今日は1月10日ですが、能登半島大地震から9日目となりました。
懸命な救助・復旧作業が行われているのでしょうが、一方で未だに行方不明者が多数いることに驚きと同時に、怒りを禁じえません。
その原因は何か?
「初動を甘く見た」首相批判も 能登地震1週間、被害の全容つかめず
8日に発生から1週間を迎える能登半島地震は、いまだに被害の全容が見えない。安否不明の人は約200人に上り、物資を届けるのが難しい孤立集落も多数残る。政府と自治体が手探りの対応を続ける中、浮かび上がった課題とは――。
「政治主導のパワーを感じない」
能登半島では、新たな被害が刻々と明らかになっている。岸田文雄首相は7日午前放送のNHKの番組で、厳しい表情で語った。「大きな地震が断続的に続き、大きな道路のみならず、中山間地にある中小の道路も次々と寸断されていく。物資の搬入一つとっても、大変困難な状況が続いている」
地震発生直後の1日夕、首相は官邸幹部らに「これはひどい災害になるんじゃないか」と語っていた。だが、道路や通信インフラが破壊され、状況はなかなか分からなかった。日没直前というタイミングに加え、集落が点在する半島という地理的な特性が障壁になり、被害の深刻さの一端が見えてきたのは、同日午後10時を回ってからだ。
「住宅の倒壊が多数あり、道路も寸断され重機も入らない。金沢市からの輸送も無理だ」「過去にない広範囲の被災だ。電気・水も止まっている。携帯電話もつながらない」
石川県の輪島、珠洲両市長から電話で聞き取った首相は、初会合を開いたばかりだった特定災害対策本部を一転、非常災害対策本部に格上げするように指示し、自らが本部長に就いた。官邸幹部は「初めは被害の程度がわからず、役所も非常災害対策本部にする段階ではないと言っていた」と話す。
朝日新聞デジタル
私は県庁で永く災害対応をした来たので素人ではありませんが、誰でも震度7の地震と聞けばこれは大変なことになると思うでしょう。
しかし、現在政権を担っている岸田首相をはじめ自民党幹部、そして石川県知事にはその危機感がなかった。
その事実は、一週間以上経っても行方不明者が多数いること、そして道路復旧がどうしようもないほど遅れていることで分かります。
以下のポスト、石川県の知事がまさかの「発災後5日目で非常事態宣言を発令」、冗談ではないようです。
行政と言うのは、土木関係だけでなく全庁で大規模災害の対応の指示系統はきっちり整備しています。
たとえ、このようなぼんくら知事でも、震度7の地震が発生すれば各部署は自動的に動き出します。
なので、こんな非常事態宣言などは不要です。
馳知事は何も分かっていないですね。
何年知事をやっておられるのでしょうか、毎年訓練しているはずですよ。
政府の対応がおかしい
先にも書きましたが、今回の地震対応はなんか変です。
外国からの救援を断っているだけでなく、ボランティアも道路の渋滞を理由に断っています。
救助や復旧が順調に進んでいるのならともかく、行方不明者は未だ300人以上だし、仮設住宅に避難している方々の環境は劣悪のようです。
地震が起きてから何を言っても空しいですが、13年前に起きた東日本大震災の教訓を忘れてほしくない。
志賀原発は本当に大丈夫なのか
あの時は巨大な地震と津波に襲われ、そして福島第一原発が爆発、福島だけでなく、近隣の県の人まで逃げまどいました。
今回も、能登半島にも志賀原発があり、地震直後から異常なしと報告されていますがそれは本当ですか。
大手マスコミの最新情報は見当たらないので、Xの投稿から推測します。
志賀原発の上空を隠すのはなぜ?
何も問題ないならこのようなことをする必要はないはずです。
海岸線が沖合に250mも移動って、これは凄まじいことですよ。
原発を管理している側がこれを認識していないはずがありません。
原発の冷却水は海水で冷却するので、それができなくなると大変なことになります。
今のところ騒いでいないので大丈夫なのだとは思いますが、説明をする必要があるはずです。
以下は、石川テレビの空撮ビデオのようですが、原発建屋にブルーシートがかけられているようです。
このような状況を見せないためにドローンの飛行禁止にしたのでしょうか?
震災後の志賀原発に関する情報が本当に少ないです。
ここまでくると、政府と北陸電力が意図的に隠しているとしか思えません。
なので、我々は当分の間政府の動向を注視していかなければなりません。