巨峰を作り始めて4年目。

無肥料栽培であるのにも関わらず、順調に育っており、昨年とは比較にならないほど果房をつけています。

昨年までは少ししか果房が無かったので放任でしたが、今年からは新梢処理と摘花をすることにしました。

野菜の垂直仕立て栽培のカボチャやスイカように、一方方向に蔓を誘引しています。

たくさんの果房が付いており、これを全部生らせると小さいものしかできない可能性があります。

そのため、今後様子を見ながら間引きをしていきたいと思っています。

新梢処理

まず新梢処理ですが、

西先生のプロの園芸作業に、「ブドウの新梢処理」がありましたので、これを参考にさせていただきました。

1)枝のバランスを考えて誘引しなおす。
ブドウの新梢処理

生垣としての見栄えも大切!全体のバランスを見ながら枝を誘引していきます。

2)先端部分の伸びすぎた枝を切る。
ブドウの新梢処理

生垣にしたい部分から飛び出したところは思い切って切ります。
前述のように、葉数は20枚+αを目安としています。
これで、生垣としての見た目もすっきりし、
なおかつ、新たな養分は果房を育てることに専念してくれることでしょう。

3)完成!
ブドウの新梢処理

バランスよく枝が配置され、伸びた枝もすっきりです。

最後に問題になるのは、残した葉に日光が十分に当たるようにしておくことです。

昨年はデラウエアの新梢を詰める作業をしましたが、特に問題はありませんでした。

なので巨峰も大丈夫だとは思うのですが、失敗は嫌なので一度に全部切り詰めることはせず、様子を見ながら少しずつ切ることにしました。

摘蕾

次に、摘蕾のやり方です。

ブドウの摘蕾と摘果

開花の様子をよく見ますと、写真のように房の先端部は遅く、
花房の中央部辺りは早いようです。さらに綿密に観察すると、
受精が終わり果実として肥大しているものもあります。
これだけ生育の差があると、収穫時の果実の成熟度にかなりの違いが生じることが考えられます。

果樹園芸の本を見ますと『花房の先端や副房は除去する』と記されています。
果実の熟期をそろえることを思うと、いっせいに開花した状態の花(果実)を残すというのは納得できます。
また、出荷の難易や商品としての「見栄え」、
あるいは手にしたときの「手応え」など、専門家ならではの配慮もあるのでしょう。
そうした点から、開花のそろっている部分を残して、
果実(粒)を30~50粒くらい収穫できるようにする、というのが一つの目安のようです。

ここは一つ果樹園芸の本に従って、副房と、花房の先端部を除去することにしましょう。

もっとも遊びとして、副房を残しておき、結果をみるつもりですが…。
この辺りが、家庭園芸ならではの楽しみ(スリル)かもしれません。
言ってしまえば、家庭の場合は房の形はどうでもいいし、
房ごと収穫しないで熟した果実(粒)から賞味することだって考えられるのですから。
熟する時季が多少ずれても、かえって収穫期が長くなって、こちらとしては好都合というわけです。

商品生産ではないので、果実の形や大きさなどにはあまり神経質になる必要はありませんが、
粒が混み合うと正常に育ってくれず未熟なままになったり、
場合によっては潰れて腐敗することもあります。

そうしたことを防ぐためには、間引きが必要です。

間引きは大きなものを残して、貧弱なものを間引くことでいいわけです。
粒が小さいときには指先でも摘めますが、大きくなると残したい粒を傷めることがあるので、専門家は専用の鋏を用います。
また、大量に間引きをしなければならないときには、写真のように鋏をタテに入れることも行われます。

いずれにしても、ブドウは受精してからの生長が速いので、摘果は早めに済ませておきましょう。

これは非常に興味深い内容です。

要約すると、

1 商品でなければ、果実の形や大きさなどにはあまり神経質になる必要はない。

2 粒が混み合うと未熟なままになったり、潰れて腐敗することもあるため、間引きが必要。

2 ブドウは受精してからの生長が速く、摘果は早めに済ませる。

と言うことらしいです。

今回は、小さい果房と二股になっているもの、風で傷んだものを除去しました。

間引きは、現時点ではよく分からないので、成長に応じて判断していきます。

今回はこれで終了です。

まとめ

巨峰の果房は、今時点で20cm前後あり非常に大きく感じます。

デラウエアの2倍以上ありますし、しかもたくさん果房が付いているので期待も大きいものがあります。

昨年は放任だったせいか、大きくならいものがほとんどで、食べられたのはほんの少し。

なお、袋掛けはやるようにしたいと思っています。