真夏の暑さは本当に堪えます。

今日も、朝の8時にはもう30℃くらいありますから、日中に畑仕事を長時間やると熱中症になりやすいので注意しなくてはいけません。

昔の人は3時とか4時に起きて、朝飯前に仕事を終えていましたが、私にはそんな根性もないのでどうしようかと思案中です。

庭先ならいつでもできるのですが、問題なのは週一しか行かない矢板の畑。

そのため、この時期には草ぼうぼうになりやすくなります。

畝にビニールマルチをしておけば、かなり草の生える面積が少なることは分かっているのですが、今年は横着してしまいました。

しかし、どんなことをしても草は生えてきますから、できるだけ手間のかからない方法を考えねばなりません。

自然栽培と垂直仕立て栽培の使い分け

以前から意識しているのは、自然栽培と垂直仕立て栽培の使い分けです。

この栽培法に共通しているのは、肥料を使わないこと。

つまり、条件さえ整えてやれば、あとは勝手に作物ができるのであまり手間はかかりません。

ただ、上手に使い分けをすることができるかどうか。

現在、矢板の畑で作っているのは

里芋、カボチャ、サツマイモ、ニンジン、ネギ、スイカ、キュウリ、万願寺唐辛子、ピーマン、大根、トウモロコシなどです。

この中でうまく行っているのは、サツマイモとニンジン・ネギくらいなもので、あとは褒められた出来ではありません。

その理由は、やはり手間をかけていないことに尽きると思います。

ほったらかしでうまくできるならだれも苦労はしませんが、土づくりをしっかりできれば自然栽培だってうまく行くのではないでしょうか。

一方、垂直仕立て栽培は、こまめに誘引する必要がありますから、あまり手間をかける必要のない野菜を選ぶ必要がありそうです。

具体的にどうする

私は、自然栽培よりも垂直仕立て栽培の方が確実だと思っています。

その理由は、自然栽培は誰にでも簡単にできる技術ではないので、上手にできるようになるまで何年もかかるからです。

ただ、土壌のステージが上がれば普通に作物ができるとされているので、両方できる方が当然良いわけです。

※自然栽培の技術的なことは、野菜ごとに細かく栽培ポイントを解説されている以下の本を参考にしています。

自然栽培は、垂直仕立て栽培のように簡単にはいきませんが、併せ技でやってみたいと思っています。

里芋(垂直仕立て栽培)

垂直仕立て栽培3年目、過去2年はそこそこできています。

ただ、今年は横着してビニールマルチをしなかったため草が伸び放題。

これでも2週間前に除草をしているわけですが、たちまちこのような状態になってしまいます。

今年のような異常高温が続く状況では、何時間も草取りなどできません。

草が生えないよう、ビニールマルチをしておくことがやはり重要であることを痛感しました。

※草は根元に置いておくと土がふかふかになります。

里芋は無肥料でも育つようですが、垂直仕立てにすると味も良くなると言われているので、やはりきちんと誘引はしておいた方が良さそうです。

カボチャ(垂直仕立て栽培)

今年は最初に蒔いたものが失敗してしまったので、遅れて定植しましたがかなり挽回してきました。

蔓の先端が里芋の方まで伸びていますし、実も着いていますから、少しは収穫が見込めそうです。

カボチャの場合、ツルが長く伸びるための場所を確保する必要がありますが、一定方向に誘引すれば良いので、垂直(水平)栽培が適していると思われます。

自然栽培でも難しくはいので、区別する必要もないかも知れません。

サツマイモ(垂直仕立て栽培)

一般的には、カボチャと同様にツルが伸びていくわけですが、よほど土地がある場合を除き、垂直仕立て栽培の優位は動きません。

こんな狭い場所でも確実にできるのは、垂直仕立て栽培以外にはありません。

ニンジン(自然栽培)

写真は、春まきのニンジンです。

葉っぱはそれなりに大きくなりましたが、まだ収穫には至りません。

草にすっかり埋もれてしまっていますが・・・

ある程度成長した時点で垂直に誘引をしましたが、実態としては自然栽培に近いと思います。

それと、葉っぱを上向きにするのが結構大変なので、土壌のステージを上げて自然栽培にしたほうが楽なような気がします。

支柱や麻ひもも使わなくても済みますからね。

トウモロコシ(自然栽培)

昨年はそこそこうまくできたのですが、今年は蒔いた時期が遅かったのか全くダメでした。

一応、垂直になるよう誘引はしたのですが・・・

これは、どうやら草に負けてしまったようですね。

トウモロコシも、ビニールマルチは必須のようです。

来年はどうしようか迷っているところですが、支柱が足りないので、やるなら自然栽培でしょうか。

でも、これほど草が生えてしまうとやっていられないので、垂直仕立て栽培になる可能性が高いかも知れません。

ネギ(自然栽培)

ネギは丈夫な野菜なので、日当たりの良い場所を選んで植えれば、ほぼ間違いなく育つようです。

※そろそろ草を取らないと負けてしまいそうです。

これは九条大ネギですが、下仁田ネギも普通にできます。

植えておけば勝手に大きくなるので、これは自然栽培が良さそうですが、できるだけ垂直になるようにはしています。

スイカ(垂直仕立て栽培)

やはり今年もやはりダメなようですが、これはカボチャと同じく一方向にツルを誘引するだけなので、いずれうまく行くのではと思っています。

初年度はうまくできたので、少し楽観し過ぎたかも知れません。

ただ、途中まではうまく行くので、今のところどうしてダメになってしまうのかよく分かりません。

来年は、きちんとビニールマルチをすることと、場所を変更してみることにします。

キュウリ(垂直仕立て栽培)

週一での管理では、支柱を使っての垂直仕立て栽培は難しいと感じますので、地這いキュウリにしてみたいと思います。

ただ、地這いは場所をとるので確保できるかどうかが問題です。

いずれにしても、キュウリは成長が早いので短期間で支柱を超えてしまいます。

こんな状況になるようではうまく行くはずもありませんから、矢板では作らない方が良いかも知れませんね。

大根(垂直仕立て栽培)

春大根を蒔いてみましたが、垂直仕立ての効果は確認できました。

ただし、収穫が遅かったのか、割れたりしているものが多かったです。

大根はあまり手間がかからないので、自宅の畑ではつくらず、こちらに集中します。

まとめ

野菜作りで厳しいのは、夏の暑さです。

この時期は、除草などの作業はできるだけ少なくしないと体がもちません。

そのためには、やはり草が生えないよう積極的にビニールマルチをして、草の生える面積を減らした方が良いと思いました。

もちろん、全てを覆うわけにはいきませんから可能な限りですが・・・

※万願寺唐辛子

8月も中旬になり、これから秋作の準備に入ります。

とりあえず、垂直仕立て栽培と自然栽培の比率を3:1程度にしてみたいと思います。

お金も手間もかけずに立派な野菜を作るためには、やはり知恵を使わないとできません。

でも、それが家庭菜園の面白いところなわけです。