7月から35℃以上の気温が連日のように続いています。

それだけでなく40℃を超える日もあり、これはかなり異常なことなのですが、こうも長く続くとあたり前のようにも感じてしまいます。

人間とは不器用なもので、この大きな気候の変化に体だけでなく意識もついて行っていません。

そのため、これほど過酷な状況であってもこれまで通りに生活をしてしまいます。

しかし、それではやはり無理がどこかで出るはずです。

熱中症

熱中症とは、高温多湿な環境下で体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体温調整機能が崩れたりすることなどによって、体内に熱がこもった状態のことです。かつては、夏の暑さや炎天下で具合が悪くなったり倒れたりする状態は日射病などと呼ばれていたほか、重症度に応じて熱疲労、熱けいれん、熱射病などと呼ばれていました。しかし、必ずしも灼熱しゃくねつのような状況でなくても発症する恐れがあることから、現在では“熱中症”と一括りにして呼ばれています。

熱中症は炎天下で運動したような場合だけでなく、高齢者が熱帯夜にエアコンを使用せず寝ているうちに室内で発症する可能性もあります。

昨今はこの熱中症が話題になりますが、私はこれまでなったことがありません。

そのため知識としては知っていても、実際にはどのような症状から始まるのか分かりませんでした。

今回初めてその実体験をして理解しました。

以下その顛末です。

おしっこが出にくい

実は、ここ2カ月くらい前から夜間頻尿が激しくなっていたのです。

夜間頻尿については、高齢化に伴うものと考えて色々と対策をしていたので、随分と緩和されていたのですが、急激に酷い状態になりました。

ここ2週間くらい前からは、就寝後5~6回はトイレに立つようになり、当然ながら一日中眠い状態が続いていました。

さらに大きな問題は、おしっこが出にくいだけでなく、量も非常に少ないこと。

当然ながら、これは熱中症の可能性があるとは思っていましたので、十分な水分をとっていたつもりだったのですが・・・

辛いのは、強烈な尿意がするのに出ないのには本当に困りました。

それでも時間をかけて排尿すると、しばらくは尿意は催しませんが、それもせいぜい2時間くらいです。

本当に年を取るのは嫌なもので、若い時には全く考えられなかったことです。

アキレス腱が痛い

それから頻尿だけでなく、朝起きたときにアキレス腱が痛いのです。

激しい運動をしたあとなら分かりますが、実際のところ畑仕事くらいしかしていないのにです。

2階で寝ているので、階段を降りる際にもしも寝ぼけて踏み外したらアキレス腱を切ってしまいそうでした。

私は、毎朝ストレッチをしているので運動不足ではないことは明らかで、何か体に変調をきたしていたのは間違いありません。

夏風邪(コロナ?)をひいて覚醒

以上のように、なんかおかしいと感じていたところに妻が職場でコロナに感染してきました。

これまで家族がインフルエンザになっても一切罹らなかった私が、今回は易々とコロナらしきものに罹ってしまいました。

体はだるいし、喉は痛い、味覚もおかしい。

しかし、ここでへこたれないのが私の良いところ。

そこで、なぜこんなことになってしまったのかを考えてみたのです。

もしかすると、これはすべて熱中症から来ているのではないのか。

そんな疑念が頭の隅に浮かんだので、少し客観的にこれまでの状況を検証することにしました。

1)極端な夜間頻尿が始まったのはいつからか

2)アキレス腱が痛くなったのはいつからか

3)なぜ風邪をうつされたのか

4)大汗(特に畑仕事)をかいたときに水分補給は十分にしたか

以上は、記憶があいまいなのですが、約2か月くらい前からおかしくなってきたような気がしています。

2か月前と言うと6月中旬くらいで、このころからずっと35度前後の気温が続いていたはずです。

つまりは、高齢者にとってはどうみても厳しい状況でした。

熱中症、あるいは熱中症の初期

もう疑う余地はありません。

経口補水液を作って飲む

そこでようやく経口補水液を思い出したのです。

作り方は以下の通り。

私は、砂糖はオリゴ糖、塩は粗塩、それに柚子汁を加えて飲んでいますが割と飲みやすいです。

市販のものもあるようですが、高いし、こんな簡単にできるのに買う意味などはありません。

2日で体調が劇的に改善

まさに、これを当たりと言うのでしょう。

飲み始めた初日は、排尿が少し楽になった程度でしたが、2日目からはハッキリと違いが出ました。

あの排尿時の辛い感じが無くなっているのです。

今日で4日目になりますが、排尿で苦しむことは全くなりました。

時間もさほどかかりませんし、アキレス腱の傷みもほぼ消えています。(油断はできませんが)

まとめ

誰しもが病気になりたくないと思うのは当然です。

しかし、重篤なものでなければ、たとえ罹ったとしても悪い生活習慣を変えるチャンスでもあるわけです。

現在社会は、病気を怖がるあまりワクチンなどで予防しようとしていますが、それは果たして正しいやり方なのでしょうか。

人間が本来持っている免疫力を損なってしまうのではと私は危惧します。

今回の経口補水液は、体液のpHを一定に保つと言う極めてシンプル、かつ科学的なものです。

健康法と言うものではなく、当たり前の話なのです。

(参考)

脱水症の予防のために、水分補給するときには、水やお茶、スポーツドリンクではなく、水分・塩分・糖分が最適バランスに配合された、経口補水液を飲むのがおすすめです。

普段の健康な状態では、水やお茶での水分補給で問題ありません。しかし、発汗時は塩分も水分と共に失われています。水には塩分が含まれていないため、水だけを飲むと、体液が薄まってしまい、余分な水を外に出そうという働きが進み、かえって脱水が進んでしまいます。また、スポーツドリンクは、糖分が多めであるため、血糖値の上昇や口腔ケア(虫歯)に配慮が必要です。体液バランスを維持するためには、塩分量が不十分です。

経口補水液とは、医学的知見から配合設計された飲料です。塩分などの電解質が十分量含まれるとともに、糖分を必要量含み、水分・塩分吸収に優れています。そのため、経口補水液を飲むことで、水分と共に適度な電解質も補給できるので、体液バランスを維持でき、おしっこの回数を減らせることもあります。また、水分を体内にすばやく吸収できるため、ドロドロ血液化を速やかに防止し、からだに潤いを戻します。

経口補水液は、脱水症になる前から日常的に飲むのに適したものから、脱水症になった後に飲むのに適したものまで、さまざまなタイプのものがあります。体内の水分不足の度合いによって適する経口補水液が異なりますが、脱水症予防のためには、水分・塩分・糖質の量に配慮した、ナトリウム(Na)低めの経口補水製品をおすすめします。

出典:味の素(株)ホームページより

私は、8月22日で72歳の誕生日を迎えます。

もう立派な高齢者ですから、若い時のような回復力は期待できません。

免疫力を損なわないような食生活も大事ですが、体液を一定のレベルに保つことはそれ以上に大切で、今後は大汗をかいたら水や麦茶などではなく経口補水液を躊躇なく飲むことにします。

いずれにしても、尋常ではない暑さが続いています。

私は大丈夫などと思わず、経口補水液を時々飲んでみることをお勧めします。

甘く感じたら、体が水分を欲しているサインだと思ってください。