水道代が高いです。
近年は上下水道が整ったおかげで快適な暮らしができていますが、反面その利用料金が年々高くなってきています。
さらに、理不尽にも命の水にまで消費税がかかるのでますます高くなります。
なぜ公共料金にまで税金がかかるのか、私にはさっぱり理解できません。
そうとなれば、何とか使用量を減らしたいと思うのが普通です。
このグラフでは、お風呂、トイレ、炊事、洗濯、洗面・その他の順となっています。
当然、全体の40%を占めるお風呂の水をなんとかしたいでしょうけれど、入浴回数を減らしたりシャワーで我慢するのはあまり感心しません。
特に冬は、暖かいお湯につかるのが何よりのも楽しみでもありますからね。
となればトイレや炊事の水ですが、これも減らすことは難しく、残るのは洗濯水にお風呂の残り湯を使うことくらいしかありません。
今の洗濯機には、お風呂の残り湯をポンプで汲み上げる機能がついていますから、やろうと思えばすぐにでもできるわけです。
でも、使うのはちょっと待ってください。
お風呂の残り湯は汚れていて、雑菌がうようよです。
お風呂2日目の残り湯の臭いが気になる?残り湯は衛生的に大丈夫?
この記事の一部を引用します。
2日目の残り湯の臭いの原因
2日目の残り湯が臭う原因は、ズバリ細菌によるものです。それはそのはずで、お風呂は身体の汚れを落とすところです。なので、言い換えれば菌の温床でもあります。
バスタブの中で身体に付着した汚れが浮く
バスタブに入る前にかけ湯をして入っても、湯船の中で温められた身体から垢が浮き上がってきます。ですから、湯船の中でサッと身体を撫でただけで、かなりの垢が身体から離れていきます。離れた垢は、湯船の中に留まりその垢が原因で、菌が繁殖してしまうのです。
残り湯の細菌は一晩で約1,000倍に増殖する
残り湯に繁殖した細菌は、一晩放置することで約1,000倍に増えてしまいます。つまり、細菌が少ないときには臭わなかったものが、数千倍に増殖したことで残り湯から臭いを発することとなってしまうのです。
家族が多いとそれだけ細菌は多く臭いもきつくなる
2人家族などでは2日目の残り湯での臭いはわずかでも、4~5人の家族になるとその分細菌は多くなり、当然ながら臭いもきつくなってきます。また、追い炊きした際の残り湯の湯気にも、多少の細菌が混じってしまうので、余計臭いをきつく感じてしまうでしょう。
と言うことで、そのまま洗濯に使うのは問題があります。
これは、一人暮らしならまだしも、家族がいるなら何人も入るのですから汚れるのが当然で、季節によっては朝方には少し臭いはずです。
こんな残り湯で洗濯しても、臭いが残ってしまうので、使いたいけれどやらない人が多いのではないでしょうか。
上記の記事にもあるように、解決の方法としては抗菌剤を使えば良いわけです。
その抗菌剤を使って、安全で効果が高く、安上がりなやり方をご紹介します。
ホタテパウダーは抗菌性が抜群
私は、以前にホタテパウダー(ホタテ貝焼成カルシウム/水酸化カルシウム)を扱っていたこともあり、その特性を良く知っています。
ホタテ貝の貝殻から作るパウダーは非常に抗菌性が高いため、様々な製品に使われていますが、一般的に消臭剤(水溶液)として販売されています。
また、強いアルカリ性でもあるので、野菜の表面についた農薬などを落とす「野菜洗い」の方が馴染みがあるかもしれません。
以下のデータは上記の製品のものではありませんが、私が当時扱っていた製造メーカーのカタログによるものです。
価格的にも同じようなので、性能は同じなはずです。
<抗菌効果試験>
<消臭効果試験>
私は専門ではないので詳しくは説明できませんが、私自身様々な実験をしており、ホタテパウダーが非常に抗菌性が高く消臭性に優れているのは確かです。
しかも、塩素のようにきつい臭いや皮膚感作性がほぼありません。
つまり、天然素材なのに塩素を上回る抗菌性と安全性を兼ね備えているのです。
なお、野菜洗いとして売られているホタテパウダーで、1kgで1000円程度がネットで多数販売されているのが気になります。
え、こんなに安く!と思ってしまうのですが、そのほとんどは純度が書いてありません。
似たようなもので有機石灰がありますが、それは70%程度で、値段からするとそれに近いような感じです。
いずれにしても、水酸化カルシウムの水溶液は強いアルカリ性ですから、純度が低いと肌荒れを起こしやすいのです。
そのため、家庭用にはその心配のない「純度100%」のものを使ってください。
表面的に同じように見えても、製造過程が大幅に違うのでそんなに安くはできないことを知ってください。
値段は嘘をつきません。
ホタテパウダーの使い方
次に使い方です。
使い方は簡単で、ペットボトルなどにホタテパウダーの水溶液(ホタテ水)を入れておいて、お風呂を沸かす際に50~100cc程度を入れるだけです。
すると、お湯に雑菌が繁殖せず、朝まで透明なままです。
(ホタテ水の作り方)
水1リットルにホタテパウダー1gを入れて攪拌する。
ただそれだけ。
2リットルのペットボトルに作るなら、一回の100cc使っても20日分できます。
コストは、100gで1000円のホタテパウダーなら、1gで10円ですから余計に入れてしまっても月に15円くらい。
タダみたいに安いです。
洗濯の仕方
と言うことで、このきれいなお湯を使って洗濯に使います。
発育盛りのお子さんがいるなど、汚れや汗などの臭いが気になるのなら、洗濯槽の中にもホタテパウダーを1gくらい入れると完璧です。
これをやると洗濯槽も黒カビが発生しなくなるので、一石二鳥となります。
また、消臭効果が強いので、洗剤の香りがしなくなることがあるようです。
しかしながら、最近は「香害」などと、洗剤の強い臭いを嫌う方も多いので、むしろ無臭の方が無難ではないでしょうか。
「香害」とは、化粧品や香水、合成洗剤、柔軟仕上げ剤などに含まれる合成香料(化学物質)のにおいによって、不快感や健康への影響が生じることをいいます。 残香性の高い製品の普及により、このようなにおいによる相談が増えており、特に柔軟仕上げ剤のにおいに関する相談が多くなっています。
まとめ
実は、お風呂の残り湯を使って節約できるのはさほど多くはありません。
以下、計算してみます。
1回あたりの使用する洗濯水 80L
週に2度、月に8回洗濯したとして計算します。
8×80=640L
ちなみに、我が家の昨年12月の上下水道の請求額は、35㎥で11,357円でした。(2か月分)
1㎥あたりで、約325円。
請求は㎥単位なので削減額は325円/月、年間にすれば3,900円。
大した金額ではないですが、これを何十年も続けると考えることが重要なはずで、小さなことと馬鹿にしていたのではお金は残りません。
でも、一方で衛生面も考えないと本末転倒になってしまいます。
ホタテパウダーを使えば簡単に解決できます。