【都市伝説】太陽熱温水器を使うと給湯器が壊れる

とちぎエネットです。
噂話の類ですが、「太陽熱温水器を使うと給湯器が壊れる」なんてことを聞きます。
結論から言えば、給湯器にそのような柔な製品はありませんが、信じている人も少なからずいるわけです。
ただ、太陽熱温水器は天気が良く、数日使わないとタンク内の水が沸騰する可能性があるので、そのような高い温度のお湯が給湯器に直接入るのは物理的に良いことではありません。
そのため、太陽熱温水器を追加する場合にはミキシング弁というもので温度調節します。
具体的には38℃(調整可能)に設定しますが、このような事実を知らずにいると、何となく噂が本当のことのように思えてしまうのではないでしょうか。
しかし、問題はそこではありません。
そのような風説を流すことで太陽熱温水器の普及が阻害されていることです。
これを私は大問題と昔から思っています。
その理由は、本来なら国家的事業として取り組むべき環境、経済問題にもかかわらず無視に近い状態にあるからです。
昭和の時代にも太陽熱温水器のブームがあり、当時は補助金も出たようにも聞いています。
※現在では東京都や札幌市などのごく一部ですが出るようです。
エネルギー政策は、国民の生活(経済)に直結するものです。
利権が絡んで難しいのかも知れませんが、積極的に取り組むべきものと思います。
太陽光発電ばかりが持て囃される時代ですが、太陽熱温水器の変換効率は桁違いに高く、簡単に熱として利用することができます。
しかも、200L程度の採熱器なら4㎡程度の面積で十分であることも見逃せません。
知って欲しいのは、太陽光がいかに地球上に熱をもたらしているかと言うことです。
もちろん何もしなくてもその恩恵は受けていますが、もっともっと積極的に使うべきなのです。
太陽熱利用は地産地消
太陽でお湯を沸かして使っても、その位置で冷めていく。
このようなことをエクセルギーと言うらしいです。(エネルギーの反対?)
さらに言えば、環境への負荷が何もないのです。
これほど環境に優しいものはありません。
私たちはそろそろ目覚めなければなりません。
政治の腐敗も気になりますが、エネルギーは自分で作り出せることを知りましょう。
ガスや灯油は確かに便利ですが、お金を出さなければ買えないのです。
気づきましょう。
太陽熱はタダであることに。