このところ、連日のように熱帯夜で寝苦しいことこの上ありません。
まだ7月上旬、本格的な夏はこれからだというのに・・・
地球温暖化なんて嘘だ、地球は氷河期に向かっている!
なんて言う人が一杯いましたが、息してますか。
今日は朝から晴れ、現在8時前ですがもう28℃もありますからお昼ごろには34℃くらいにはなるでしょう。
当分の間、暑苦しい日々が続きそうです。
さて、垂直仕立て栽培を始めて3年目の夏となりましたが、ここで気づいたことがあります。
それは、今月に入って虫にやられなくなったこと。
特にキャベツとブロッコリーは、これまで青虫やウリハムシの食害に悩まされてきました。
4月・5月はほとんどなかったのに、6月から急に被害が顕著になり、防虫ネットなどをしても被害は収まりません。
ところが、7月に入ると急に収まりました。
その理由は分かりませんが、少し深堀しておけば、今後の野菜作りに大きな技術的向上が見込まれると考えます。
エチレンが虫を寄せ付けない
野菜を作っていれば、出来が良い時と悪い時があります。
うまく行っているときは病気もでないし、虫の被害もほとんどないか、あっても気になるほどではありません。
しかし、それはどのようなメカニズムでそうなるのか全く知りませんでしたが、「野菜の垂直仕立て栽培」を読んでその謎が解けました。
これによれば、植物はエチレンを発生させて虫の食害を防御しているとのことです。
つまり、虫の被害に遭うというのはエチレンの発生が少ないからで、多ければ被害はないことになります。
確かにそう言われれば、そうかなとも思いますがにわかには信じがたいのではないでしょうか。
これは想像ですが、植物が勢いよく成長しているときはエチレンの発生量が多く、虫やカビなどの外敵から身を守ることができる。
反対に、何らかの原因で成長が悪かった場合には、エチレンの発生が少なく虫の餌食になってしまう。
簡単に言うと、このようなことではないでしょうか。
これは春に蒔いたキャベツですが、定植後しばらくは虫の発生はなく安心していましたが、突然青虫にやられ始めたので防虫ネットを被せました。
※6月25日撮影
しかし、産み付けられた卵がどこかにあるのか、その被害はなかなか収まりませんでした。
ところが、7月に入り状況は一変しました。
毎日のように青虫を駆除していたのに、今はまったくいないのです。
そのため、今日は防虫ネットを外すことにしました。
ブロッコリーも同様で、さんざん青虫にやられ、駆除するときに邪魔なのでしばらく前に防虫ネットをやめました。
ところがそれ以後、まったく青虫がいなくなりました。
不思議としか言いようがありません。
なお、ブロッコリーはこれまでまともにできたことはなく、今回もダメかと思っていたところでした。
でも、この調子なら何とかなる可能性も出てきました。
やはり、気温の上昇とともに生育が良くなったせいなのでしょうか。
カボチャやキュウリにも虫は来ない
さてさて、今年のカボチャは散々ですが、6月中旬になってから蒔きなおししたものが好調です。
これはウリハムシに少しかじられていますが、成長にはほとんど影響はないようです。
急成長しているので、今後伸び続けるなら例年通り空中栽培にしようと思っています。
カボチャなんていままで失敗したことがなかったので油断がありましたが、何とか挽回できそうです。
また、きゅうりも成長が良いせいか、まったくウリハムシなどが寄り付きません。
※7月11日撮影 四つ葉キュウリ
最後にニューメロンです。
ここまでになればもう安心ですが、日照不足が懸念されるので、念のためビニールマルチをしました。
たまにウリハムシがいますが、追い払うとしばらくはやってきませんから、エチレンの発生が多いのかも知れませんね。
これは後追いで蒔いたもの。
まだ小さいので、このくらいの時に虫に葉をかじられると成長は大きく鈍ります。
どうやら葉っぱを食べるのはダンゴムシのようで、少し大きくなるとウリハムシがやってきます。
人間と同じで、小さいうちは守ってあげないといけないようです。
まとめ
垂直仕立て栽培をする前から薄々気が付いてはいましたが、野菜は成長の良い時には病気にも虫にもやられません。
でも、「野菜の垂直仕立て栽培」によれば、虫が来る原因が肥料にあったとは想像もつきませんでした。
植物は、光合成ができればそれ以上のものは必要ないのです。
なお、私の場合はここ2年、ぼかし肥料(生ごみたい肥)を使ったくらいなので問題ないと思っていました。
あまりに虫が来るので、もしかすると米糠が原因ではないか。
我が家では玄米を精米してから炊くので、毎日米糠が出ます。
通常は生ごみとともにコンポストで処理するのですが、たまに肥料として畑に撒くことがありました。
自然農法でも使われているので、特に影響はないと思っていましたが、もしかするとこれが原因で虫を引き寄せたのかも知れません。
もちろん真相は分かりませんが、今後は米糠を撒かないようにします。
いずれにしても、野菜は肥料で育つのではなく、植物ホルモンで育つと道法氏は言っています。
つまり、余計なものがあると虫がやってくる。
そんな気がしました。
最後に、この記事を書き終えたお昼ごろには、予想を超えて36℃になりました。
もう危険な温度ですから、本日はもう畑仕事はしないでのんびりしていましょう。