ですが、雨が降った後の乾燥が早くなったような気がしないでもありません。
短期間にこれだけ大きくなるのですから、かなりの水分を吸収・発散させているはずです。
下の写真の手前がクリムソンクローバーですが、これも勢いが増してきました。
こちらも畝間なので窒素の固定は期待していませんが、できるだけ大きくして草マルチに利用します。
まとめ
正直のところ、ライ麦もクリムソンクローバーもあまり期待していませんでしたが、もっと早くにめけば良かったと思います。
何年かに分けて順次蒔いていけば、それほど苦労しないで、排水効果だけでなく土壌改良もできたはずです。
でも、ライ麦の特性を知ったので印象が大きく変わりました。
私はごはん党で、パンを滅多に食べませんが、今後はライ麦パンを買ってみることにします。
なお、ライ麦の種はまだたくさん残っているので、今年の秋も蒔きたい思います。