何度も書いていますが、私はジャガイモを作るのがあまり上手ではありません。
垂直仕立て栽培を始めてから3年になりますが、まだ一度もうまく行っていないのです。
スイカとかサツマイモがうまく行くのに、どうしてなのか。
一番の理由は、テントウムシダマシが4月から5月に大量発生して葉を食べられてしまうこと。
矢板の畑は、週に1回のペースで通っているせいもあり、その間にやられてしまうのです。
昨年はその対策として不織布をかけてみたのですが、ほとんど変わりませんでした。
さて困ったなと思い調べていたら、ある動画で「ジャガイモの植え付けは桜が咲くころ」と解説していました。
大田原周辺では、桜(ソメイヨシノ)の開花は年によって違うものの4月10日前後。
ジャガイモの植え付けは、一般的に3月中旬からと言われていますが、大田原は関東と言っても宇都宮と年間平均気温は2℃低いと言われている地域です。
そのため、もう少し遅い方が良いのではないかと思い、今年は約2週間遅い3月30日に植えてみました。
テントウムシダマシがいない
写真は、5月4日(土)の状況です。
品種:きたあかり。
順調に育ってきたので、垂直仕立てを始めました。
昨年までなら、ここまで大きくなるとテントウムシだましがたくさん来ていたのですが、今年は一匹もいません。
なぜ?
たまたまでしょうか。
こちらの写真は、自宅の東側に植えたジャガイモです。
品種は、きたあかりと男爵。
ここは木の下で日陰ですが、広葉樹(果樹)の新緑で明るく、今のところ悪くありません。
ただ、ここにはテントウムシダマシが何匹か来ていましたが、駆除したらそれ以上来なくなりました。
いくらか下の方の葉がかじられているのが見えます。(きたあかり)
これは男爵ですが、まったく無傷です。
植えた時期が良かったのか?
さて、テントウムシダマシ対策を調べてみると、農薬を使うか捕殺くらいしか出てきませんので、現実的にはかなり難しいことのようです。
今年のようにテントウムシダマシが発生しないのは、もしかすると偶然なのかも知れません。
ただ、やはり植え付け時期を遅らせたことが大きな要因ではないかと思います。
種イモを3月中旬に植えると、4月上旬(約2週間)で地上に芽が出てきます。
このころは早春ですから、雑草もまだそれほど生えていない時期で、ジャガイモの葉は虫にとって格好の餌になるはずです。
つまり、わざわざ虫の餌を作っていたようなものなのかも知れません。
慣行栽培なら、テントウムシダマシが発生したと言うことで農薬を使って駆除すれば解決できますが、お金を使って毒を撒くわけですから、自然にとっても我が身にとっても良いことはなさそうです。
でも、植え付けを2週間ずらせば、芽が出てくるのは4月中旬。
そのころには桜は散っていますし、長袖では暑いような日もあります。
となれば、テントウムシダマシの餌となる植物もこのころにはたくさんあるので、ジャガイモの葉だけを食べる必要もなくなります。
つまり、自然のサイクルに反した栽培をやっていたためにうまく行かなかった。
まだ仮説ですが、何年かこの時期に植えてみて同じように来ないのなら間違いないでしょう。
状況に変化があったら、また書いてみたいと思います。