太陽熱利用で生活に豊かさと安らぎを!

安くて良い物はない!太陽熱温水器は採熱性能だけでなく、耐久性やサービスも重要です。

2019/01/13
 
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nonofho
元農業土木技術者。農地、水路、道路などの測量設計から管理監督まで42年間携わりました。自然環境に興味があり、長年那須連山を写真撮影していました。その中で地球は確実に温暖化へ向かっていることを実感し、環境製品の販売を第二の職業にしています。1952年生まれ、栃木県大田原市在住。趣味は写真、音楽、読書、DIY。

 

こんにちは、とちぎエネットです。

 

前回は「誰でもできる圧力型真空管式太陽熱温水器」について書きました。

もしかすると、太陽熱温水器を使ってみたくなった方がいるかもしれません。

 

でも、お店には置いていないし、ネットの情報ではどれもこれも性能は素晴らしいことが書いてある。

けど、イマイチ信用できない。

 

そんなに良いものなら普通に売っていてもいいんじゃないの?

怪しい?

 

さらに中国製のようだけど、作りは大丈夫なの?

安かろう悪かろうじゃないの?

アフターサービスは?

 

次々と疑問が・・・

今回は、そんな疑問にお答えしたいと思います。

 

(目次)

  1. 値段はピンきり
  2. 中国が独占
  3. タンクにも差がある
  4. 真空管はΦ58mm×1.8mが標準
  5. とちぎエネットの真空管式太陽熱温水器
  6. 売るだけだったら安くできる
  7. まとめ

 

1 値段はピンきり

 

当たり前の話ですが、良い製品は良い材料を使います。

なので当然高くなります。

 

中国製だからといって、安物ばかりを作っているわけではありません。

 

 

写真の分離分割型 真空管式太陽熱温水器は、300Lタイプで約50万円です。(税込み・送料別)

作りはしっかりしていますし、循環ポンプはドイツ製を使うなど、耐久性にもこだわっています。

 

ちなみに日本の大手メーカーが扱っている平板式の強制循環式(中国製)は、これよりも5割以上高いと思います。

あんなものと言っては失礼ですが、100万円近く出して買う勇気は私にはありません。

 

いまや中国は世界の工場、あなたの使っているお気に入りのスマホだって中国製です。

 

もちろん真空管式の太陽熱温水器を日本の技術で作れないことはないでしょう。

ですが、作ったとしてもノウハウだけでなく設備も一から始めるのでは、性能・価格とも勝負にならないと思います。

 

もちろん日本の工作機械などは使っているのかも知れませんが、日本凄い!」は幻想です。

 

そんな中、ネットで検索すると非常に安いものが見つかります。

見た目もデータもはさほど変わりません。

 

データ改竄が当たり前の日本ですから信用するほうがおかしい。(笑)

冗談はともかく、写真や説明文だけでは分からないところも多いのです。

いや、ほとんど分かりません。

 

例えば貯湯タンク。

インナータンクはステンレスですが、厚みを薄く、外装塗装も工程を少し省略すれば製造コストは下がります。

でも、すぐに錆びてしまうかも知れません。

 

こういった製品は手を抜くことなど簡単なことなのです。

一年以内に水漏れやサビなどが出れば、日本では不良品として当然交換です。

 

でも、中国国内や東南アジアでは通用するのだそうです。

さすが大陸の人々は大らかです。

 

でも、そんないい加減なものを仕入れて販売しても私は面白くもなんともありません。

 

 

一体型の貯湯タンク

 

 

とちぎエネットでは、少なくても15年、できれば20年は使っていただきたい。

なので、架台は耐久性を考慮して当社では特注でアルミ製のものにしています。

 

カタログのフレームは鉄製です。

 

 

長く使うには定期的なメンテナンスが当然必要です。

でも、できれば故障とかサビができるだけでないようになっていた方が嬉しくないですか。

 

そのためには材料や製造工程を手抜きはご法度。

物事には100%はありませんが、できるだけトラブルの無い製品をお届けしたいと考えています。

 

2 中国が独占

 

それから、誤解をされている方が多いので強調しておきますが、現在の中国は世界一の自然エネルギー大国です。

特に真空管式太陽熱温水器の普及は凄まじく、商品の多さと生産量は他の国の追随を許しません。

 

まさにどこの屋根にもついているという状況です。

写真をご覧ください。

 

上海のホテルから見た普及状況

 

これは上海のホテルから撮ったものですが、どこの屋根にも真空管式の太陽熱温水器が載っています。

この場所が特別なのではなく、どこへ行っても同じでした。

 

中国ではこれが当たり前。

太陽はタダの熱源ですから、普通に考えても使わない方がおかしいです。

 

一方で粗悪品の横行も中国製の特徴で、良いものもあれば悪いものもあります。

生活水準はだいぶ上がってきたとは言え、まだまだ日本のようではありません。

 

そのため、太陽熱温水器を買うにしても先ずは安いもので、となるのでしょう。

屋根に載っているのはほとんどが自然落水型で、圧力型や強制循環式は高くて買えないのだそうです。

 

日本だって昔はそうでしたから。

 

分離分割型のヘッダー

 

製品が本当に良いもの、確かなものか、カタログなどを見ても実際分かりません。

なので、工場まで行ってきちんとしたものかどうかを確かめてきました。

 

工場に一度くらい行って何が分かるのか?

そう思われるかも知れません。

 

確かに工場検査(今回は見学)というのは事前に通知していますから、先方は良いところしか見せないはずです。

でも、私は前職で何度も工場検査をした経験があり、きちんとした会社はすぐに分かります。

 

毎日やっていることは誤魔化しようが無いのです。

ま、どこに着目するかは企業秘密ですが・・・

 

3 タンクにも差がある

 

太陽熱温水器には、一体型(圧力型と自然落水型)とタンクと採熱器が分かれている強制循環型型があります。

いずれも、まともな製品ならインナータンクにステンレスを使っています。

 

インナータンク用のステンレス板

 

注意しなければならないのは材料の質と厚み、ステンレスは重いので薄いのを使えばかなり軽くなるわけです。

どこまで厚いのが適正かは分かりませんが、少なくとも材質と厚みは注意したいところです。

 

それから、公称容量200Lとあっても実質190Lというのもあります。

実質表示でなければ騙された気分になりますよね。

 

それからタンク一体式の構造は比較的単純ですが、分離分割型のタンクは違います。

 

強制循環型のタンク

 

 

外観もそうですが、内部もかなり凝っています。

 

タンクの構造(分離分割型)

 

熱交換コイル

 

太陽熱利用で大切なことは、いかに効率よく採熱することと逃がさないこと。

せっかく集めた熱が途中で逃げてしまっては何の意味もなくなってしまうからです。

 

そこが燃料を燃やして熱を得ることと、太陽熱を利用することの決定的な違いとなります。

なかなか理解して頂けない点ですが・・・

 

4 真空管はΦ58mm×1.8mが標準

 

当社の真空管採熱器は、Φ58mm×1.8m。

これが一般的な大きさです。

 

分離分割型の真空管採熱器 

 

圧力型200L用で、真空管が24本の設定となっています。

その場合は、幅が約2mになるので、概ね占用面積は4㎡となります。

 

なお、日本にはΦ47mm×長さ1.5mの製品が輸入販売されています。

私が最初に購入したのがこれでした。

 

 

自然落水型。真空管が細く短いため扱いやすい。

 

製品自体は良いものでしたが、電磁弁を使うタイプだったので動作がちょっと不安定だったのが残念なところでした。

日本の住宅事情から考えて、真空管が小さい方が有利な場合もありますが採熱力は劣ります。

採熱量は太陽光を受ける面積に比例する訳ですから、どう頑張っても小さいのは不利となるのは否めません。

 

それから、特殊なものだと長い間には製品が無くなることもあります。

たとえ手に入っても高価だったりします。

 

中国で使われているのがほとんど1.8mの真空管ですから、生産量が半端な量ではありません。

街全体が真空管の工場のところもあるそうです。

そんな状況なら、製造中止になってもいくらでも手に入るでしょう、しかも安価で。

 

たしか、オーディオの真空管は製造中止になっても中国製なら同じものが手に入りました。

もしかすると、その技術が生きているのではないでしょうか。

それだったらとても嬉しいですね。

 

5 とちぎエネットの真空管式太陽熱温水器

 

当社では「ONOSI社」の製品を直輸入しています。

 

 

ONOSI社は輸出専門の会社で、中国国内向けには販売していません。

中国では低価格の製品しか売れないため、主に東ヨーロッパやアメリカに輸出しているようです。

 

2016年実績が12,000台で、その内日本が十数台・・・

ちょっと情けない数字ですが、今後増えれば嬉しいですね。

 

私がここ数年間で販売したONOSI社の製品は非常に満足のいくものでした。

何より設置後のトラブルが皆無。

 

特に圧力型は、CPが抜群で質の高さが感じられます。

 

圧力型真空管式太陽熱温水器

 

当然ですが、1台1台漏水試験をしてから出荷されます。

 

漏水試験機

 

ヒートパイプの先端カバー

 

圧力型はヒートパイプが水と直接接触しないからとても衛生的です。

また、真空管が割れても漏水しません。

 

初期の真空管式の太陽熱温水器の弱点は漏水にありました。

真空管内に水があるわけですから、割れると当然水が漏れます。

 

これも普及しなかった理由の一つでしょうか。

 

それと、真空管内部にコケが生えることがあったそうです。

適度な温度だと緑色のコケが生えるのは、魚の水槽などでも見ることができます。

確かに、あのような状況になることを想像すると、例えお風呂でしか使わなくとも衛生的とは言えませんね。

 

そんな弱点を根本的に解決したのが「ヒートパイプ方式」です。

ガラス真空管が割れても水が漏れないし、コケも生えない。

 

 

当たり前です、中に水が無いのですから。

 

しかも、水道圧に耐えられるタンクにして地上に置けるようになりました。

なので、高いところに置く必要はありません。

 

水圧の届く範囲ならどこでも大丈夫です。

簡単なようですが、これって凄いことですよね。

 

それまでは、屋根のような高いところに設置しなければならなかったのですから・・・

費用もかかるし、メンテナンスはやりにくい。

 

最大の利点は、ボイラーに直接繋げること。

つまり、お風呂だけではなく給湯全体で使え、非常に効率的で便利に使えます。

 

こんな凄い真空管式太陽熱温水器ですが、業界ではまだまだ懐疑的な人も多いようです。

高い温度のお湯が直接入ってしまうとボイラー(給湯器)が壊れてしまう。

 

なんて言ってる人がいます。

高温になることは認めているんでしょうが、これはある意味「営業妨害」ですね。

技術をバカにしている。(笑い)

 

ミキシング弁の設置状況

 

当たり前ですが、ミキシング弁でお湯の温度を調整してボイラーに送り込みます。

一応、38℃が標準。

それで壊れるようなしょぼい給湯器はありません。

 

ところで、自然落水型が安いと思っていませんか。

確かに作りが簡単ですから安いことは安いです。

 

でも、もはや時代遅れでCPはかなり低いです。

値段は圧力型といくらも違いません。

やめておきましょう。

 

6 売るだけだったら安くできる

 

とちぎエネットの太陽熱温水器は、中国からの直輸入と前にも書きました。

輸入するには、船便でコンテナ輸送となります。

 

当然ながら、大量に仕入れれば1台当たりの輸入単価は下がります。

ですが、売れるかどうか分らないものを大量にストックすることは、財力のある大手企業しかできません。

 

しかし、企業は安く仕入れても安くは売りません。

いや、売れないのです。

 

ストックしておけば倉庫代もかかるし、借り入れなら金利負担も発生します。

それでも破格の値段なら、そもそもが安い商品なはずです。

 

当社ではストックはしません。

ご注文をいただいてから製造メーカーに発注します。

 

納期は約2ヶ月間いただきます。

何度も書きますが、直輸入です。

 

間には何もありません。

ですから、大手さんとさほど価格は変わらないか、安いはずです。

 

それから、ガラス真空管はデリケートです。

真空とは空気が無い空間です。

 

しかも周囲がガラスですからショックを与えれば割れるに決まってます。

もちろん設置してしまえば滅多なことでは割れませんが、運搬中に強いショックを与えるのは厳禁。

 

太陽熱温水器が届いたのに、真空管が割れてしまっていたのでは設置の予定が大きく狂ってしまいます。

現実、輸送中のコンテナ積み下ろしではかなり乱暴に扱われている現状です。

 

そのため、当社では輸送は木枠で保護して輸入することにしています。

若干の費用も加算せざるを得ませんが、ここまでやっている会社は少ないはずです。

 

それから、万が一割れたときのために数本スペアを用意いたします。(機種によって若干異なります)

真空管の取り付けなどやったことがある人は少ないです。

慣れない作業ではミスはつきもの、特に真空にするために先端が絞ってあるため、ここがデリケートです。

 

多めに真空管があれば安心です。

 

7 まとめ

 

安くて良い物はないと書きましたが、もしかするとどこかに安くて良い物はあるかもしれません。

ですが、あなたが買える保証はどこにもありません。

 

知識も腕もある人ならたぶん買うことはできるのでしょう。

しかし、そこまでなるのにどれくらいのお金と時間がかかっているのか考えるべきです。

 

とちぎエネットでは、実際に購入し、使ってみて自信のあるものだけをお薦めしています。

単に輸入販売をしているわけではありません。

使ってみて満足してもらいたいので、設置に関するノウハウも公開しています。

 

誰でもできる真空管式太陽熱温水器の設置。 特殊技術は不要、あとはやる気だけ。

 

ただ、お伝えできないことも多いのです。

 

私自身は、仕事として選んだのでだいぶ遠回りをして技術と知識を得ましたが、その分お金もかかりました。

でも、普通はたった一度しか経験しませんから無難に設置していただきたい。

 

なので安物にだけは手を出して欲しくありません。

どんなに設置が上手くいっても、採熱が不十分だったり、タンクが錆びてしまったのではどうしようもないのです。

 

どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

お待ちしています。

この記事を書いている人 - WRITER -
nonofho
元農業土木技術者。農地、水路、道路などの測量設計から管理監督まで42年間携わりました。自然環境に興味があり、長年那須連山を写真撮影していました。その中で地球は確実に温暖化へ向かっていることを実感し、環境製品の販売を第二の職業にしています。1952年生まれ、栃木県大田原市在住。趣味は写真、音楽、読書、DIY。

Comment

  1. 伊藤 文雄 より:

    北海道ですが、設置は可能ですか

    • nonofho nonofho より:

      初めまして、野澤と申します。
      当社での太陽熱温水器の設置は困難です。ただ、設置そのものは簡単なので設備業者ならできるはずです。
      なお、北海道では凍結対策を厳重にする必要があります。

      こんな回答でよろしいでしょうか。

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