大阪万博がだいぶ悪い意味で盛り上がってきました。
1週間ほど前には、当初の1250億円だったものが2350億円と2倍近い事業費になると大騒ぎしました。
しかし、その舌の根も乾かぬうちに、今度は会場建設費とは別に837億円かかることが判明しました。
いくら何でも計画が杜撰というより、これは悪質な詐欺行為と言われても仕方がないでしょう。
いったいいくらかかるのか、全体の事業費を示さないのはいったいなぜ。
いずれ1兆円に
誰かがいずれ1兆円になるのではと言っていましたが、やはり現実味を帯びてきました。
政府は、追及されなければ黙っていたのか。
女性自身の記事から
「税金泥棒」大阪万博 後出しで増える837億にネット怒り「少子化対策や減税の原資に使えたのに…」
大阪・関西万博を巡る国の負担額がまたも増加することがわかり、国民の怒りは最高潮に達している。
自見英子万博相(47)は11月27日の参議院予算委員会で、2025年大阪・関西万博について、国が3分の1を負担する会場整備費2350億円とは別に、パビリオン「日本館」の建設費用や途上国の出展支援などとして約837億円の国費負担が生じると明らかにした。万博費用は総額3187億円となる。立憲民主党の辻元清美参院議員(63)は、会場整備費の国の負担分783億円と合わせて「国費分が倍増している」と批判した。
そもそも、岸田文雄首相(66)は22日の衆院予算委で、当初の1250億円から2倍近くに上振追及されなければれした2350億円の会場整備費について「さらなる増額を認めるつもりはない」と強調していた。しかし、新たに負担増が判明し、辻元議員は27日の予算委で「実態をごまかしたのか」と追及。首相は「ごまかす意図はない」と否定した上で「会場費以外に(費用が)かかるという指摘はその通りだ」と説明し、「国費分については引き続き合理化の努力を続けなければならない」と述べた。
「これまで政府は万博の度重なる費用増にはあっさり応じてきました。”世界最大級の無駄遣い”とまで批判された350億円の木造リングも“政府内で最終決定された”として工事中の様子を披露したばかりです。
しかし、最近では『財源がない』という理由でガソリン税を一時的に下げる“トリガー条項”の凍結解除に財務省が慎重な姿勢をみせました。今も、国会では異次元の少子化対策のための財源確保について議論が行われており、医療保険料に上乗せして支援金を徴収する説が濃厚です。
国民のためのお金は出し渋ったり、財源確保のためといって国民負担を増やすのに、万博には無尽蔵に予算が沸いて出てくることに違和感を覚えるという人は多いはず。民意を無視して、たった半年間の万博に多額のお金を際限なくつぎ込むことへの批判が出てくるのは当然のことでしょう」(政治部記者)
SNS上では、止まらぬ後出しの予算増に怒る声が相次いでいる。
《総額は3187億とまた増えた。来場者は想定で2820万人。税金泥棒な万博など行かない、行かない、行かない。総額はこれからもっと膨らむだろう。ふざけたことです》
《万博後出し800億!もうこんなイベント辞めましょう》
《その837億円。少子化対策や減税の原資に使えたのに、どういうお金の使い方してるんだろう》
《社会保障や少子化対策には財源が…となり議論が止まるが、東京五輪、万博には青天井で税金が注ぎ込まれる。その上万博は問題だらけ。減税?給付?その前に税金無駄遣いやめろよ!》
《こんな無駄遣いしてトリガー条項解除するには財源必要とか訳解んないこと言うんだよなぁ》
もはや5千億円は確実でしょう。
当初が1250億円ですから、実に4倍に膨れ上がります。
でも、これが更に2倍の1兆円も夢ではありません。
さすが夢洲でやるだけのことはありますね。
しかし、ここまで事業費が膨らめば誰か大儲けできるはずです。
たとえば、あの木製のリングだって350億円は高すぎると専門家は言っているわけで、ほかにも過大な見積もりはあることは間違いありません。
原発作業員のように幾重にも下請けがあり、途中で大きく中抜きされて現場で働いている人には僅かしか渡らない。
そんな構図が透けて見えます。
夢洲を選んだそもそも論
そして、万博会場に夢洲を選んだそもそも論が今頃出てくるのもお粗末すぎませんか。
ゴミの埋め立て地である夢洲で万博をやることには、技術的に問題が多すぎると専門家をはじめ、多くの職員は反対したと思うのです。
万博を決めた当時は橋下大阪市長と松井大阪府知事ですから、当然政治主導でこうなったのでしょう。
なので、”どうしてこんな場所を選んだ”と聞かれても、カジノを作る予定だからとは口が裂けても言えません。
しかし、カジノも風前の灯火。
もはやこんな万博止めるしかありませんが、このままずるずる行って間に合わなかったら、それこそ世界の笑いもの。
ダメだ、こりゃ!