5月上旬に植えた中玉トマトは、現在とても生育が順調なのですが、1カ月遅れて植えたものの方が勢いづいています。

なぜそうなるのか、少し考えてみたいと思います。

中玉トマトの生育さについて

写真は、5月3日に定植した中玉トマト(こくあじトマト)です。

7月10日現在、背丈は1.6mくらいになり実もつけています。

少し茎が細く感じますが、実はしっかりしたのがそれなりになっています。

支柱は、大きくなるのを見越して2.1m/φ2cmのものを使用、しっかりと麻ひもで縛っています。

自分で言うのもなんですが、上出来です。

しかし、1カ月後に定植したものはご覧の通り。

収穫はまだですが、同じ中玉トマトとは思えないほど勢いがあります。

茎も太いです。

背丈は大きい方で1mくらいですが、日に日に伸びているのでそれほどしないうちに追い越してしまうでしょう。

木ぼけではなく、しっかりと花芽もたくさんついているのが分かります。

先端をご覧ください。

驚くべき成長ぶりです。

定植は遅い方が良い?

実は、最初から6月に定植することは考えてはいませんでした。

ただ、失敗したときのために5月下旬、追加の種を蒔いておいたわけです。

しかし、先に定植したものが順調だったので、できた苗はリーフレタスの後作として6月上旬に植えました。

3本の内1本はダメになりましたが、残った2本は非常に生育が良く、同じ中玉トマトかと思えないほどの違いがでました。

なぜこれほどまでに違うのか。

ナスでも実感しているのですが、やはり気温(地温)が高いと生育が早いです。

つまり、5月には気温が高い日があっても地温はまだ15℃前後なのでしょうが、6月になれば20℃近くになるはずです。

※せっかく温度計を買ったので、来年はきっちり測ります。

やはりこの差は野菜の成長にとって大きいはずで、生育に差が出るののはある意味当然と言えるかも知れません。

春先はビニールマルチが必要

そもそも「野菜の垂直仕立て栽培」では、ビニールマルチの有用性は書かれているのですが、私がそれをまじめに実行していないために失敗を重ねているわけです。

草マルチだけでやっていました。

私の結論としては、春先は草マルチでは不十分。

黒のビニールマルチで、しっかりと地温を上げないと初期生育がうまくいかないように思います。

大田原市は、栃木県でも福島県に近いので、寒冷地ではないもののそれに準じた方が良いように思われます。

と言うことで、十分に気温と地温が上がった6月にトマトが順調に育つのは、気温(地温)のせいであることがほぼ説明できるのではないでしょうか。

では、秋作はどうするか。

やはりビニールマルチをするようにします。

8月・9月は暑いので草も生えにくいし、次第に涼しくなっていくのでビニールマルチのメリットは大きいはずです。

できれば使いたくないですが、ここまでビニールマルチが有効だと知れば、そんな拘りは捨ててしまった方がすっきりします。