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【理想の太陽熱利用とは】暖房と給湯同時にできること

2021/04/13
 
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nonofho
ライフLABO(とちぎエネット)代表 太陽熱利用アドバイザー 真空管式太陽熱温水器を使った給湯や暖房で省エネ生活実践中。趣味は家庭菜園と季節のジャムづくり 栃木県在住。

 

昨日の荒天とうって変わって、穏やかで暖かい朝となりました。

こう暖かくなると冬も終わりと思ってしまいますが、果たしてこのまま春になっていくのでしょうか。

 

太陽とは偉大なもので、ものすごく寒い日でも日が差し込むだけで急に暖かくなります。

燃料も使わずにです。

 

なので、私はそのメリットを生かし「太陽でお湯を沸かしたり暖房したり」して生活をしていることはこれまでご紹介しているとおりです。

もちろん太陽が出ない日もありますから全ての熱量を賄うことはできませんが、本来使うべきところのガスや灯油などの燃料を大幅に減らすことができています。

 

このメリットを多くの皆さんに紹介したくて、真空管式の太陽熱温水器やソーラーエアーヒーターを販売するようになりました。

もうすぐ8年になりますが、少し振り返って、これまでの結果とこれから選ぶべきものはなにか。

今日は、そんなことを書いてみたいと思います。

 

太陽熱温水器はオワコン?

 

実際のところ、平板型にせよ真空管式にせよ太陽熱温水器は売れていません。

こんなに良いものなにに売れないなんて極めて残念でなりません。

 

圧力型

 

社会から無視されているような状況で、大手の販売会社でも広告など出さないし、TVで取り上げられることもありません。

コマーシャリズムに乗らなければ売れないのかも知れませんが、社会にとってこれで良いはずはありません。

 

もしかすると(しないでも)、燃料を使わないことに問題があるのではと疑っています。

当然ですが、太陽熱温水器は燃費がタダです。これをどこの家でも使いだしたら燃料が売れなくなることは容易に想像できます。

 

燃料(ガスや灯油)の売り上げが今の半分になってしまったら、町の燃料屋さんは真っ先に潰れ、ガソリンスタンドも経営不振になるかも知れません。

電気でお湯を沸かすエコキュートも売れなくなるでしょう。

 

そんなことになったら・・・

 

そうです、日本の経済はいつのまにか燃料の大量消費をしなければ回らない仕組みになっているのです。

もちろん燃料だけの話ではないのですが・・・

 

もはや後戻りできない状況ですが、救いはあります。

それは個人は関係ないこと。

マニアックな人が増えればいいだけの話で、太陽熱温水器が好きな人はどんどん使えばいいのです。

 

誰にも文句は言われません。

 

でもね、太陽熱温水器はどうしても冬は凍ります。

真空管式の採熱器は凍らなくても途中の配管が凍ったりしますから、今年のように厳しい寒さが続くと使えなくなることもあります。

なので、保温を厳重にしておくなど色々と神経を使います。

 

水を集熱媒体にする太陽熱温水器は、実際のところ東北とか北海道では凍ってしまうので普通には使えません。

どうしてもと言う場合には、分離分割型にして採熱水に不凍液を使い、貯湯タンクを屋内にすれば凍ることはないので使えますがメンテナンスをしっかりしないといけません。

タンク一体型では、採熱器やタンク内の水は凍らなくても前後の配管が凍ってしまうので無理となります。

 

また、太陽熱温水器は夏場に長期間使わない場合には過集熱の問題も発生します。

海外旅行など、何週間も家を空けている間はお湯を使わないのでタンク内の水温が沸騰することもあります。

蒸気が圧力弁から発生するものの、自動的に給水されるので問題はないとしても、気になるところではあります。

 

しかし、こんな悩みを吹き飛ばしてくれる製品が数年前から出ています。

 

凍結と過集熱の心配がないソーラーエアーヒーター

 

何度も紹介していますが、ソーラーエアーヒーターは凍結も過集熱のどちらも無縁です。

その理由は、空気で水を温めるからです。

 

当然ですが空気は凍りません。

その仕組みは単純で、真空管を使うのは同じですが、内部にヒートパイプではなくPCM(相変化材料)の棒を入れたところが違っています。

 

ソーラーエアーヒーター

 

電動ファンを使って真空管内に空気を送り込むと、中にあるPCMから熱が発生しますので、この熱を屋内に送ることで暖房に、またタンクを用意すれば給湯にも使うことができます。

つまり、ソーラーエアーヒーターは給湯と暖房が同時にできる「熱発生器」なのです。

 

その採熱原理は、私たちの想像を超えたもので俄かに信じがたいものです。

 

PCMの採熱と発熱の原理

 

図は、中国語の簡体字なので何となく理解できると思いますが、以下簡単に説明します。

1.PCMが真空管内で太陽熱を蓄えます。→PCMが固体から液状化

2.電動ファンで下側の風管から風を送り込む。

3.PCMが冷風に反応して放熱。→液体から固体に変化

以上を、電動ファンを回すたびに繰り返します。

 

ただ、それだけの装置です。

 

なお、PCMの素材はパラフィン系と言われていますが、メーカーが公表しているわけではないので定かではありません。

※メーカーによれば、PCMの素材は人畜無害で劣化はしないとのことです。

 

凍結に関しては熱媒体が空気なのであり得ませんが、一方、蓄熱された熱を使わない場合はどうなるのでしょうか。

蓄熱されたものが永久に保存されるのではなく、次第に減衰していきますから放置しておいても何の問題も発生しません。

確認のため、1台を2年ほど前から置いたままにしていますが全く異常は認められていません。

 

ソーラーエアーヒーターの実力は

 

実力については、PCM温水器の経験からしても採熱性能には全く問題はないと断言できます。

パネル1枚(真空管30本)で暖房なら50㎡が目安、給湯なら300Lです。

※現在販売されている家庭用のタンクは250Lまでとなっています。

 

ただ、環境保全派にとっては電動ファンを回すために電気を使うところが気になるのではないでしょうか。

でも、商用電力を使いたくないなら太陽光パネルと蓄電池を用意しておけば問題ないので大きな欠点とは言えないはずです。

 

最も素晴らしい点は、どんな寒冷地でも使えるところです。

たぶん、寒冷地に住んでいる方だけでなく、太陽熱温水器の良さは分かるけれども凍ってしまうのは嫌だなと思っていたはずです。

 

しかし、もうそんな心配はいりません。

 

あなたが家の新築やリフォームを考えているとしたら、これを使うためにいかなる努力も惜しまないことです。

損します。

 

年間を通して太陽熱の恩恵に与れる

 

下の事例は、暖房と給湯に使ったイメージです。

これまでも床暖房に太陽熱温水器を使っているケースもあるとは思いますが、それでは冬期間以外は設備を遊ばせているのが実態です。

 

本当に勿体ない。

 

ところが、このシステムではそのような無駄はありません。

特に暖房を使わない季節はお湯をたっぷり使えるので、これまでにない燃料節減が可能となります。

たぶん、春から秋にかけては燃料はほとんど要らないでしょう。

 

ソーラーエアーヒーターによる暖房・給湯システム

 

暖房と給湯システム

 

※家庭用に真空管40本(20本×2)のタイプがあります。(増やすことも可能です)

※貯湯タンクは、ウレタン層+空気層の二重になるので保温効果がこれまでより高いはずです。

※タンクの保温は、ウレタン層5cmが一般的です。

 

タンク一体型の太陽熱温水器よりも値段は高いですが、暖房もできて凍結を気にしなくて済むことを考えれば使わない手はありません。

金額の多寡ではなく、どれくらいの節減効果があることが重要なのです。

 

これから私が家を建てる、リフォームするとしたら真っ先にこれをやります。

もう太陽熱温水器の時代ではなくなりました。

 

価格(参考)

 

採熱パネル 真空管30本 301,000円/枚(消費税・送料別)

貯湯タンク 250L 250,000円/台(消費税・送料別)

なお、写真にある採熱パネルが2枚セットのものにつきましては、メーカーに問合中なので判明しましたらお知らせします。

 

#自然エネルギー #太陽熱 #ソーラーエアーヒーター #PCM温風器

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ライフLABO(とちぎエネット)代表 太陽熱利用アドバイザー 真空管式太陽熱温水器を使った給湯や暖房で省エネ生活実践中。趣味は家庭菜園と季節のジャムづくり 栃木県在住。

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