皆さんは毎日出てくる生ゴミをどう処理されているでしょうか。
一般的には、「燃えるゴミ」として収集日に出していると思います。
その後どうなるかと言えば、燃料を使って焼却されるわけです。
しかし、考えてみればゴミと言っても魚や肉・野菜などですからそのほとんどはお金で買ってきたものなわけです。
食べなかった、その残りを廃棄するからゴミなのであって、再利用の道があるならやった方が得だしゴミの減量化にもなり一石二鳥です。
と言うことで、生ごみの堆肥化をやってみませんか。
米のとぎ汁乳酸菌とコンポストを使えば、臭いも少なく簡単です。
コンポストで生ごみ堆肥を作る
いつの頃だったか忘れましたが、一時期環境意識が高まってコンポストが普及したはずなのですが最近でははあまり聞かなくなってしまいました。
残飯などをコンポストに捨てるだけでは虫も大量に湧くし、何と言っても臭いので長続きはしなかったのかもしれません。
でも、生ゴミを再利用しないのはやはり自然の循環が途切れてしまうことになります。
人間の排泄物の再利用は今の時代では難しいことですが、食べ物の残渣(生ゴミ)くらいはコンポストを使って土に返したいものです。
そこでお薦めなのが、「米のとぎ汁乳酸菌」を使った生ごみたい肥です。
これは飯山一郎先生の提案ですが、EM菌のように購入する必要がなく誰でも作れるものです。
(用意するもの)
・コンポスト 2台
・米のとぎ汁乳酸菌
・生ごみ用バケツ
やり方は、コンポストが満杯になったら、もう一台に切り替え、堆肥になるまで半年ほど寝かせます。
家庭によっても違ってくるとは思いますが、半年毎くらいでローテーションすれば一年中切れ目なく生ゴミを堆肥化することができます。
なお、米のとぎ汁乳酸菌を使った場合でも、虫が全く湧かないわけではありませんが非常に少ないです。
少し乳酸菌の酸っぱい臭いはしますが、腐敗臭ではありませんから我慢できる範囲ではないと思います。
できるのなら、投入した生ごみが見えないくらい軽く土を被せると虫が発生しないだけでなく、早く堆肥化します。
米のとぎ汁乳酸菌の作り方
なお、米のとぎ汁乳酸菌の作り方は以下の通りです。
最初はうまく行かないこともありますが、何度かやれば問題なくできるはずです。
この本は、乳酸菌以外にも発効に関する情報がたくさん出ています。(中古本しかありません)。
<米のとぎ汁乳酸菌の作り方>
米のとぎ汁 ペットボトルに2L弱(最初のものだけ)
糖蜜(黒砂糖でもよい) 60g(3%)
※普通の砂糖でも大丈夫なようですが、ミネラルが多い糖蜜や黒砂糖の方がよく発酵するようです。
粗塩 20g(1%)
これを混ぜてよく攪拌して一週間ほど放置します。
注意:米にいる菌は嫌気性なのでペットボトルの蓋を閉めておきますが、次第に強い発酵をしますので蓋は緩めておかないと膨張して破裂することがあります。
なお、発酵に適した温度は25℃以上で、20℃以下の気温では保温が必要です。
生ごみをバケツに投入しよう
では、早速始めてみましょう。
生ごみ用のバケツに、米のとぎ汁乳酸菌を0.5~1リットル程度を入れます。
そこに生ゴミを入れ、満杯になったらコンポストに投入します。
一般的に生ごみはすぐに腐敗し、臭くなってしまうものですが、こうしておくとが臭くなりません。
米のとぎ汁乳酸菌が腐敗菌を寄せ付けないようです。
ただし、酸っぱい臭いはしますので全く無臭と言うわけではありませんが、腐敗臭ではないので問題ないと思います。
コンポストは大きいのでネットで注文した方が便利です。
また、ほとんどの自治体で補助金も出ますから利用した方が良いと思います。
まとめ
生ゴミは毎日発生します。
コンポストに入れるよりもゴミ収集車に持って行ってもらった方が楽かも知れません。
しかし、世の中は便利な生活をするにはお金が必要で、たかが生ゴミでも長い間にはけっこうなお金がかかると考えるべきです。
燃えるゴミに出す場合、週に2回として月に8枚。年間では92枚となります。
大田原市の場合、燃えるゴミの袋(45ℓ)が10枚で300円くらいです。
となると
92枚×30円=2,760円となり、これを何十年も続ければそれなりのお金になってしまいます。
便利さだけを享受するばかりでは生、活も地球環境も良くならないと私は考えます。
米のとぎ汁は、昔から栄養価が高いことで知られており排水口に流してしまうのはもったいないものです。
乳酸菌づくりに使わないときは、家庭菜園や木の根元などにかけておくと野菜や樹木が良く育つので試しにやってみてください。
たかが生ゴミですが、捨てずに再利用しましょう。
一事が万事、小さいことから改善していけばきっと生活は楽になっていくはずです。