垂直仕立て栽培をやっていてつくづく感じるのは、スタートダッシュの重要性です。

野菜にもよりますが、これに失敗するとうまく行きません。

特に白菜は、葉が柔らかいので虫に喰われてしまうと大幅に出遅れてしまい、最終的に結球するのが難しくなってしまいます。

昨年は苗づくりに失敗したこともありうまく行きませんでしたが、今年は何とか苗づくりはクリアしました。

そして、防虫ネットをしているので、今のところ虫の食害は非常に少ない状況です。

おかげで先行して植えた5株が順調に育ち、背丈が10cm以上になったので垂直仕立てを始めました。

垂直仕立て開始

ここは水路の土手で、午前中の日当たりが良いので他の野菜でも成長が早い場所です。

※写真は9月11日のもの

下は9月25日の写真ですが、2週間でここまでになりました。

見て通り、水切りネットを被せておいたおかげで虫には全くやられておらずきれいです。

垂直に仕立てには、当面配管用の保温パイプを使います。

順調に大きくなってきたら、次は支柱を建てて、麻ひもを使って葉を持ち上げるようにします。

この作業は、一般的な栽培法と違い若干面倒な感じがしますが、無農薬・無肥料栽培なので苦労とは思っていません。

むしろ、たかだかこんなことで野菜がグングン育つことが面白くてたまらないのです。

保温パイプを根元に置き、できるだけ葉を上に向かせます。

そのままだと根元がぐらつくので、土を少し寄せています。

最後に不織布をかけておきます。

対岸から見たところです。

まとめ

垂直仕立て栽培では、エチレンの作用であまり虫が気にならないと言われます。

そのため、あまり積極的に防虫対策はしてきませんでしたが、どうしてもやられてしまうことが多いのです。

もちろんそうでない時もありますが、よく考えてみれば周囲の環境に左右されるのではないかと最近思うようになりました。

つまり、私が作っているのは水路の土手であり、周辺には草や木が多く虫も数多く生息しています。

そのことを考えると、やはり防虫対策は必要なのかも知れません。

白菜だけでなく、キャベツなどでも一夜にしてボロボロになってしまった経験が何度もあります。

垂直仕立て栽培では肥料を使わないせいなのか、病気は確かにありませんが、現状では防虫対策をしておかないと無理なようです。