【太陽熱でゆで卵】真空管を使えば温泉卵もできる

とちぎエネットです。
今回は、真空管採熱器で「ゆで卵」を作ります。
太陽熱でゆで卵を作るなどと、馬鹿なことをやっているのは日本で私だけかも知れません。(苦笑)
でも、うまくいったら燃費ゼロだし痛快ですよね。
太陽でゆで卵なんてできるの?
そう疑っている方も多いと思いますが、真空管を使えばお湯が沸騰するのですからゆで卵は間違いなくできます。
一般的なゆで方だと、お湯が沸騰してから7~9分が基本。
これを参考に、真空管にどれくらいの時間を入れておけば卵が茹るのかを考えてみましょう。
まず、お湯を沸騰させなければなりません。
晴天の日を選び、9時ごろに始めれば遅くとも11時には沸騰しますから、のんびりやっていきましょう。
問題は、ゆで卵になるまでどれくらいの時間を必要とするか。
いくら沸騰していても、卵を中に入れれば温度は下がってしまいます。
太陽熱はガスなどの火力に到底及びませんから、同じ熱量を加えるにはかなりの時間が必要になります。
今回使用したのは、Φ58mm(内径43mm)×長さ60cmの真空管。(非売品)
太陽ポットよりも長く、容量は0.95リットル。
以前は売っていたのですが、手渡しでないと破損が心配なので販売をやめました。
太陽ポットは、カバーがあるので少し安心なんですね。
なお、卵は小ぶりのものを選びます。
真空管のΦ58mmは外寸で内径は43mm、見た目ほどには大きくないんです。
(手順)
- 真空管内の水を沸騰させる
- 卵を真空管に入れる
- 1時間前後ゆでる
- 水で冷やす
- できあがり
1.真空管内の水を沸騰させる
今日は朝から晴れだったので、2時間くらいで沸騰しました。
少し秋を感じさせる空ですが、太陽光は強烈です。
熱が上から逃げないよう、温水器用のシリコンキャップにガチャガチャのカプセルを使っています。
ただ、熱で劣化しやすいので、ここはもう少し工夫が必要です。
次回からは、キャップにサーモプロテクトSを貼ってみたいと思っています。

沸騰中
2.卵を真空管に入れる
沸騰を確認したら、卵をそっと真空管に入れます。
卵は小さめでないと入らないので、事前にサイズを確かめておきましょう。
お湯が沸騰しているので、卵を入れる際にボワッとお湯が溢れてきます。
噴出す熱湯で火傷しないよう注意!
3.ゆでる
ガスコンロでの卵のゆで時間は、沸騰してから7~9分ほど。
太陽熱の場合は、これまでの経験から晴天なら1時間前後です。
ですから、そんなに早くはできません。
晴れたり曇ったりならもう少し必要でしょう。
でも、火を使っているわけではないので、ついている必要はありません。
たとえ加熱が不十分だったとしても、ガスで更に茹でるだけでいいのですから。
それと真空管は縦長なので、上と下では温度差があり、卵の茹で具合にムラが生じます。
これは、卵が阻害して対流が起こりにくくなっているためです。
ただ、お湯をかき回したりすると火傷します。
あまり動かさないことが肝心です。
いいではないですか、自然に任せれば・・・
4.水で冷やす
今回は天気が良かったので時間を少し早めて、50分で切り上げました。
井戸水で冷やします。
我家は井戸水があるので、冷たい水で冷やすことができます。
5.できあがり
卵を剥いて見ますと、やはりかなりムラがありました。
右上の2個は普通にできていましたが、真ん中の2個は温泉卵のような感じでした。
もう少し時間をかけた方が良かったかもしれません。
でも、何事も考えようです。
太陽光でゆで卵ができる。
それだけでも凄いことではないでしょうか。