今日は朝から雨です。
太陽が出ないので、いくらか涼しいかと思いきや非常に蒸し暑いのですが、久しぶりに畑仕事をしない日ができたので、少しのんびりしています。
野菜作りは、種を蒔き苗を育て、そして良いものができたなら喜びもひとしおです。
ただ、簡単にできそうでに思っても、実際やってみるとそうではありません。
※樹ばかり大きくなっても実のならないキュウリ
その証拠に、野菜栽培に関する本やYouTubeなどにはノウハウを教えてくれるサイトもたくさんあります。
やはり、野菜作りは一筋縄ではいかないことが良く分かります。
私の場合、以前は市民農園(1区画15坪)を借り、普通に化成肥料や農薬を使って栽培していました。
5年ほど借りていたのですが、最初は何を作ってもそれなりに良くできるのですが、だんだんに悪くなることに気がつきました。
病気がでたりしても、原因が分からないので市民農園は止めてしまったのですが、よくよく考えてみれば肥料や石灰などの入れすぎだったと思います。
狭い土地ですから、指南書通りにやっていたのではいつの間にか石灰などが過多になり、土壌の状態が悪くなったと今では思っています。
その後、自宅の庭の一角で、米のとぎ汁乳酸菌で「生ごみたい肥」を使った栽培をしていました。
これは、毎日出る生ごみを乳酸菌で発酵させるやり方で、まったく無駄が出ませんし、良くできました。
地球環境にも非常に良いと自慢していたのですが、2020年1月にたまたま出かけた群馬県の書店で垂直仕立て栽培の本を購入しました。
この栽培法は、肥料を使わず、垂直に縛って誘引すると言うもので、俄には信じられないな内容でした。
でも物は試し、もしかしてうまく行くかもしれないと3月から栽培を始めました。
それから3年半、今では面白くてやめられない状況になっています。
まだ十分に理解できていないことも多く、全てがうまく行くようにはできていませんが、たとえ出来が悪くても肥料を全く使わないので気になりません。
もちろん、土質改良のための石灰を使ませんので、土壌の酸性やアルカリ性も気にしなくて済みます。
最初にやることは、排水の良い畝を作るだけ。
垂直仕立てにすると場所が少なくて済み、当然ながら作る野菜の種類が増えます。
そのため、栽培法を覚えるのが大変なことになっています。
これは黒豆ですが、いつの間にか1.5m以上になっていまいました。
いただいた種を適当に蒔いたらこんなに大きくなってしまい、日陰になったせいか隣のナスがいじけてしまいまっています。
もちろん、実もたくさんなっています。
肥料を与えずに、支柱を立てて縛っておいただけなのですが・・・
垂直仕立て栽培においては、野菜は肥料で育つのではないとされます。
じゃ、いったい何で育つんだ!現在の農法だって立派に野菜ができているじゃないか。
確かにそれはその通りですが、そこまで努力しなくても、垂直に仕立てればできてしまうのです。
植物ホルモンの作用。
肥料を使わなければ、費用がかからないだけでなく栽培法は単純化します。
野菜作りで難しいのは、何といっても肥料のやり方です。
それを気にしなくていいのは本当に楽で、窒素過多などと言うことは全く気にしなくても済んでしまいます。
下の写真をご覧ください。
今年のニューメロンは、何度か記事にしましたがとても良くできました。
そのうち1本は5個もなり、味も甘くて上々でした。
肥料を使っていないのに、これほど実がなることを信じられないのは、これまでの常識からすれば仕方がありません。
でも、これは事実です。
秋野菜の準備
さて、秋野菜の準備も着々と進んでいます。
写真はキャベツと白菜ですが、苗づくりも失敗を重ねましたがだいぶ上手くなってきました。
用土は、培養土は買わずに、畑の土に生ごみたい肥を混ぜて使っていますが、野菜くずだけでなく、米糠もたくさん入っているので肥料分は十分なようです。
垂直仕立て栽培は、単純すぎるがゆえにうまく行かないことがあります。
でも、その原因は種まきの適期を守らなかったり、温度管理がうまくできなかったことに起因するもののように思います。
堆肥などの肥料は一切使わないので、うまく行かなければそれ以外を考えれば答えは見えてきます。
何ごとも最初から100%うまく行くことはありませんし、そんなにうまく行ってしまったら面白くもなんともありません。
ですが、垂直仕立て栽培はやればやるほど奥の深い技術なようです。
雨は明日には上がようですから、これから夏野菜の片づけと、ホウレン草や小松菜を蒔きたいと思っています。
まだまだ暑いですが、すぐに冬がやってきます。
ぼ~としている暇はありません。