我が家には、東側の土手に梅の木を2本あります。
種類は、白加賀と南高梅。
白加賀は35年くらい経ちますが、南高梅は4年ほど前に植えたものです。
南高梅は3月に花が咲いたので、そろそろ小さな実がつく頃なのに葉がないことに気が付きました。
もしかして病気?
実は、この木の前に別な梅の木があったのですが、枯れてしまったので新たに植えたものなのです。
※数年前の切り株。奥が南高梅です。
嫌な予感がしたので、梅の病気を調べてみました。
梅の木が病気に?症状別に病気を解説、治療方法や予防についても
すると、「根頭がんしゅ病」というのが一番近い症状とわかりました。
「幹」に症状が出る
幹に症状が出る病気には、おもに「根頭がんしゅ病」という病気があります。根頭がんしゅ病は、おもに株元や幹のなかでも低い位置に、こぶのような膨らみができる病気です。
土中にいる病原菌が根に吸収されることで発症します。発症すると治療することはできないため、そのまま伐採・伐根して処分しましょう。
また、処分後は梅の木があった場所の土を掘り起こし、別の土に入れ替えます。なぜなら、土にはまだ病原菌が残っていることが多いため、次に木を植えたときに感染する危険があるのです。
更に調べていくと、
根頭がんしゅ病とは
「根頭がんしゅ病」は、土中のコブやコブがくずれた 組織を伝染源として、苗木を植え付けた際の傷や接ぎ木 の接合部から感染して発病し、、生育が不良となって衰 弱し、胴枯病などの余病をおこしやすくなります。 また、地際部のコブが強度的な弱点となり、冠雪や風に よる折損も発生しやすくなります。
これが現在の写真です。
どうみても間違いなさそうです。
幹にも何やら怪しげなものが・・・
もうこうなっては伐採することにしますが、病気の原因はいったい何なのでしょう。
想定されるのは、宅地の排水がここに流れることです。
つまり、土手で排水が良いのにも関わらず雨水が流れ込み、ここだけ湿気ている可能性があります。
このような経験は、ブドウ(藤稔)を雨樋の落ち口の傍に植えたところ病気になったことが一度ありました。
そこは日当たりも良く、特に問題がなさそうなのに、消毒したりしてもすぐに再発してしまうのです。
もしかして、雨水が落ちてくるからなのではと思い、鉢植えにして移動したところ病気が出なくなりました。
それ以来、雨樋の傍には植えないようにしてるのですが、まさか南高梅でこのような結果になるとは思ってもみませんでした。
上記の説明では、復活は無理そうなので伐採しました。
切り株には、ホタテパウダーを振りかけて消毒しました。
これはpH12以上の強アルカリ性で、殺菌力が非常に強く、農薬と違って安心して使えるものです。
まあ、これほどかける必要もありませんが、たくさんあるので思いっきり使ってみました。
一般的には粉を溶いて使わないと不経済ですから、ホタテパウダー1gを1リットルの水に溶いて使用します。
これでpH12以上の強アルカリになります。
もちろん人体には無害ですが、粉が目に入らないよう注意してください。
挿し木で救済できるか
と言うことで、まだ少しだけ元気だった枝を切り取って挿し木を試みました。
果たして根が出てくるかは分かりませんが、最後の抵抗です。
仮にうまく行ったとしても、鉢植えにして花を観賞するのが無難なようです。