今年も3.11が過ぎました。

12年の歳月が流れても、未だに多くの人が放射能汚染地域から逃れて暮らしています。

地震だけなら復興もあったろうけれど、放射能汚染は人間の人生の単位では消えることはありません。

そんな辛い経験を我々はしただけでなく、今でも放射能の恐怖は継続していることを理解しておかなければなりません。

しかし、多くの人々が忘れ原発を再稼働しようとしているのはどうしてか。

電気代が高いから、少しくらい大丈夫だろうと思っているのだろうか。

もし、次の大きな地震が起きて、原発が爆発したらもう日本に住むところはなくなりますよ。

それでいいんですか。

仮に助かったとしても、どこの国に移民するのか。

かつて日本沈没という映画がありましたが、船で海外に逃げ出すシーンで終わっています。

その後の生活がどうなるか、あなたには想像できますか。

物語はフィクションとしても、移民先での過酷な生活が待っているようで私には辛いラストでした。

小説では、『日本沈没 第二部』があるようですが、興味のある方は読んでみてください。ウィキペディアで概要が分かります。

また、黒沢明監督の赤富士では原発で逃げ惑う人々を描いています。

黒澤明、映画『夢』で原発事故を20年前に糾弾「原発は安全だと!?ぬかしたヤツラは許せない!」と子連れの母親が絶叫するシーンも

まさに福島第一原発の爆発を予言していたような映画で、これにもかなりのショックを受けました。

たぶん、こんな映画を公開されては困る人たちによって隠蔽されてきたのでしょうが、世界の黒沢でもこんな扱いとは闇の勢力の力は凄いのでしょう。

言うまでもなく、原発事故がかなりの確率で起きることは多くの専門家・識者が警鐘を鳴らしていたわけで、それを放置してきたのが歴代の自民党政権です。

原発再稼働の愚

最近では物価の高騰から、原発再稼働の圧力非常に強くなってきています。

本当に腹が立つのですが、こんな記事やツイートがかなり見つかります。

電気代10万円の衝撃!「原発再稼働」と「脱・再エネ」で電気代は下げられる

原発を動かせば電気代が安くなるなんて、どこのお花畑に住んでいるのか。

そんな単純なものではありません。

しかも、岸田政権は原発再稼働どころか運転期間の60年超、そして新増設までやると明言しているわけです。

原子力緊急事態宣言は未だに解除されないままであるのに、いったいこれは何なのだろうか。

東京電力福島第一原発事故から12年 未だ続く原子力緊急事態と規制・推進の一体化

もはや狂っているとしか思えない。

命よりも電気代が大事。

バカにつける薬はありません。