私がコンパニオンプランツを知ったのはずいぶんと昔のことです。
複合汚染(1975年)という本を読んで、その中にバラとニンニクが良いとされているので実際にやってみました。
当時は、なぜかバラが好きで育てていたわけですが、アブラムシ対策にならないかと思ったわけです。
下巻の最初にその記述があります。
懐かしいですね。
それから、当時我が家はイチゴ(バラ科)農家だったので、ニンニクも試してみました。
結果は、アブラムシには疑問が残りましたが、イチゴの隣に植えたニンニクはとても大きく育ち、植物の相性(共生)なるものがあることを知ったわけです。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コーヒーと混植されているトマト
コンパニオンプランツ(または共栄作物、共存作物)とは、農学や園芸学において、近傍に栽培することで互いの成長によい影響を与え共栄しあうとされる2種以上の植物の組み合わせ、またはそれらの植物のこと。コンパニオンプランツを2種類以上、近傍に栽培することを混作(英語版)、混植と呼ぶ[1]。
さて、それから半世紀近くたちますが、家庭菜園で様々な野菜を栽培していると、狭い場所なのでやはり相性が気になります。
自然菜園(竹内孝巧著)によれば、キャベツにはレタスや春菊などのキク科の植物が良いと書いてあります。
ほかにも、さまざまな組み合わせがあるようですが、今回はサニーレタスを取り上げます。
本の中で、サニーレタスは野生に近く、丈夫で簡単に作れるとあります。
昨年の秋に植えて、年内に収穫できなかった小さな株が今頃になってぐんぐん大きくなってきました。
塔立ちしてしまうのかと思いきや、そうでもありません。
食べてもみましたが、味は特に変わりありませんでした。
そして、こちらは今年の春先に蒔いて定植したものです。
キャベツの間に、コンパニオンプランツとしてサニーレタスを植えたわけです。
今のところキャベツは順調ですが、サニーレタスはイマイチな感じですね。
次にサラダ菜です。
これも昨年からの越冬組で、寒さでかなりいじけていましたが、やはり今頃になって大きくなってきています。
まさか越冬するとは思っていなかったので、新しいものを3月に種まきして、4月上旬に定植したものが下の写真です。
やはり丈夫なのでしょう、もうすぐ収穫できるまでに育っています。
写真で分かるように、畝の間を広くしてあるのですが、これからキュウリを植えます。
レタスとキュウリの相性はないようですが、もうすぐ収穫してしまうので、レタスの収穫後は枝豆かインゲンを間に蒔きたいと思っています。
いずれにしても、こういった組み合わせを考えて栽培するのも面白いものです。
実際、肥料や農薬に頼らず野菜ができるなんて、ほとんどの人が知りません。
自慢げにコンパニオンプランツなどというと、変な顔をされます。
コンパニオンなんて言葉が良くないのかも知れませんが、楽して栽培できるのにやらないとはもったいない。
でも、慣行栽培に染まってしまった人には難しいのかも知れません。
頭が固いのは損ですね。